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Facebookで、本好きなお友達がすごく良かったと言っていて、別のお友達も「やばい、電車の中で読み始めたら号泣、これ以上読めない・・・」と書いていた『旅猫リポート』。
ものすごく気になって、書店に走り、買ってきました。
本はなるべく図書館派の私ですが、『旅猫レポート』はどうしても(順番を)待てなくて。
結論から書くと、『旅猫リポート』、ものすごく良かったです!
3/4くらい読んだ時点では、良い話だなとは思っても、泣くところまではいかなくて、「私の感性鈍ってるのかな・・・」と思っていたのですが、ラスト1/4では、じわじわ溢れてくる涙を抑えられなくなりました。本を読んで、”涙ぐむ”じゃなく、”涙がどんどん頬を伝って落ちていく”感覚を味わうのは、かなり久しぶりなことでした。
詳しい内容を書くことは控えますが、ごく簡単に言えば、これは青年と猫のロードノベル。一人と一匹が”最後の旅”を通して見る美しい景色、出会う懐かしい人々が丁寧に描かれています。登場人物(動物も!)みんないい人で、意地悪な人は一人もでてきません。
気づけば夜中まで一気読みしていました。物語がじわじわ心にしみて、読み終わったあとは(泣いたせいか)すがすがしく、穏やかな気持ちになっていました。泣くといっても、悲しくて泣くというのとはちょっと違っていて、健気さ、優しさ、幸福感、儚さ・・・そういったものが胸に迫ってきて、人の内にある感情のかたまりを涙として押し流す、という感覚。
こういう感覚を味あわせてくれる本は、さほど多くありません。
読み終わった後、私は私の猫をもっと可愛がろう、猫との一瞬一瞬をもっと慈しもう、そう思いました。ナナにとってのサトルにはなれないかもしれないけれど、「この人の猫でよかった」と猫に思ってもらえる飼い主でありたいと思いました。
今猫を飼っている人、昔猫を飼っていた人、飼ってはいないけれど猫が好きな人、すべての猫を愛する人に、ぜひ一度読んでほしい物語です。
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