タパスならぬサパス! フィンランド料理を小皿で楽しむヘルシンキのレストラン Juuri(ユーリ)

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ヘルシンキのレストラン Restaurant Juuri (ユーリ)

「タパス」といえばさまざまなアペタイザー(オードブルのようなもの)を小皿でいただくスペイン料理ですが、ここフィンランドで「タパス」ならぬ「サパス」を楽しめるのが、ヘルシンキで創業12年のレストラン Juuri(ユーリ)。

「サパス」の「サ」は何なの?と不思議に思う方もいるかもしれませんが、「フィンランド(Finland)」のことをフィンランド語で「Suomi」というので、その頭文字「S」を「タパス」の「T」と取り替えた造語とのこと。

ちなみに、 「Juuri」の「j」は発音せず、「ジューリ」ではなく「ユーリ」と読みます。フィンランド語で「根っこ(Root)」の意味です。

フィンランドのモダンキュイジーヌ  Juuri(ユーリ)

ヘルシンキのレストラン Restaurant Juuri (ユーリ)

今回はプレスツアーのメンバー8人に、フィンランド政府観光局のガイド兼通訳さんを加え、総勢9名(全員女性!)のにぎやかな夕食のスタートです。

案内されたテーブルはすでにセッティングが施され、キャンドルの炎がゆらめいていました。

ブルー、レッド、クリア…とカラフルなグラスはイッタラのもの。ユニークなかたちだなぁと思いながら眺めていると、ガイドさんが「そのマリメッコのグラスは日本の女子高生のルーズソックスの”くしゅくしゅ”にインスピレーションを得てデザインされたんですよ。」と教えてくれました。

(高さのないグラスだとわかりにくいかもしれませんが、高さがこれの2~3倍あるピッチャー(ジャグ?)はまさにルーズソックスのようでした!)

ヘルシンキのレストラン Restaurant Juuri (ユーリ)

フィンランドのビールといえばインパクトのある熊のデザインの「Karhu(カルフ)」が有名ですが、こちらはフィンラドのクラフトビール「MATHILDA(マチルダ)。」

ヘルシンキのレストラン Restaurant Juuri (ユーリ)

私はビールが得意ではないのでアップルシードルで乾杯!
ところでこのアップルシードル、「PARATIISI」と名前がついており、これは英語の「パラダイス」のこと。なんでヘビがリンゴをぐるっと巻いているイラストなのかな~と思ったのですが、あれですね、楽園追放! それぐらいおいしい、禁断の味ということでしょうか。

(実際に飲んでみた感想は、私は嫌いじゃないですが、酸味がかなり強く、味見した人たちは「アップルサイダーというよりアップルビネガーみたい。」と言っていました。)

そのほか、Juuri(ユーリ)にはワインも赤白たくさん揃っていました。(フィンランドではワインは作られないので、フランスなど海外からの輸入ワインが中心です。)

Juuri(ユーリ)ではフィンランド産の食材を味わえます

パン

最初に運ばれてきたのは2種類のパンとバター。フィンランドといえば黒パンが欠かせません。

ライ麦で作った黒パンは、固くて、ずっしり重くて、酸味があるので、苦手な人は苦手かもしれませんが、私はこれが大好き。

パン

スモークサーモンや、ハム&チーズをのっけて食べるのもおすすめですが、いいバターがあれば、それだけでも十分においしい! (むしろその方がパンのおいしさを堪能できます。)

juuri 小皿料理

パンの後は、タパスならぬサパスということで、いろいろな小皿料理が運ばれてきます。1人1つというスタイルではなく、いろいろなものを複数人でシェアする形式のようです。

juuri 小皿料理

コールラビ、スウェーデンカブ(ターニップ)、パイクパーチ(すずきの仲間の魚)、マッシュルームサラダ、、りんごでマリネしたにしんとじゃがいも……。

juuri 小皿料理

ブラッドソーセージ、スペルト麦とリンゴンベリー添え。ブラッドソーセージ=豚の血のソーセージはクリスマスに食べるものなので、チョイスしてくれたのでしょう。
(詰め合わせは美味しかったけれど、私はこのブラッドソーセージがどうも苦手。)

北極イワナ(アークティックシャー)

メインは1人1皿づつで、サーモンに似た北極イワナ(アークティックシャー)を3種類の調理法で仕上げたプレート。ソースにはケフィール(発酵した乳飲料)が使用されているようです。

北極イワナ(アークティックシャー)

これはコンフィ(低温長時間調理)かな? 北極イワナは味も食感もサーモンに似ていました。

ゴートチーズ(山羊のチーズ)とアイスクリームの盛り合わせ

デザートは、ゴートチーズ(山羊のチーズ)とアイスクリームの盛り合わせ、ブルーベリージャム&ブルーベリーピュレ添え。
ゴートチーズはフィンランドではポピュラーな食べ物のようですが、私はあの独特の匂いがダメで、せっかくのデザートでしたが残してしまいました。日本人はゴートチーズを食べなれない人が多いと思うので、注文する際はご注意を。

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レストラン Juuri(ユーリ)では、使用する食材はフィンランド国産のものにこだわっており、その中でもできるだけ小規模生産農家から直接仕入れをすることを実践しているそうです。日本語でいう「地産地消」にこだわったレストラン、というわけですね。

グラス

ワインやビールなどアルコールの種類も豊富。グループで集まって、小皿料理をあれこれ楽しみつつグラスを傾けるのにぴったりなレストランです。私たちが訪れたのが土曜の夜というのもあったかと思いますが、店内はけっこう混んでいて、人気のあるレストランなんだろうなぁというのが伺えました。食器もおしゃれでしたし♪

ただ、「いかにもフィンランドらしい料理」というよりも、フィンランドらしい食材に新しいエッセンスを取り入れたおしゃればフュージョン料理(融合料理)というほうがふさわしいので、伝統的なフィンランド料理を求めている方には合わないかもしれません。
(だからこそ地元の若い人に人気があるのだろうけれど!)

ちなみに、トリップアドバイザーでは5段階中★4.5の高評価で、口コミでも人気が伺えました。
ヘルシンキのレストランで 1,099 軒中 4 位にランクイン(2016/12/13現在)していましたよ!

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個人的には、フィンランドを旅行する間に「伝統的な昔ながらのフィンランド料理」と「最新のフィンランド料理」の両方を1回ずつ盛り込むと食の満足度が高まるんじゃないかなと思います。

お店の名前 Restaurant Juuri
お店の住所 Korkeavuorenkatu 27, 00130 Helsinki
公式サイト Restaurant Juuri

営業時間 
月~金 11:30~14:30、17:00~23:00
土曜 12:00~23:00
日曜 16:00~23:00

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[本記事はLinkトラベラーズの一員として、エストニア政府観光局主催のプレストリップに参加し、執筆しています。]