「抵当権抹消手続き」は自分でも簡単にできた! 自分で法務局で手続きすれば数万円の費用の節約

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法務局

めでたく住宅ローン完済! となったら抵当権抹消手続きをする必要があります。
抵当権とは土地や建物など不動産につく権利で、私たちが銀行など金融機関からお金を借りて住宅ローンを組むとき、その金融機関が(担保として)不動産に抵当権をつけます。

初めて住宅ローンを組み、完済した人にとっては、「抵当権登記ってなんだっけ? 抵当権抹消手続きっのやり方は? 自分でやるの?」と疑問だらけですが、抵当権抹消手続きはお金を貸した側(銀行など金融機関)はしてくれないので、お金を借りた側(私たち)が手続きをする必要があります。

抵当権抹消手続きは初めてでも自分でできます

先日、20年ローンを(数度の繰り上げ返済をして)7年3カ月で完済したわが家も、抵当権抹消手続きをする必要があったのですが、司法書士さんに頼むと約3万円の費用がかかると言われ、節約のために自分で手続きをすることにしました。

(※3万円というのは、私が住宅ローンを借りていた金融機関が通常紹介している司法書士さんの抵当権抹消手続きにかかる費用とのこと。もちろん司法書士さんによって金額は異なると思います。)



この記事を書いている現在、私は抵当権抹消手続きはすべて完了し、登記完了証も受け取っているので、全体の流れを時系列順に説明していきます。

まず法務局に無料相談の予約をする

住宅ローンを完済すると、金融機関から書類が送られてきます。
「解除証書」(または「弁済証書」)、「抵当権設定契約証書」「委任状」

「解除証書」(または「弁済証書」)とは、あなたは住宅ローンをすべて返済し終わったので、抵当権を抹消してOK!という書類です。これには金融機関の住所や名称が記載され、押印もされています。
「抵当権設定契約証書」は住宅ローンを借りるときに作成した書類、「委任状」は金融機関に代わってこの紙を持っている人(つまり私)が抵当権抹消手続きをすることができるという書類です。

解除証書

初めて抵当権抹消手続きをする場合は、特殊な法律用語などもあって、何をどうすればよいのかサッパリ・・・な方も少なくないと思います。ネットなどで詳しく説明しているサイトもあるので、時間をかければ調べて揃えることも可能だと思いますが、よくわからない人は、法務局の無料の登記相談を利用するのがおすすめ。

自分の住んでいる(物件のある)エリアを管轄している法務局に電話をして、抵当権抹消手続きをしたいので無料相談を予約したい旨を伝えます。管轄の法務局がわからない場合は、法務局の公式サイトで調べることが可能です。

すべての法務局がそうかどうかわかりませんが、我が家の管轄の法務局では、無料相談は30分刻みで予約を受け付けており、相談時間はおおむね20分以内とのこと。

届いた書類を全部もって法務局に相談に行く

法務局 登記部門

抵当権抹消手続きが初めての人は、とにかく届いた書類を全部もって法務局に行きましょう。不動産の契約書などもあればいっしょに持っていくのがおすすめ。
契約が夫婦など連名になっている場合でも、どちらか一方が行けばOKです。

法務局の担当者に解除証書などの書類を見せ、「住宅ローンを完済したので、抵当権抹消手続きをしたい」と伝えれば、必要な書類と書き方を教えてくれます。

担当者にもよって対応は異なるかもしれませんが、私の場合はパッパッと必要書類の書き方を説明され、10分もかからず相談が終わりました。

その場で申請書類を作成することはできないので、家に持ち帰って、提出書類(申請書)を完成させます。
申請書はいちから自分で作成してもよいですが、法務局サイトの不動産登記の申請書等の様式についてのページに、一太郎、Word、PDFのファイルがありますので、そちらをダウンロードし、必要な部分を修正して使うとラクかと思います。

抵当権抹消手続きの場合は、「13.抵当権抹消登記申請書」を使用します。

法務局に書類を提出。費用は1,000円×不動産数

法務局 無料相談

作成した抵当権抹消登記申請書を法務局に提出しにいきます。かんぺきに作成できている人は予約なしで提出しにいけば良いですが、自分の作成した申請書に不安が残る方は、再度無料相談を予約して、誤りがないかを見てもらうのがベター。

私の場合は、無料相談を予約して法務局に行きました。15分ほど書類チェックをしてもらい、些末な誤りがあったので訂正。その後、別の窓口で収入印紙を購入して添付し、提出して帰ることができました。

かかる費用(収入印紙添付)は、不動産1件につき1,000円なので、土地と建物であれば1,000円×2で2,000円。私の場合は、諸事情で土地が二つある形になっていたため、1,000円×3で3,000円分の収入印紙を貼り付けて提出をしました。

提出時に、手続きが完了して登記完了証を受け取ることができる日にちを教えてもらえるので、その日以降に再度法務局に行き、登記完了証を受け取れば、抵当権抹消手続きはすべて完了です!
(※受け取りには、提出時にもらう紙と認印が必要です。)

抵当権抹消手続きを自分で行うと、数万円の費用節約に!

以上が抵当権抹消手続きを自分で行う際の流れとなります。法務局に3回行く手間はかかりますが、申請書の書き方なども無料で教えてもらえますし、思っていた以上に簡単だったというのが正直な感想です。「えっ、これだけでいいの?」と思ったほど。

私が住宅ローンを借りていた金融機関の紹介で司法書士さんに抵当権抹消手続きを頼むと3万円かかるといわれていたので、自分で手続きをすることで約3万円の費用を節約することができました。10分~15分程度の無料相談を2回、その後受け取りに1回、平日の昼間に法務局に行くことが可能な人であれば、抵当権抹消手続きは自分でするのがお得だと思います。^^

住宅ローンを完済し、抵当権抹消手続きをするぞ!という方、ぜひ自分でやってみてくださいね。

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