【宿泊記】東京のライブラリーホテル「芝パークホテル」のお部屋でアフタヌーンティーを楽しむ宿泊プラン

東京都港区、増上寺近くにある老舗ホテル「芝パークホテル」では、2022年4月15日よりルームサービスでアフタヌーンティーを楽しむ宿泊プランが始まりました。

お部屋で気兼ねなく、時間制限もなく、ゆっくりと和洋中のスイーツとセイボリーが楽しめる至福のアフタヌーンティーは、お泊まり女子会や小さな子どものいる家族旅行にもぴったりです。

公式 【お部屋でアフタヌーンティー】美食と本のおこもり宿泊プラン

今回はお部屋でアフタヌーンティープラン開始日にご招待いただき、取材してきたので、写真たっぷりの口コミレビューをお届けします。

芝パークホテルとは？

芝公園・増上寺の近くにある1948年創業の老舗ホテル。外観はクラシカルですが館内はリニューアル済み。

芝パークホテルは、1948年、貿易庁の管理のもと、外国貿易使節団ホテルとして始まった歴史あるホテルです。

アクセスは、都営地下鉄三田線「御成門」駅より徒歩2分、浅草線・大江戸線「大門」駅から徒歩4分、JR「浜松町」駅より徒歩8分。芝公園、増上寺にほど近い場所です。

江戸時代には増上寺の学寮があった場所であり、ホテルの前身は共立薬科大学の女子寄宿舎だったそうなので、時代を超えて文化が受け継がれてきた土地柄と言えるでしょう。

歴史を感じるクラシカルな外観ですが、館内は2021年12月に大きな改修が行われ、一部客室もリニューアルされました。（総客室数199室のうち、72室がリニューアル済み）

かつてバーカウンターだった1階の奥まった場所にレセプションがあります。基本チェックインは15時、チェックアウトは12時です。チェックアウトがゆっくりめなので、朝食後も館内やお部屋で本をめくりながらゆっくり過ごせます。

レセプションの隅に置かれているのは、ART OF TEAのオーガニック紅茶やコーヒーマシン（ネスプレッソ）。宿泊者は6時～23時の時間帯、セルフサービスで利用できます。

チェックイン時に、ホテルオリジナルのブックバッグ＆栞、フェイシャルパックをリニューアル記念プレゼントとしていただきました。ブックバックは館内で本を選んでお部屋に持ち運ぶときに便利です。

（※プレゼントは先着で、予告なく終了します）

ライブラリーホテルとしてリブランド

約1,500冊の本がそろうライブラリーホテル”泊まれる図書館”として生まれ変わりました。

70年以上の歴史を持つ芝パークホテルですが、2021年12月に「人・街・歴史をつなぐライブラリーホテル」としてリブランドし、都心の閑雅なホテルとして生まれ変わりました。

館内には銀座 蔦屋書店のディレクションによる約1500冊の書籍がそろい、まさに”泊まれる図書館”！　アートやトラベル、建築など、珍しい本や高価な本もたくさんです。

書棚前での撮影も自由なので、旅の思い出に記念撮影ができますよ。

中央大階段

エントランスから入って真っ先に目が行く中央大階段は、1階から2階フロアへと上がる階段を囲うように設置された高さ約7メートルの大書棚です。

「紡いでいく価値」をテーマに、「過去」「現在」「未来」を表現したディスプレイ空間となっており、階段を上がりながら書籍を手に取ることもできます。

芝パークホテルの館内には約1500冊の本があります。1階から2階フロアへ上がる中央大階段を囲うように設置された大書棚は「過去」「現在」「未来」を表現したディスプレイ空間✨

ディレクションは銀座 蔦屋書店だそうで、おもしろい本やアーティスティックな本がそろってます。#芝パークホテル #招待 pic.twitter.com/HKtAtKkCW9

— ayan (@warashibe) April 15, 2022

2階ホワイエ

2階のホワイエ（広い通路）には、「人、街、歴史をつなぐ」をテーマに、「過去」「現在」「未来」の3つの書棚が設置され、それぞれにちなんだ書籍がセレクトされています。

こちらは「過去」の書棚。日本美術全集や浮世絵の画集など、日本（東京）の過去に焦点を当てた書籍がセレクトされています。私が手に取っているのは『宇野千代 女の一生』。

こちらは「現在」の書棚。こちらのソファで読んでも、お部屋に持って行ってもOKです。

「未来」の書棚には『AKIRA』の画集や、美しい装丁の『火の鳥』などがありました。

1階ライブラリーラウンジ

1階のライブラリーラウンジは、「普遍的でゆるぎない美」をテーマに、写真集から小説まで、時代が変わり人が変ったとしても大事にしたいものを伝えられるような書籍がジャンルを問わずそろっています。

「買うと高いんだろうな～」と思える美しい装丁の画集や写真集もずらりとそろっており、目にとまったものを次々手に取って楽しめるのはとても贅沢な気分です。

江口寿史さんのジャケットアートワーク集『RECORD』が良かった！

ライブラリーラウンジの奥にあるレセプションに無料のコーヒーや紅茶が用意されているので、好きな飲み物を持って来て、気になる画集のページを繰ったり、好きな作家の本を読みふけったりできます。

英語の本もたくさんありますが、よく見るとすべてが日本人作家の翻訳本！ 私の好きな村上春樹さんの『ノルウェイの森』や『ねじまき鳥クロニクル』も英語版ペーパーバッグもありました。

1階ライブラリーラウンジは24時間利用できるので、夜通しここで本を読んでもOKです。（中央大階段とホワイエは23時まで）

ビジュアル的に映えるのは中央大階段かもしれませんが、私は1階ライブラリーラウンジのしっとりとした落ち着いた雰囲気がとても好きです。

こんな空間で真夜中まで本の世界に浸っていたら、現実と幻想の世界の輪郭が溶けていきそうです。羊男には出会えなくとも。

イングルヌック

6～11階の客室フロアのエレベーターホール脇、かつて自動販売機が設置されていた場所は、「イングルック」と呼ばれる隠れ家っぽい書籍コーナーに生まれ変わっています。

「ヌック（nook）」とは「片隅、隠れた場所」という意味で、スコットランドでは暖炉を囲む小部屋のことを「イングルヌック」と呼ぶのだとか。

こんなこぢんまりとした本部屋があるホテルって、センスが良いですよね。

イングルヌックの書籍テーマはフロアごとに異なり、6階は工芸、7階は建築、8階は写真、9階はトラベル、10階はファッション、11階はアートとなっています。今回宿泊した9階は美しい写真の旅本がたくさんそろっていました。

イングルヌックであれこれ手に取ってみるのも楽しいですし、気に入った本があればお部屋に持って行ってゆっくり読むこともできます。

ゲストルーム（ジュニアスイート）

ベッドルームとリビングルームからなるジュニアスイートは、お部屋で過ごす時間も、夜の時間も楽しめるゆとりある客室です。

今回は2021年12月にリニューアルされたジュニアスイートに宿泊しました。2つの客室をつなげて作られた44㎡の客室で、ベッドルームとリビングがあります。

お部屋に入ると、すでにアフタヌーンティーセットのための用意がされていました。

ちなみに、お部屋で楽しむアフタヌーンティー付き宿泊プランは、このジュニアスイートもしくはデラックスダブルの客室のみで、一日3室限定です。

ジュニアスイートのベッドルームには幅110cmのベッドが2台あり、奥にはエキストラベッドにもなるソファが置かれています。足元方向の壁にテレビが設置されていますが、このホテルにはテレビは要らないかも……と感じました。

バスルームとトイレは別になっており、2人で泊まっても気兼ねなく使えます。リニューアルしたばかりなので、水回は新しくてきれいで、使い勝手も良かったです。

リニューアル後の客室には、持続可能な社会を目指して環境に配慮したアメニティがそろっています。

シャンプーやボディーソープは環境負荷の低い「ミレニアムオーガニックス ブルーレーベル」のもので、歯ブラシやヘアブラシは天然の藁を配合したプラスチック利用量を削減した製品、ミネラルウォーターは紙パックのものが採用されていました。

お部屋で楽しむアフタヌーンティー

1日3室限定。ルームサービスでアフタヌーンティーセット＆コーヒー・紅茶を楽しめます。時間制限もないので、夕食代わりにもおすすめ。

芝パークホテルでは、2022年4月15日より、ルームサービスでアフタヌーンティーを楽しむ宿泊プランが登場しました。通年利用できるプランで、1日3室の限定です。

食事開始時間が16時～19時と遅めなので、ディナー代わりにも利用できます。仕事が終わった金曜の夜にチェックインして、女友達とアフタヌーンティーを楽しむのも◎

アフタヌーンティーによくある時間制限もないので、お酒を持ち込んで時間を気にせず楽しむのも良さそう。

芝パークホテルのアフタヌーンティーセットは、和洋中3種のスイーツとセイボリーが楽しめるちょっと珍しい内容です。

ライブラリーホテルらしく、砂糖や茶葉見本が入っているケースが本型なのもおしゃれ。

アフタヌーンティーセットの内容は以下の通り。

• 桜餡の月餅
• ジャスミン風味の蒸しカステラ
• エッグタルト
• 黒糖わらび餅
• こなし 花見立て
• イチゴムース マカロンとクレープ添え
• オレンジゼリー
• スコーン2種（プレーン＆チョコ）
• クロテッドクリーム・自家製ジャム2種
• ミニハンバーガー
• キッシュロレーヌ
• カプレーゼ

和洋中がいっぺんに楽しめるアフタヌーンティーセットはなかなか見かけません。月餅やこなしなどお腹にたまるものが多く、見た目以上のボリュームだと感じました。

個人的にいちばん気に入ったのはエッグタルト！ サクサクのタルトに濃厚なカスタードが詰まっていて、とても美味しかったです。

アフタヌーンティーセットには（通常の客室アメニティとは別に）、ネスプレッソのコーヒーマシンとART OF TEAの紅茶のティーバッグが用意され、セルフサービスで好きなだけ楽しめます。

ART OF TEA（アートオブティー）の紅茶は以下の6種類です。

• イングリッシュブレックファスト
• アールグレイクレーム
• イタリアンブラッドオレンジ
• サクラブロッサム
• グリーンポメグラネット
• 抹茶＋

お部屋でゆっくり時間を気にせずいただけるアフタヌーンティーは、気の置けない女友達とのおしゃべりを楽しみたいときや、小さな子どもといっしょのときに向きます。

時間制限がないので、夕方から夜まで、お菓子をつまみながらおしゃべりしたり、お茶を飲んだり、本を読んだり……気の向くまま、くつろいで過ごせるのが魅力です。

公式 【お部屋でアフタヌーンティー】美食と本のおこもり宿泊プラン

反対に、ラグジュアリーな雰囲気やサービスを堪能したい人は、レストラン「ザ・ダイニング」でのアフタヌーンティーが良いかもしれません。内容は同じで、1名あたり5,500円（税サ込）、15:30最終入店となっています。

朝食（アメリカンブレックファスト）

朝食は、1階（中央大階段横）のレストラン ザ・ダイニングでいただけます。以前は朝食ビュッフェを提供していたようですが、現在はアメリカンブレックファスト（1種類）です。

アメリカンブレックファストの内容は、選べる卵料理、ベーコン、ウインナー、ポテトとブロッコリーの付け合わせ、パン（トーストやクロワッサンなど）、フルーツ、ヨーグルト、オレンジジュース、コーヒーまたは紅茶。

欲を言えばサラダなどフレッシュな野菜が食べたいところでしたが、オムレツもベーコンもパンもおいしくて、フルサービスでゆったりと朝食を堪能できました。

12時チェックアウトなので、朝食後はライブラリーラウンジで本を読むもよし、すぐ近くにある芝公園、増上寺にお散歩に行くもよし。のんびり楽しめます。

まとめと芝パークホテル概要

人、街、歴史をつなぐライブラリーホテルとして生まれ変わった芝パークホテル。

東京にはおしゃれで新しいホテルも数多くありますが、こんな歴史あるホテルに泊まって、過去・現在・未来と続く時間の流れの中に身を置くのは格別な体験だと感じました。

古き良きホテルがただの古いホテルだとがっかりしてしまうかもしれませんが、2021年12月にリニューアルされたばかりの芝パークホテルなら、新しくなった客室に泊まれるのでそんな心配もありません。

本好きな人はもちろん、写真集や画集を眺めて楽しみたい人、おもこりステイをしたい人におすすめしたいホテルです。アフタヌーンティー付き宿泊プランは、人目や時間を気にすることなくおしゃべりを楽しみたい女子会にもぴったりです。

「今度のゴールデンウィーク、何か思い出に残る体験をしたいけれど、人混みに行くのはちょっとね･･･」という人は、ぜひチェックしてみてください。

今回宿泊したプラン→ 【お部屋でアフタヌーンティー】美食と本のおこもり宿泊プラン

• 名称：芝パークホテル
• 住所：東京都港区芝公園1-5-10
• 電話：03-3433-4141（代表）
• 公式サイト：芝パークホテル

この記事は芝パークホテルにご招待いただき、アフタヌーンティー付き宿泊プランを取材して執筆した記事です。