「禁煙セラピー」のすすめ
自分のしている仕事はそれなりにやりがいもあるが、それ以上にストレスもあるからタバコは止められない…誰もがそう考えるものだと思います。
ストレスが溜まるとタバコを吸う、体がだるいと酒を煽ってとにかく寝る。20代独身のころ、そんな生活態度が自分にとって、社会にたいする“アンチ”であり、格好良いとまでは言わなくとも、社会のしがらみから一時でも抜け出せる手段でした。
でも、僕は30代になり、二児の父親になり、社会的責任をどんどん重く感じるようになり、また肉体的、精神的にどんどん“おじさん”になっていくのを猛烈に感じます。
そして不思議なもので、“健康”という言葉をつい最近知ったかのように気になりだし、
社会的にも喫煙者は肩身が狭く、タバコというものに対して強い抵抗感や罪悪感を持つようになりました。
そんなある日、僕が電車に乗っていると、一人のおじさんが僕の隣りに座って、よほど疲れていたのでしょう、あもすもなく、のび太君のようにいびきをかき出したのです。
ングゴォ〜、ピピュ〜ヒュルル〜…。
「ングッ!」 その時、鼻に凄まじい痛みが突刺しました。ツ〜〜〜〜〜〜〜ッン!
めまいと呼吸困難、意識がすっと遠のいて、首がガクっと後ろにのけぞる。
40代くらいのおじさんから発せられる、ヤニと胃液と酒と加齢の入り混じったその臭いは、44マグナムよりも強力に象を倒すのではないかしら?と思わせるほど臭かった…いや、“痛かった”のです。臭すぎて、鼻で息ができない、でも、口で息をしたら、バイ菌みたいなものを吸収してしまいそう。思わず手で口と鼻を被い、これが夢であることを祈りました。
このときに「こんな風にはなりたくない!」と汗だくになりながら考えたのです。
これが僕のタバコをやめるきっかけでした。
今まで一日に吸うタバコの量は1箱、酒が入ると2箱程度。
1本吸うのに要する時間を3〜5分だと計算すると、20本で一日60分〜100分はタバコを吸うために費やしていることになります。タバコを吸わない人からしてみれば、何て無駄な時間を過ごしているのだろうと思うかもしれませんが、吸う側からしてみると、これからタバコを止めるにあたってこの時間が異常なほどいとおしいものになるのです。
禁煙開始!
でも、いざ吸わないとなると、イライラしてきて、手持ち無沙汰で、時間が無駄に過ぎて行くような不足感があります。ニコチンは脳伝達物質のアセトニン(?)とかいうものを助ける作用があり、ニコチンを多く摂取することによってその代わりをしてしまい、アセトニンは働かなくなります。その結果、ニコチンは体内からすぐ消え去ってしまう性質があり、脳伝達が鈍くなってしまうので、常にタバコを吸ってニコチンを補充していかなければならなくなるという悪循環におちいります。
アセトニンを正常に働かせるためには、ニコチンを絶って2〜3週間かかるそう。その間、“禁煙”の苦しみとして、ずっと鈍い頭の状態のままでいなければならないのだそうです。
カバが大きな口にタバコを1000本くらいくわえてプカプカふかしている姿を想像して苦笑する。吸殻を見ては、まだ吸えそうなのはないか指でほじくってみる。
氷をかじって頭をすっきりさせてみる、深呼吸して肺に空気を送り込む。
熱いお茶をがぶがぶ飲む。 酒と煙草と男と女〜〜♪
ええい!暇な時間があるからいけないんだ!と思っても、今までタバコを吸うためにわざと暇な時間を作っていた自分に気が付いて、どうしようもない悲壮感に包まれる…。あきらめよう、どうせ人間いつかは死ぬんだ。 ずっとこんな辛い思いして生きるなんてゴメンだ。 タバコを止めてストレス溜めてたほうがよっぽど病気になるってもんだい…。と、自分にあれこれ言い訳をつけてた時に ジゾウさんのブログを読んでこの本に出逢ったのです。
「禁煙セラピー 〜読むだけで絶対やめられる〜」

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世界15ヵ国で翻訳され、イギリス、ドイツ、オランダで毎年ベストセラー。成功率90%。本書であなたはタバコへの心理的依存から完全に解放される。(Amazonの内容紹介より引用)
「タバコをやめたければ、“禁煙”するな!」
まったく逆のように感じますが、僕はこの本を読んで、そんな風に解釈しました。
だいたい、“禁煙”という言葉自体が間違いのような気がします。
なぜなら、タバコを吸うことを“禁ずる”わけですから、禁煙している人は一時的にタバコを吸いたくても吸っていないだけで、またいつか吸うことを前提としているからです。
ということは、タバコを吸っていない時はすべて“禁煙”の状態になってしまうのです。
それに、ノンスモーカーの人は“禁煙”しているわけではありませんよね。
だから、これからタバコを止める人が“禁煙”するのはおかしいと思うのです。
目指すべきことは、“タバコを我慢する”ことではなくて、“タバコをすわなくてもいい”ことだったのです。
そうして、吸いたい気持ちが出てきたときに、吸う理由・根拠を本に書いてあるように自分に問い直して、僕の場合は約3週間後、「真実が見える時」がやってきました。
「こんなにも楽なのか!」
これが、僕の真実が見えたときに最初に感じたものでした。
そしてどこからともなくタバコの臭いがしたとき、
「こんな臭いものを今まで吸って周囲に撒き散らしてきたのか!」と思ったのです。
以後、タバコを吸っている人を羨ましく思ったり、何かにそわそわしたり、口がさみしくなったり、また、手や口がヤニ臭くなくなったり、歯の裏がよごれたりしません。逆に、時間が充実してきて、ごはんもおいしいし、疲れにくくなり、集中力が上がってきました。
この本を読み終えた時に思った事は
「ああ、僕はタバコという“悪女”に溺れた恋をしていたんだ」ということでした。
恋にしろ、酒にしろタバコ宗教麻薬…何にしろ“依存心”というものは、自分が中毒症になっていることを明確に認識していながら、それが“苦”であることに気が付かないことに問題があります。“健康”という絵を一度踏みつけてしまった僕は、罠にはまりずっと踏み絵を続けなければならなくなったのです。ならば、その“苦”の原因の所在を明確にしておくことで、わざわざ自分から苦しむことをしなくなるはずなのです。
僕はこの本のおかげで、健康に気を遣うようになった、お金が貯まった…というより、
タバコを吸うことの無意味さを知り、無駄なことをしなくなったと言う方が正しいのかもしれません。とにかく、盲目的で傷つくことしかない“恋”から醒めて、依存しない自分を取り戻したかのような気がします。
もし、タバコを止めたいとお考えの方は一度ならず二度三度と読んでみてください。
きっとニコチン依存というマインドコントロールから抜けられると思います。
タバコに限らず、何かに依存してしまっている人も“ニコチン”の部分を置き換えてみるといいと思います。
くれぐれも、タバコを止めたくないという人は読まないで下さい。
読んだら最後、止めざるを得なくなってしまいますから(笑)。
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やったー! 僕は自由になったんだ!
p.s.ここで僕の創った格言 「欲を捨てんとすれば、“禁欲”は異なり」 By
ayanpa
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