ファカレワレワ村でマオリの文化や生活に触れる ニュージーランド旅行記5

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ファカレワレワマオリ文化生活村

ニュージーランド北島を代表する観光地ロトルア(Rotorua)は、地熱活動が活発で、泥火山や、噴き上がる間欠泉、温泉で有名です。あちこちに天然温泉が湧き、湯煙が立ち上っている場所があり、硫黄のにおいが鼻をくすぐります。

ロトルアに住む人にとって、温泉や硫黄のにおいは日々の暮らしから切り離せないもので、先日紹介したポリネシアンスパもそんなロトルアならではの施設の一つ。

さて、ロトルアにはニュージーランド先住民族であるマオリの人が多く暮らしていますが、今回、ファカレワレワ(Whakarewarewa)と呼ばれるマオリの村を訪ねてきました。

ファカレワレワ マオリ文化生活村 in ロトルア

ファカレワレワ マオリ文化生活村(Whakarewarewa – The Living Maori Village)

ファカレワレワ マオリ文化生活村(Whakarewarewa – The Living Maori Village)は、ロトルア市内中心地から少し南下したところに位置するマオリの村。

今なおマオリの人々(ツホウランギ・ナティ・ワヒアオ族)が実際に暮らしている土地で、観光客は入場料を払うことでこの村に入り、ファカレワレワ村特有の湯煙の上る湖や温泉を見学したり、自然散策をしたり、マオリ文化ショーを鑑賞することができます。

ファカレワレワ マオリ生活村

観光客は入口手前にあるオフィスで入場券を購入し、ガイドツアー(約1時間45分)に参加します。(勝手に一人で入って歩き回ることはできません。)
ちなみに入場料は大人1人35NZ$で、マオリ文化ショー見学料を含みます。

上はツアーに先立ち、ファカレワレワ村とマオリの人々について説明をしてくれるガイドさん。彼女もこの村に住んでいるマオリの女性です。

横にある看板には「WHAKAREWAREWA THERMAL VILLAGE(ファカレワレワ地熱村)」「TE WHAKAREWAREWATANGA O TE OPE TAUA A WAHIAO(テ・ファカレワレワタナ・オ・テ・オペ・タウア・ワヒアオ)」と書かれています。後者は村のフルネームで、”ワヒアオの戦士の集まるところ”という意味だそうです。

ファカレワレワ村 入り口

さぁ、さっそく門をくぐってファカレワレワ村に入ります。
この門は「追悼の門」と言われる門で、第二次世界大戦でなくなったマオリの戦士たちを記念して、第二次世界大戦後に建てられたものとのこと。

ファカレワレワ村

村へと続く橋を渡っていると、前方にもくもくと上る湯煙が見えてきます。

ファカレワレワ村について説明するガイドさん

ガイドさんの向こうに見えるのは、WHAREPUNI(ファレプニ)と呼ばれる西洋式以前の住居。ファカレワレワでは、伝統的に自然の素材のカポンガ(木生シダ)を利用して家が建てられてます。最初のファカレワレワ居住者は、その熱の利用と温かさの恩恵を受けるために、地熱地帯の真上に家を建てたのだとか。

ファレ・ティプナ 集会場

この建物は、ファレ・ティプナと呼ばれる集会場。この集会場には、部族の歴史と系図を表現した彫刻が施されているそうです。

ファカレワレワ村の猫

ファカレワレワ村の中で見かけた猫。ここで暮らす猫たちにとっては硫黄のにおいの湯煙はすでに生活の一部なのでしょう。

温泉でトウモロコシを茹でる

パレコフルと呼ばれる村内でいちばん大きな温泉は、葉菜や根菜などの野菜、魚、トウモロコシなどを料理するのに使われています。

ハンギ蒸気室 地熱料理

天然の地熱蒸気室によって料理された地熱料理「ハンギ(Hangi)」。私たちが通りかかったとき、ちょうどマオリの人々ができあがった蒸しケーキ(プディング?)を取り出しているところでした。

村の最初の居住者たちは、地面に熱を閉じ込めることによって料理をすることができるのを発見し、この方法は村内の伝統的な料理方法となったそうです。

なお、別料金となりますが、観光客(訪問者)は村内にあるネッズ・カフェというお店で、ハンギ料理を体験することができますよ。

ファカレワレワ村

ガイドさんの説明(英語)を聞きつつ、村内の散策が続きます。

ファカレワレワ村のお風呂

ファカレワレワ村には、オイル・バス(OIL BATHS)とトップ・バス(TOP BATHS)と呼ばれる共同風呂があります。1日に2回、早朝か夜に祖父母、父母。子どもたち、孫たちが入浴するとのこと。

ファカレワレワ村 共同風呂

オイル・バスの名前は、温水に含まれるミネラル成分のシリコンのような質感から来ています。温泉の治癒力は、関節炎、腰痛、リウマチなどの症状を改善することに利用されているそうです。(※訪問者は利用できません。)

共同風呂のまわりの岩盤

ガイドさんが、「皆さん、いま立っているところに腰を下ろしてごらんなさい。」というので、座ってみると地面の岩が温かい(熱いくらい!)なのに驚きました。岩盤浴みたいで気持ちいい・・・。本当に地熱の力が生活すべてのベースになっているのですね。

展望台からの風景

ファカレワレワマオリ文化生活村

ガイドツアーの最後は、間欠泉にもっとも近づける間欠泉展望テラスからの風景を眺めつつ、いろいろなお話を伺いました。英語のみですが、質問にも気軽に答えてくれるので、マオリの土地や文化に興味のある人は訪ねてみると良さそうです。

ファカレワレワ村のマオリ文化ショー

マオリ文化ショー ハカ

ガイドツアー解散後、マオリ文化ショー会場にて、地元のパフォーマンス・グループ「テ・パキラ」の伝統的な歌とダンスのショーを見学することができます。ショーは毎日11時15分と14時ちょうどの2回行われ、1回のショーは約30分間。
(私は10時スタートのツアーに参加し11時15分からのショーを見学しました。)

マオリ文化ショー

ワイアタ・ア・リンガ(振付きの歌)や歌いながら布製のポイを回すポイダンス。

マオリ文化ショー

長棒や短棒を使ったゲーム。

マオリ文化ショー

ニュージーランドのラグビーチーム「オールブラックス」が試合の前に踊ることで有名になった「ハカ」(戦勝祈願の踊り)も見ることができました。迫力満点!

マオリ文化ショー 記念撮影

ショー終了後、いっしょに記念撮影もできますよ!

ファカレワレワ村はロトルア市内中心地からさほど離れておらず(車で数分)、ニュージーランドの先住民マオリの人々の昔ながらの暮らしに触れる貴重な体験ができる場所なので、ロトルアに旅行する際には立ち寄ってみると良いと思います。
(2時間もあれば十分楽しめると思います。ショーの開始時間にだけ注意。)

ガイドによる説明はすべて英語、マオリ族の歴史や文化、地理などに関する説明は英語が得意でないとわかりにくいかもしれませんが(私も半分くらいしかわかりませんでした…)、英語がわからなくても、特に困ることはありません。

入り口手前にあるアドミッションオフィス(入場料を払うオフィス)には英語版リーフレットのほかに日本語版のリーフレットもあります。村内マップ付きで詳しい説明が書かれているのでもらっておくと便利。

最後に、ファカレワレワは観光地であると同時に、マオリの人々(ツホウランギ・ナティ・ワヒアオ族)が実際に暮らしている村です。見学の際は「そこで実際に生活している人たちがいる」ことを忘れず、敬意をもって行動しましょう。



ファカレワレワ マオリ文化生活村
Whakarewarewa The Living Maori Village

住所 17 Tryon Street Whakarewarewa Rotorua New Zealand
電話 +64 7 349 3463
ウェブサイト Whakarewarewa The Living Maori Village

開園時間 8:30am-5:00pm(クリスマスを除く毎日開園)
マオリ文化ショー 11:15amと2:00pm(開催されない場合も有)
ガイドツアー 9:00am-4:00pm(毎日)
ハンギ料理 12:00pm-2:00pm(毎日/予約が望ましい)

一般入場料(マオリ文化ショーを含む)は、大人(16歳以上) 35NZ$、子ども(5歳~15歳)15NZ$、5歳未満は入場無料、ファミリーパス(大人2人と子ども4人まで)85NZ$です。

Special thanks: ニュージーランド航空

[当記事はニュージーランド航空より往復航空券をご提供いただき執筆しています。航空券以外の現地でのツアー参加費、体験、飲食、宿泊等は自己負担です。]

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