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12月にフィンランドを訪れるのであれば、ぜひ行っておきたいのがクリスマスマーケット!
12月にはフィンランド各地でさまざまなクリスマスマーケットが開催されますが、今回はヘルシンキの「Ornamo Design Christmas Market(オルナモ・デザイン・クリスマスマーケット)」と「Helsinki Christmas Market(ヘルシンキ・クリスマスマーケット)」に行ってきたので、その様子をたっぷりの写真とともにお届けしたいと思います。
オルナモ・デザイン・クリスマスマーケット
Ornamo Design Christmas Market 2016
Ornamo Design Christmas Market 2016(オルナモ・デザイン・クリスマスマーケット2016)は、ケーブルファクトリー(Cable Factory, Tallberginkatu 1, Helsinki)で、2016年12月2日~4日に開催されたクリスマスマーケット。
(2016年は上記ですが、毎年12月6日の独立記念日に近い金土日の3日間で開催されるとのこと。)
オルナモ・デザイン・クリスマスマーケットは、その名の通り、デザインに特化したクリスマスマーケットで、1911年創立のオルナモ・デザイン組合が運営に携わっています。
今回はオルナモ・デザイン組合の方にお話を伺いました。
100年以上の歴史を持つオルナモ・デザイン組合は、アーティスト、デザイナー、クリエイターなどさまざまな”作り手”で構成され、その会員数は約2,500人。作品の販売や、作り手同士の交流はもちろん、セミナーを開催したり、デザイナーの利益を守る活動なども行っているとのこと。
その組合会員の中から、今回のクリスマスマーケットのためにフィンランド全土から集結したお店が270ブースもあるというのですから、デザイン好きにはたまらないイベントです。
オルナモ・デザイン・クリスマスマーケットの特徴は、出展者がオルナモ・デザイン組合会員であり、プロのアーティストであること。作品の作り手自身が出店しているので、その作品についての話を直接聞きながら買い物を楽しむことができます。
(※ちなみにほかのクリスマスマーケットは趣味で出店している人も多いそうです。プロのアーティストだけが集うこのオルナモ・デザイン・クリスマスマーケットは、開催期間は短いですが、フィンランドデザイン好きの方の方はマストゴーともいえるイベント。)
アート、デザイン、ハンドクラフト、ファッション、ファブリック、ウッドクラフト(木工製品)、アクセサリー、インテリアなどが所狭しと並びます。
作り手とやりとりしながらお買い物できるのも楽しい!
(※ほとんどの方がフィンランド人ですが英語が通じます。)
このクッションカバーがすごく素敵でした!
(我が家にはクッションではなく座布団しかないので諦めましたが。)
ぬくもりのある手触りの木のパズルはお子さんへのクリスマスプレゼントによさそう。
こちらのブースでは彼女がデザインしたポストカードを購入。8枚10ユーロ(約1,250円)。
北欧らしい色使いとデザインのファッションも素敵!
ただ、やはり本職のアーティストたちが出店しているというだけあって、お値段は全体的に高め。(まぁ、フィンランド自体、物価が高めではあるのですが。)ひょいひょいお買い物できるという感じではないのですが、見るだけでもたっぷり楽しめるクリスマスマーケットでした。
現地の方々は、オーナメントなどクリスマスの飾りを買いに来るというよりも、友達、恋人、家族へのクリスマスプレゼントを買いに来るのがメインだそうですよ。
会場内ではグロギーと呼ばれるフィンランドのクリスマスドリンクや軽食も販売されているので、それらをいただきながらゆっくりまわるのがおすすめ。
名称 Ornamo Design Christmas Market 2016
場所 Cable Factory, Tallberginkatu 1, Helsinki, Finland
ヘルシンキ・クリスマスマーケット
Helsinki Christmas Market 2016
次は、ヘルシンキ元老院広場(Senate Square)で開催されている Helsinki Christmas Market(ヘルシンキ・クリスマスマーケット)。こちらは開催期間が長いのが特徴で、2016年は12月3日~22日まで行われています。
私たちが訪れた2016年12月3日はクリスマスマーケットの初日で、オープニング・セレブレーション(合唱団による合唱)を見学することができました。ものすごい人出で、近くに寄るのに苦労するほど!
フィンランド語の歌なので内容はわからなかったのですが、なんとなく物悲しい雰囲気のしんみりとする合唱だなと思いながら聞いていたのですが、後からガイドさんに「クリスマスに寄せて世界中で起こっている悲しい出来事のために祈りをささげる歌詞だった。」と教えてもらいました。
ヘルシンキ・クリスマスマーケットは、別の場所で25年間行われて、現在の場所(元老院広場)に移動して今年で3年目になる人気のクリスマスマーケット。
ほかのヨーロッパの国々のクリスマスマーケットと異なる、「フィンランド風クリスマスマーケット」であることにこだわり、各ブースがスカンジナビアンカラーのキャビン(サンタクロースの山小屋風のキャビン)に入っています。
また、売るものに関しても「フィンランドらしさ」を大事にしていて、2016年は132の出店ブースのうち90ブースがフィンランド製品を売るお店とのこと。
ミトンなどのニット製品はクリスマスプレゼントにもぴったり。
クッキーで作られたクリスマスツリー。
ヘルシンキ・クリスマスマーケットは、ワッフル、ソーセージ、パイなど飲食店ブースが多いのも特徴。フードコートスペースもあり、買ったものを座っていただくこともできます。
「ただ単に買い物をするマーケットとしてではなく、そこで過ごす時間そのものを楽しめるクリスマスマーケットにしたい。」主催者側の想いがあるようです。
レースンやアーモンドを入れたホットワインをふぅふぅしながら飲むのもヘルシンキ・クリスマスマーケットの楽しみのひとつ。なんといっても気温は氷点下ですからね。
ほっぺを赤くした子供たちもノンアルコールのホットクリスマスドリンクで体を暖めていました。
小腹がすいたら焼きたて熱々のソーセージなんていかがでしょうか。Deer Sausage(鹿肉のソーセージ)は、ビーツの付け合わせ付きで1本6ユーロ(約750円)。
こちらのおじさんはビーツ(ビートルート)の汁をマヨネーズにまぜて練っていました。
ビーツ(ビートルート)は、日本人にはあまりなじみのない野菜かもしれませんが、ロシア料理のボルシチなどに使われる赤い根菜で、主に根の部分を食します。フィンランドやエストニアではこのビーツがよく食べられています。
こちらが鹿肉のソーセージとビーツ(ビートルート)の詰め合わせ、特製ドレッシングがけ。
ソーセージは熱々ジューシーでおいしい! ホットワインとの相性もばつぐんです。ビーツは酸味があって付け合わせにぴったりなのですが、もうちょっと少量でもいいかな、という感じ。
こちらはフィンランド名物のパイ料理、「カレリヤ」。
「カレリヤ・パイ」、「カレリアンピーラッカ (Karjalanpiirakka) 」とも言われるそうです。
お米のお粥を包んだ素朴な味のパイで、フィンランドでは昔からおやつや軽食に食べられてきたとのこと。「お粥をパイに包むの? 炭水化物×炭水化物だよね…。」などと言いながら食べましたが、甘いおやつパイではなく、ちょっと塩気のあるおかずパイで、お粥のトロリとした優しい味に、初めて食べるのにどこか懐かしさを感じました。
(上は、クリスマスマーケット内でもひときわ行列ができていた回転木馬。こちらは毎年オランダから借り受けているという、ヘルシンキ・クリスマスマーケットの風物詩。子どもだけでなく大人も楽しむことができます。)
気温は氷点下なのに、あたたかく親密な空気に包まれていたヘルシンキ・クリスマスマーケット。合唱団の歌声を聴きながら眺める街の灯りは美しく、回転木馬は夢のようにきらきらしていて、「あぁ、私はこの景色をずっと忘れないだろうな。」と感じました。
開催期間も長めで、フィンランドらしいプロダクツのお買い物や食べ歩きが楽しめるヘルシンキクリスマスマーケット。12月にフィンランド・ヘルシンキを訪れることがあれば、ぜひ足を運んでみてくださいね。
名称 ヘルシンキ・クリスマスマーケット
場所 ヘルシンキ元老院広場(Senate Square), Aleksanterinkatu/Hallituskatu, Helsinki, Finland
※文中に記載している価格は2016年12月現在のものです。
※文中の日本円表記は2016年12月のレート、1ユーロ=125円で計算しています。