WWOOF体験で気付いたこと

金銭のやりとりなしで『食事・宿泊場所』と『労働力』を交換するしくみ「WWOOF(ウーフ)」を経験

WWOOF(ウーフ)とは、Willing Workers On Organic Farms の頭文字です。すなわち、「有機農場で働きたいと思っている人たち」という意味になります。

WWOOFとは金銭のやりとりなしで『食事・宿泊場所』と『労働力』を交換するしくみのことです。有機農場や自然が豊かに残っている所、環境を大事にする人達、または人と交流することを大切にしている所と、そこで働いてみたい人達をつなぐことを目的にしています。

『食事・宿泊場所』と『労働力』を交換するほかに、そこにお互い、『プラスアルファ』のものが加算されます。それはある人にとって、「いつもは知り合えない人との出会い」であり、ある人にとっては「技術の習得」、または「文化、風習の学習」はたまた「自分の健康な体づくり」など、家にいてはけして得られない『何か』を得られることです。そこがWWOOFの大きな魅力です。
(※以上、WWOOF Japanサイトより一部引用)

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私は20代半ばにオーストラリアでワーキングホリデーをしていたとき、このWWOOFというシステムを知りました。”無料で泊めてもらう代わりに農作業などの仕事を手伝う”というシンプルなしくみに魅力を感じ、インターネットカフェから現地情報を探し、希望に合致する受け入れ先につたない英語でメールを書いて送りました。

翌日、メールを確認してみると、その方からの返事が届いており、いつでも歓迎するということでしたので、早速到着予定日を告げ、待ち合わせの約束をしました。



数日後、私はブリスベンから数時間内陸に車を走らせたあたりの小さな町にいました。受け入れてくれた家庭は両親と小さな子どもが二人いるお宅でした。

私はてっきり農家だと思って行ったのですが、農業で生計を立てているわけではなく、自分たちで食べるものを作っているという感じでした。

後で知ったのですが、ここのパパさんは絵描きを目指しているそうで、固定収入がないため、こうしてお金のかからない生活を実践しているそうです。 私のほかにWWOOFをしている人(ウーファーと言います。)がもう一人いて、彼(中国人の10代の男の子でした。)が農作業のほうを手伝っていましたので、私は家事(洗濯・料理・掃除など)の手伝いと、子どもの遊び相手を務めることになりました。

ウーファーとしての生活は特に大変なものでもなく、どちらかといえば楽しみながら仕事をすることができました。庭に吊るしてあるハンモックで子どもをゆすったり、バナナの木が植えてあるので、それをもいで食べたり、スーパーに買出しに行ったり、そんなかんじです。

彼らと数週間の生活をともにして思ったのは、彼らはお金のかからない生活を心から楽しんでいるということでした。正直行ってこの家庭の収入はかなり少ない部類だったと思います。(絵描きのほうはほぼ収入になっていないようだったので、パパさんは時々大工仕事の手伝いなどに出かけ、日当をもらっているようでした。)

家庭には、ゲームの機械もなければ、高額なおもちゃもありません。 (※大人が使用するパソコンはありました。こういう僻地に住む場合は通信のために必須とのことでした。) でも、子どもたちは庭で遊んだり、パパやママが子どもの頃に使ったおもちゃや絵本を引っ張り出しては楽しそうに遊んでいました。また、時間にゆとりがあるので、ママさんがパンを焼くのを見よう見まねで手伝ったり、生活していく術をそうやって身に付けていくのだなぁと感心しました。

バックパッカー旅行では、正直行って「とにかく切り詰める」ことが第一目的になっていて、「生活を楽しむ」という大切なことを少し忘れかけていたのではないか、と思うようになりました。

例を挙げるとするなら、1ドル2ドルを惜しんだ生活をしすぎていると、有名な美術館の近くを通ったとしても入場料の10ドルがもったいなくて入らなかったり(※でも、よく考えれば、次にこの美術館へ来ようと思ったら、飛行機代など何百ドルかかるかわからないし、そもそも二度と来られるかどうかわからない)、その土地にかない珍しい食べものを食べたり、貴重な体験をしたりすることができないんですよね。

お金

極貧旅行はそれなりに面白かったですが、この体験を通して、節約は、ただお金を惜しむことを言うのではなく、何にお金を使うか、何に使わないか、そのことを見分ける知性を身につけることだと考えるようになりました。 この考え方は、やみくもに節約することより頭を使います。100円だから安い、1万円だから高い、という単純なものではなく、自分にとってもそのものの価値ということが肝心なのです。

私は今ではなるべく、値段の高い安いは絶対的なものではなく、相対的なものとして捉えるように心がけています。 どういう意味かと言うと、コーヒー1杯1,000円と聞くと確かに高いですが、もしそれが、あなたの大切な人と雰囲気の良いラウンジで語らいながら味わう一杯、大変な仕事を達成し終えたあとのほっとした寛ぎの時間に対して支払う対価だとしたら? 私は決して高いとは思いません。
(いくらなんでもコーヒー1杯1万円などと言われたら飲みませんが。)

満足できるお金の遣い方をするには、自分が何に価値を見出しているかを知ること、自分にとっての優先順位を知ること、そして知性を磨くことが肝心。
何に価値を見出すか、何が好きかは個人個人で違いますが、自分が価値を感じるもの、好きなものにしっかりお金を使い、そうでないものに対しては節約する
限りある収入の中で、そういうメリハリのあるお金の使い方ができたら、人生の満足度は高まると思っています。

追記:WWOOFは海外だけではなく、日本国内でも活動が行われています。また、あなたがウーファー(WWOOFをする人)を受け入れるホストファミリーとなることもできます。ご興味のある方は、WWOOF Japan (ウーフジャパン)サイトにてご確認下さい。

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