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先月、我が家(木造一戸建て)の和室の畳を新しくしました。
具体的に行ったのは、1階の居間(6畳)の畳を新品に交換(新調)、2階の子ども部屋(6畳)の畳の表替え(畳表の張替え)です。
和室のある家を持っている人でも、「畳の張替え(表替え)交換(新調)」は、そう頻繁には行わないものなので、よくわからないことが多いですよね。
「畳の張替えや交換は何年を目安に行えばいいの? うちの畳は張替えどき?」
「張替え(表替え)と交換(新調)のどちらがいいの?」
「どこに頼めばいいの? 費用・価格の相場は?」
などなど・・・・・・。値段も張るものなので失敗したくないし、悩みます。
我が家は11年前に木造一戸建てを中古で購入し、入居前に畳を全部新しくしました。
1階の居間はちょっと奮発をしておしゃれな琉球畳(縁のない半畳タイプ×12枚)を、2階の子ども部屋はノーマルな縁ありの畳×6枚を設置。
そして、一度も「裏返し」や「表替え」をすることなく11年が経過しました。
2人の娘が幼稚園児だったときに住み始め、以来この畳の上で子育てをし、さらに8年前から室内で猫を飼い始め(現在3匹)たので、畳はかなりボロボロに。
猫たちはほころびはじめた畳の端が気になるらしく、カリカリ爪とぎをしてしまって、ほころびが大きくなり、洗濯物をたたんでいてもケバのようなものが衣類につくように。
さすがにそろそろ畳の張替えどきなんじゃない?と思い、調べてみました。
もくじ
畳の張替えや交換は何年を目安に行えばいいの?
畳はどれぐらいで張替え、あるいは交換(新調)するのが良いのでしょうか。
もちろん、家族構成(人数や子どもの有無)、ペットの有無、ライフスタイル(その部屋の使い方)、日当たりなどの条件にもよっても異なりますが、一般的には以下が張替え・交換の目安と言われています。
裏返し | 目安:約3年~5年 畳表(ゴザ)を裏返しにして使う |
表替え | 目安:約5年~10年 畳表(ゴザ)を新しいものに交換、畳の芯は再利用 |
交換(新調) | 目安:約10年~ 古い畳を処分し、新畳に交換する |
裏返し→表替え→交換(新調)の順に価格が高くなります。
また、畳を新調する場合は古畳の処分費が別途かかるのが一般的です。
張替え(表替え)と交換(新調)のどちらがいいの?
上で畳の張替えの3つの方法(裏返し・表替え・交換)を紹介しました。それぞれの方法について解説します。
裏返し
裏返しは畳そのものを裏返しにするという意味ではなく、表面の畳表(ゴザ)を剥がして、裏返しにしてもう一度使うことを言います。いまあるものを使うので、材料費はかからず、最も安価な方法です。
しかし、畳表そのものが傷んでいたり、こぼした液体など汚れがしみこんでいたりすると、やってもあまり意味が無いので、そこそこのランクの畳でまだ比較的きれいな状態なら、この方法が可能です。
表替え
畳表(ゴザ)を新しいものつ張替えることを言います。中心部にある芯はそのまま再利用しますが、表面が新しくなるので、見た目は新品の畳のようになる方法です。
交換(新調)
古い畳を処分し、新畳に交換することを言います。
古い畳が表面の変色・すり切れ・ケバだちがあるだけでなく、畳の上を歩いてフワフワするような感じがでてきたら、芯の部分が劣化している可能性が高いです。
交換(新調)するのがベター。
まるごと新畳に交換するため、3つの方法の中では一番費用がかかります。さらに、古畳の処分費も必要です。
どれがいいの?
裏返し・表替え・交換(新調)のどれがいいかは、畳の使用年数と傷み具合にもよりますし、掛けられる費用(予算)にもよります。
私が畳屋さんに聞いた話だと、
「もともとの畳のランクと使用状況にもよるので一概には言えないものの、新畳の状態から10年以上使っていてもフワフワする感じや異臭(カビ臭さ)がなければ、表替えでも問題ない」
…とのことでした。
迷う場合は、見積もりの際に「表替えをした場合と、交換した場合のそれぞれの価格」を出してもらい、比較してみるのも良いでしょう。
どこに頼めばいいの? 費用・価格の相場は?
畳の張り替えや交換を考えているなら、まずは畳屋さんに見積もりに来てもらう必要があります。基本的に見積もりは無料です。
お住まいの地域にもよりますが、「○○市 畳」「○○市 畳 張替え」と検索すれば、出張見積もりが可能な畳屋さんがずらっと検索結果に出てくるでしょう。
畳の張替え・新調にかかる費用の目安は、それぞれのサイトに掲載されていると思います。
その際、1畳○○○円~と書かれている場合、それは中国産の最も安価な畳(畳表)の価格であることが多いので、中程度のランクのものを求めると、もう少し高くなることを念頭に置いておきましょう。
ただし、昔から町の畳屋さんをやっているような小さなところは、サイトを持っていない、あるいは持っていてもほとんど運用されて折らず、検索結果に出てこないケースも多々あります。
(和室のない住宅も増えている昨今、小さな畳屋さんが事業を続けていくのは簡単ではないようです。後継者問題も深刻だと、畳屋さんから話を聞きました。)
優良リフォーム会社紹介サイト「 ホームプロ」からも探せます。
リフォームプロは、リフォームサイトランキング 10年連続No.1、利用者 70万人以上 満足度 90%以上という実績があり、安心できるサイトです。
リフォームというと大がかりな施行をイメージするかもしれませんが、和室のリフォームの中に、畳の張り替えや新調も含まれています。
「せっかくなら、畳といっしょに和室の障子や襖も張替えたい・交換したい」という場合も、いっしょに見積もりしてもらえるので便利です。
過去の事例のリアルな費用相場も見ることができるので、参考になるでしょう。
また、複数の業者に見積もりを出してもらい、比較検討したい場合も、多くの会社が登録しているリフォームプロは便利です。
サイトはこちら→ ホームプロ
張替え・交換にかかる日数は?その間部屋を使えない?
見積もりに来てもらい、金額に納得して、畳の裏返し・表替え・交換を依頼したあとの流れを説明します。
やっぱり気になるのは「どのくらいの日数がかかるのか、その期間は部屋を使えなくなるのか?」ではないでしょうか。
裏返し・表替えの場合
裏返し・表替えの場合は、張ってある畳表を剥がし、再度貼り付けるという行程が生じます。
多くの会社では「いったん畳を持ち帰り、自社工場で張替え作業を行い、再び設置に来る」という形になるようです。
この場合、その部屋は畳を外した板の間の状態になってしまうので、基本的には使用できません。机や棚なども他の部屋に移しておく必要があります。
日数は畳屋さんの規模や忙しさ、時期によって異なると思いますが、我が家の場合は表替えで中3日でした(持って行った日の4日後に表替えをした畳を設置)。
交換(新調)の場合
新畳に交換(新調)する場合は、畳屋さんが(見積もりの日とはまた別に)一度家に来て、専用の機械を使って部屋の正確な寸法を測定します。
そのデータに基づいて、ぴったりサイズの新しい畳を用意し、縁が選べる場合は希望の柄の縁を取り付けた上で、後日設置に来てくれるという形です。
この場合は、新しい畳が運ばれてくるまで古い畳は置いておけるので、部屋を使えない日は発生しません。交換当日、机や棚などを別の部屋に移動させておけばOKです。
運び出し・設置、いずれも家の人がいる必要があるので、共働きの場合はお休みの日に合わせてもらうと良いと思います。
我が家の畳の表替え&交換 体験談と費用
ここからは実際に我が家の畳の表替え&交換の体験談とかかった費用を書きます。
我が家は1階の居間の畳を新畳に交換、2階の子ども部屋の畳を表替えしました。
どちらの部屋も入居時に新品の畳を入れたので使用年数は同じ11年だったのですが、1階は琉球畳(半畳)で12枚あったので表替えのコストが高くつく、また人間と猫の主な生活の場だったため傷みが目立ったので、新畳にすることに。
2階の子ども部屋(和室)は、娘たちが小さい頃は家族みんなの寝室(夜だけ布団を敷いて寝る部屋)として使っていたので、そこまで傷んでおらず、表替えをお願いしました。
表替えにせよ新畳にせよ、選ぶ畳表の種類(ランク)によって価格に幅があります。
今回頼んだ畳屋さんの場合、表替えだと、
- 最も安い中国産格安畳表が1畳3,000円
- 国産(熊本産)の中級畳表が1畳約8,500円
- 国産(熊本産)の最高級畳表が1畳約16,000円
- い草ではなく高級和紙を使った健康畳(和紙表)が1畳約11,000円
…という価格でした。
和紙の畳表は、新品の畳ならではのい草の匂いこそしませんが、高温熱処理原菌済みでダニ・カビの発生を抑制できる、汚れや水濡れに強く丈夫、色あせしない、吸湿性がありさらっとした手触りという長所があります。
なので、子どもやペットがいる家庭におすすめとのこと。
旅館の大浴場や温泉施設などで脱衣所にさらっとした畳が敷いてあるところがあると思いますが、あれはだいたい水濡れに強くさらっとしている和紙表の畳なのだそうです。
我が家は猫を3匹飼っているので、1階の新畳・2階の表替えともにこの和紙表の健康畳でお願いしました。丈夫で手入れが楽なのがいちばんなので!
長年の日焼けによる色あせと猫の爪とぎにより限界を迎えていた我が家の畳。ようやく新しいものに替えられた!
い草ではなく和紙の畳というものにしたので、あのい草独特の匂いはないんだけど、丈夫で色あせせしにくいというので、猫3匹飼っている我が家にはいいかなぁ、と。 pic.twitter.com/jMSQmIFJzP
— ayan (@warashibe) August 8, 2019
実際にかかった費用
実際にかかった費用ですが、
- 1階の和室(琉球畳12枚の撤去→新畳6枚設置)が古畳の処分費込みで12万円(税抜)
- 2階の子ども部屋(6畳の表替え)が6万円(税抜)
- 計18万円(税別)のところ、総額から約1万円まけてもらい税込185,000円
…でした。
値引き前の内訳は以下の通り。
1階 | 高級和紙表の新畳 1畳18,500円×6枚=111,000円(税抜) +古畳処分料 9,000円(税抜) |
2階 | 高級和紙表に表替え 1畳10,000円×6枚=60,000円(税抜) |
ちなみに、古畳の処分費が極端に高い場合は、自治体のルールにもよりますが、粗大ゴミとして出す、あるいは環境センターに持ち込みキロ単位で処分料を払う方法も。
ただ、手間なので、そこまで費用に差が無ければ畳屋さんに任せるほうが楽です。
1年ほど「いいかげん畳を新しくしなくちゃ。」と思いつつ、費用もわからず、全体の流れも想像がつかず、腰が重くなっていた私。
でも、実際に畳の表替え&新調をすると、本当に家で過ごす時間が快適になりました。畳にゴロンとするのも気持ちいいし、畳の上で洗濯ものをたたんでももうケバがつくこともありません。
和紙表は(い草の匂いがしないのは少し残念ですが)、水をこぼしたたときもサッと拭くだけでOK(シミにならない)のが気に入りました。
以上、我が家の畳の表替え&交換(新調)の体験談の口コミでした。これから自宅の畳の張替えや交換(新調)を検討している方の参考になれば嬉しいです。
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