小さなお雛様と、ひな祭りの記憶

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女の子2人がいる我が家ですが、家が狭いので立派な雛人形は持っていません。
その代わり、この時期うちに飾ってあるのは、上の写真の小さなお雛様とお内裏様。
端正な顔立ちとはいえないけれど、味わいのある表情の焼き物のこのお人形たちは、数年前にお世話になっている方が娘へ贈ってくださったものです。


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この7センチほどのもっと小さなお雛様とお内裏さまも、同じ方からいただいたもの。
こちらは玄関の下駄箱の上に飾っています。丸っこい形にニッコリ笑顔のこのお人形を見るたびに、少しだけ私の気持ちも丸くなり、頬が緩むような気がしています。^^

昔、私の子ども時代、実家にはそれは立派な雛人形がありました。古くて広い家だったせいもあり、三人姉妹だったせいもあると思うのですが、毎年二月になると休日に家族総出で雛壇を組み立て、毛氈を敷き、半紙に包まれて箱に収められた雛人形をひとつひとつ取り出して並べる・・・という作業をしたものでした。
何ヶ月も蔵に入っていたお雛様の箱は少しだけ黴臭いような、ひっそりとした古めかしい匂いがしたけれど、そんな匂いも私の記憶にしっかり結びついています。

三人官女の中でどの人形が一番好きかということを姉妹で言い合ったり、小さな牛車がなぜかとても好きだったりしたことを覚えています。梅の枝は裏山で手折ってきたもの、白、ピンク、黄色(くちなし)、緑(ヨモギ)の四色の菱餅も家族の手作りだったっけ。

娘たちにもそんな思い出を作ってあげられたら・・・と思うのですが、時代も違い、環境も違うので、まったく同じようにしてあげることはできません。けれど、せっかくこうして四季のある日本に生まれたのですから、できる範囲で、季節ごとの行事を家族で楽しんで、幸せな記憶をたくさん作っていきたいと思っています。
(”菱餅手作り”は無理だけど、散らし寿司くらいは作ろうっと!)

PS: ちなみに実家のお雛さまは、全部ではありませんが、一部は現在も取ってあって、母が孫たち(=私の娘たち)のために飾ってくれるんです。今回のひな祭りは帰省できなそうだけれど、また娘たちにも実家のお雛様を見せてあげたいな。

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