手を動かすことの効用

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古着リメイクで子ども用エプロンをつくってみたのに続き、なにやら手作りが楽しくなっている私。ゴム編みしかできないくせに、マフラーなんて編んじゃってます。あんまり久々過ぎて、作り目の仕方も説明を読みながらじゃないとできなかったくらいです。^^;

せっかく作るのだから、自分が使いたいって思えるものがいいな。そう考えて、ちょっと奮発して、手触りの抜群に良いベビーアルパカの毛糸を買いました。とても柔らかく、滑らかで、とろっとしたヌメリ感がある肌触り。毛糸玉に思わず頬ずりしちゃうくらい気持ちがいいです。
(いま、上に買ったショップのリンクを貼って気付いたけど、11/12(金)15:05~11/15(月)8:00迄、アルパカのタイムセールやってる! 50%OFFとか、すごく安い。マフラーしか編めないけど、また買おうかな~。)


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指先を使って単純な作業をしているときって、難しいことを考えられなくなるのか、頭がからっぽになるみたい。こたつに入って、ひざの上でチョコチョコ手を動かしながら、長女の音読の宿題を聞いたり、次女のおしゃべりに耳を傾けたりしてると、普段のせわしなさを忘れ、ゆったりした気持ちになれます。(あ、たぶん、編んでいるのが単調な一目ゴム編みのマフラーだからで、もしこれが複雑な編みこみのあるセーターとかだったら、私はそんな余裕はないと思います。)

そのうち、子どもたちが毛糸の切れ端であやとりを始めたり、こたつを囲んでゆったりとした時間が流れます。別に、子どもたちと真正面から向き合ったり、目を見て話したりしているわけではないですが、いっしょにこたつに入っているというだけで子どもたちは嬉しそう。パソコンに向かって背中を向けているのと、こたつで横顔を見せているのとでは、距離感が違うんだろうな。

そういえば、先日、図書館で借りて読んだ「子育てがラクになるクッキングセラピー」という本に、手を動かしながら会話をすることの利点が書かれていました。
印象に残っているのは、お父さんと小学生の子どもが並んで枝豆を枝から外す作業をしているエピソード。いま手元に本がないのですが、子どもが学校でいやなことがあり、その問題を親子で話し合いたいのだが、向かい合って問いただすと子どもは口を開かない。でも並んで枝豆を枝から外していると、ポツリと自分から話し始めた、枝豆を枝から外すという作業がクッションになってか父親のほうも感情的にならず、「そうかー・・・」と相槌を打ちながら聞くことができた、とというような内容、だったと思います。

そういうの、わかる気がします。真正面に向き合われると、相手の質問に(期待に)応えなきゃ…って意識が働いて、妙に緊張してしまう。だからといって、背中を向けられると、「私のことなんて興味ないのかな」と無言の拒絶のように感じてしまう。そんなとき、横顔というのは両者にとって都合がいいんですよね。(もちろん、時と場合によるでしょうけど。)

パソコンで仕事をしている私。パソコンも手を動かすけど、パソコンに向かって文章を打ち込んでいるときは、頭の中もフル回転しているので、”無心に、ボーッと”という状態にはなりにくいです。
鍋やヤカンを磨く、窓ふきをする、ちくちくと縫い物をする、編み物をする・・・そんな単純な手作業には、人をリラックスさせる効用、人と人(親子でも夫婦でも)の距離を調節する効用があるのかもしれません。