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あやんぱコラム「妻が
サイト運営者になった日」

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あやんぱコラム 「妻がサイト運営者になった日」 第1話

今は昔平成15年、我が家には常備PCはありませんでした。
妻は普段は新聞のクロスワードパズルやスーパーの応募はがきで懸賞に応募し「今日は買い物でシールが10枚集まったから応募しよう!当るといいねぇ」と一人はしゃいでいる普通(?)の主婦であり、赤ん坊を育てる母親でした。
ネットも、たまに僕が仕事で使っているノートPCを借りて懸賞HPを覗いたり、友達とのメールをやりとりする程度。
普段は首もすわらない娘の世話をしていて外出なんてほとんどない。睡眠不足と太陽不足の光合成していない植物のような顔で、毎日の育児状況を説明してくる。
妻にとって僕の地元は未開の地であり、友人も近くにはいない。
そこで僕は地域情報を知るために外にもっと出て行けと提案したのですが、体力も気力もそこまで及ばないとのこと…。

このままでは育児ノイローゼか社会との適応障害でひきこ・・・
いや、たてこもりになってしまう!!
そうなったら自閉的な世界で育てられる娘もたてこもるようになって、カフカの「変身」のように別の生物になってしまう! 
メガホンで「君は完全に包囲されている、観念して素直に出てきなさい!」と言ったって、その<生物>は僕の言葉なんて聞くことすらできなくなってしまうかもしれない!!

子育てと、スタンプとシールを集めること以外に生きがいを持つことのないゾンビ<生ける屍>に、いかにして社会との繋がりを持たせればいいのか? と悩んだあげく、僕が思いついたのが「常備PC」を妻に持たせることでした。
もっとひきこもってしまうという危惧感はあったものの、育児相談とか
近くにおいしいケーキ屋があるとか、ネットでここの地域のことを知ることで、母親同士の友達ができたり外出の機会をもったりすることが出来るんじゃないか?
最悪、別の生物になったとしてもPCを通して僕や社会との「交信」はできるんではないか? ・・・という不安と期待を混ぜながら電気店で、妻に一台のPCを買い与える運びとなりました。

僕は値段が高くてもいいから、<別の生物>になって噛み付いても壊れないPCを買ったほうがいいと言ったのですが、妻は「ほとんど使わないから」と一番弱そうなPCを選んだ・・・。
結局、後にメモリーを増設しないとおっつかないほどヘビーユーザーになってしまって、おまけにハードパンチャーなのか「A」のキーがプラプラしている状態なのだが…。

この日から、妻は変わっていった。 
僕の思ってもいない方向に…。

written by ayanpa

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