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チェコに降り立つエミレーツ機の窓からは、一面に広がる菜の花畑とプラハの街が見えました。日本と同じように式のある国チェコ。5月は春真っ盛りの美しい季節です。
プラハ空港(ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港)は首都プラハから約17km離れた場所に位置します。
プラハを観光・滞在する場合、エアポートエクスプレスや市バスなどを利用して市内へと移動するのが一般的ですが、今回のチェコ旅行ではプラハの観光はしないため、空港から長距離バスに乗り、最初の目的地であるカルロヴィヴァリ (Karlovy Vary)へ向かいます。
上の黄色いバスがスチューデントエージェンシーという会社の運営するバス。市内や空港にあるカウンターまたはオンラインで予約ができ、プラハ国際空港からカルロヴィヴァリまでは約2時間半の距離ですが、運賃は片道165コルナ(800円弱)と良心的。
プラハからカルロヴィヴァリへのスチューデントエージェンシーのバスは1時間に1便程度運航されているとのこと。
全席指定のため、利用する場合は、スチューデントエージェンシー公式サイトより、オンライン予約でeチケットを発行しておくのがよさそうです。
カルロヴィヴァリへ向かうバスの窓からも黄色いカーペットを敷き詰めたような菜の花畑を見ることができました。
もくじ
チェコ最大の温泉リゾート地 カルロヴィ・ヴァリ
バスに揺られること約2時間半、カルロヴィヴァリ(Karlovy Vary)に到着しました。
カルロヴィヴァリはプラハの西、ドイツに近い地域にある都市。チェコ随一の温泉リゾート地として知られ、その昔、ゲーテやショパンもカルロヴィヴァリの温泉を楽しんだとか。
カルロヴィヴァリの約5万人なのに対し、一年間に約75,000人の旅行者が温泉地での滞在に訪れるほど、”温泉で成り立っている”まちなのです。
カルロヴィヴァリは、14世紀に当時のボヘミア王カレル4世(カルロ4世)が狩猟で鹿を追っているときに源泉を発見したのが始まりといわれています。
市内の建築のほとんどは18世紀、19世紀に建てられたもの。
現在は、1時間100コロナ(450円くらい)で利用できる公共の温泉スパのほか、温泉スパつきのリゾートホテルも立ち並び、2~3週間の長い滞在(いわゆる湯治)をする外国人旅行者も多いとのこと。(特にドイツ人とロシア人が多いそうです。)
カルロヴィヴァリは日本の草津と姉妹都市にもなっています。まさに温泉つながり!
時間に余裕があればカルロヴィヴァリでぜひ温泉に入ってみたいところですが、もっと手軽に短時間で楽しみたい方には、湧き出ている源泉を飲む「飲泉」がおすすめ。
町なかにある源泉の数は15(飲泉できるのは13)で、誰でも自由に無料で飲むことができます。
カルロヴィヴァリで飲泉カップを買って温泉水を飲もう!
カルロヴィヴァリの町なかにはこのような飲泉所が点在しています。
湧出温度はさまざまですが、湧き出ているそのままの温度で飲むのが良いらしく、最初に「飲泉カップ」と呼ばれる陶器製のカップを利用して、散策しながらその場所その場所で源泉を飲むのがカルロヴィヴァリ流の楽しみ方。
カルロヴィヴァリには、このような「飲泉カップ」を売るお店がいくつかあるので、好きなカップを選んで買いましょう。ちなみに、奥のほうにある店のほうが少し割安かも?
飲泉カップは、サイズもかたちもプリントもさまざまで、値段は安いもので70コルナ(300円程度)から。
猫好きな私はこちらの猫の飲泉カップに一目ぼれ。ブラウンゴールドの猫カップを購入しました。価格は160コルナ(700円程度)でした。
いっしょにチェコツアーに参加しているのりおさんとUKOARAさんも猫の飲泉カップを買ってましたよ~。猫好きさんには、カルロヴィヴァリの記念に猫カップがおすすめ!
飲泉カップの使い方は、湧き出ている源泉をカップの開口部から入れ、細くなっている部分(上の猫カップの場合は猫のしっぽ部分)から飲みます。熱い源泉が細い部分を通る際に少し冷まされるようです。
正直言って、源泉はおいしいものではありません。少し鉄っぽいような、しょっぱいような、独特の味がします。
ガイドさんによれば、カルロヴィヴァリの源泉は胃腸の働きがよくすると言われているので、食事の1時間前くらに飲泉するのがおすすめだそう。
とはいえ、源泉はやたらたくさん飲めばいいというわけではなく、飲みすぎると場合によっては体調が悪くなることもあるようなので、ほどほどに飲むのがよさそうです。
仲良く飲泉するブロガーさんたち。
カルロヴィヴァリイで湧き出ている温泉水を飲むためのカップを買いました。いろいろな大きさや形があり、シンプルなものは70コロナ、私が買った猫(茶色)は160コロナ。これに温泉水を入れ、細い飲み口(猫の場合はしっぽ)から温泉水を飲みます。#visitCzech #チェコへ行こう pic.twitter.com/iI6kLnTOGa
— ayan (@warashibe) 2017年5月18日
カルロヴィヴァリのコロナーダ 飲泉所
カルロヴィヴァリの町なかにある飲泉所はこのように番号が振られており、そこに泉温も記されています。
kカルロヴィヴァリには上写真のような「コロナーダ」と呼ばれる施設があります。コロナーダは、屋根のある廊下のような、アーケードのような建物のことで、飲泉所を悪天候などから守っています。
白いレースのような装飾が美しいこちらのコロナーダは1883年に建てられた「トルジニー・コロナーダ」。ここには3つの飲泉所があります。
トルジニー・コロナーダのいちばん奥にあるのが、カレル4世の名前が付けられた飲泉所。
14世紀、カレル4世が鹿を追っているときに源泉を発見したといういわれを現したレリーフが飾られています。(右側でラッパのようなものを吹いているのがカレル4世だそう。
ドヴォジャーク公園の横にあるプロムナードの先にあるのが、15番目の源泉。カルロヴィヴァリの源泉の中で、もっとも温度が低く(28.7℃)、CO2濃度が高くて、飲みやすい源泉だそうです。
実際に飲んでみたところ、やはりおいしいとは言えませんでしたが、ほかの源泉とは違った口当たりと味わい(炭酸水のような感じ)。
カルロヴィヴァリを訪れたら、ぜひ飲泉カップ片手に飲泉を楽しんでみてくださいね。
散策しながら飲泉を楽しむなら2~3時間もあれば足りると思いますが、カルロヴィヴァリには「グランドホテル・プップ」や「カールスバード・プラザ」といった温泉スパ付きのホテルもあるので、飲むだけでなく温泉に浸かりたい方は、宿泊を検討してみては。
毎年7月にはカルロヴィヴァリ国際映画祭が開かれるそうですよ。
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