リトル・ミス・サンシャイン (Little Miss Sunshine)

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去年、Jewelさんのこちらの記事を見て、観てみたいなと思っていた映画『リトル・ミス・サンシャイン』、ようやくGW中に観ることができました。
Jewelさんは、ブログ「ビューティフルデイズ♪」によく映画の感想を載せてくださっているのですが、映画の嗜好が近いのか、はたまたJewelさんの素晴らしい表現力のせいか、そこで紹介されている映画はどれも私の興味をそそり、「これ観たい~!」という気持ちにさせられてしまうのです。
私のレンタルDVDの作品選びは、かなりJewelさんに影響されていることをここに告白します。(って、なんか口調もJewelさんぽくなってきた…^^; スミマセン、Jewelさん。)


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以下に、映画『リトル・ミス・サンシャイン』のストーリーをAmazonのリトル・ミス・サンシャイン [DVD]より引用します。

田舎町アリゾナに住む9歳のオリーブ。なんともブサイクでおデブちゃんな彼女が、全米美少女コンテストでひょんなことから地区代表に選ばれた。オリーブ一家は黄色のオンボロ車に乗り、決戦の地カリフォルニアを目指すことに。
人生の勝ち組になることだけに没頭する父親、ニーチェに倣って信念で沈黙を貫く兄、ゲイで自殺未遂の叔父、ヘロイン吸引が原因で老人ホームを追い出された不良ジジイ、そしてバラバラ家族をまとめようと奮闘する母親。
そんな落ちこぼれ家族の、奇妙でハートフルな旅が始まった……!

てんでバラバラで問題大ありの家族。こんなメンバーが一台の車に乗って旅をするのは相当に無謀なことで、一家の主婦シェリルには同情を禁じえません。
けれど、黄色のオンボロバスに乗って一緒に旅をしていくうちに、それぞれがいろいろなものを乗り越えて、しだいにバラバラだった家族の気持ちが重なりあっていく様は、情けなくもあり、心温まるものでもありました。(それにしても、おじいちゃんの存在のなんと強烈なこと!)
家族って、カッコつけあうもんじゃなくて、情けないとこダメなところさらし合いつつ、それでもお互いを守ろう認めようとするもんなんだろうな。

途中、ローギアの壊れたミニバスを3速で発進させるために、みんなでバスを押してひとりずつ飛び乗るんですが、そうやって何とか壊れた車を動かし前に進んでいく様子が、この家族の再生の物語を象徴しているような気がしました。しっかし、あの乗り方はタイヘンだろうなぁ~・・・

最後の美少女コンテストでオリーブはおじいちゃんに特訓を受けたダンスを披露するのですが、そのダンスというのが・・・ここでははっきり書きませんが、「ちょっと、ちょっと、おじいちゃ~んっ!?」といいたくなるもので。可笑しいんだけど、でも素晴らしかった。あのシーンで家族がとった行動には「よくやった!」といいたくなりました。このダンスは映画の一番の見せ場でしょう。

まぁ、見ようによっては、強く富み成功した「勝ち馬」と、弱く貧しく無力な「負け犬」の棲み分けがはっきりしたアメリカという競争社会を皮肉った内容ととれないこともないけれど、私としては素直に家族の絆を描いた心温まるロードムービーとして観たい作品。

アメリカの長くてまっすぐな道をガタゴト走るオンボロバスの黄色の車体が、青い空にそれはよく映えて、絵のように美しかったのが印象的でした。ある「事実」を知り、激昂するドウェインに同情しつつも、なんて綺麗な景色だろうと、そんなことを思っていた私です。

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