「涙猫 私とネコの心あたたまる物語」は、猫好きさんにおすすめの短編集

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涙猫 私とネコの心あたたまる物語

猫好きの友達がFacebookでとても泣ける・・・と書いていた本、「涙猫(なみだねこ) 私とネコの心あたたまる物語」。表紙の写真と「涙猫」というタイトルに心惹かれて、私も思わず購入してしまいました。(図書館で借りたかったのですが、2013年11月に出版されたばかりの新しい本で、図書館には蔵書がなかったので、楽天ブックスで購入しました。)


「涙猫 私とネコの心あたたまる物語」は、猫と人の涙があふれるお話を集めた短編集。様々な年代ごとの主人公が登場する、11の短編が収められています。それぞれの短編はつながりはないので、どこから読んでも問題ありません。

涙猫 私とネコの心あたたまる物語

以下、目次を転載しますね。

―10代まで―
●鏡の中の魔法
●ばぁばと杏

―20代から40代まで―
●彼によろしく
●しあわせのシッポ
●トロがかなえてくれたこと
●父の愛した猫

―50代から70代まで―
●猫を飼いたいと妻が
●妻の面影
●湯煙猫ブーちゃん
●猫田さんのバス
●待っています

個人的には、「しあわせのシッポ」「トロがかなえてくれたこと」「猫を飼いたいと妻が」が良かったです。(特に、「しあわせのシッポ」がじーんときました。)
これらの短編は、一人の作者によるものでなく、複数人によって書かれているようですが、どの作品をどの作者が書いているのかは説明がなかったので、よくわかりません。それぞれ物語のカラーは異なりますが、いずれも「人」と「猫」のつながりが描かれています。

涙猫

読み終えて、私は(この本を教えてくれた友人のように)涙が止まらない・・・という状態にはなりませんでした。それは、私が飼い猫を看取った経験がないかく、重ねられる経験が少ないからなのかもしれません。

ちなみに、うちの長女(10歳)も私の後に「涙猫」を読んだのですが、「鏡の中の魔法」と「ばぁばと杏」の2編が特に良かったと言っていました。主人公の年齢に近いお話が、共感しやすいのかもしれません。

猫の存在が人の生活に与えてくれるもの(それが何なのか、うまく言葉にできませんが)を、丁寧に描いている物語ばかりで、夢中になって一気に読んでしまいました。読み終えたとき、部屋の隅で丸まって眠っているチャイ(うちの猫)がいつもよりも愛おしく感じて、「うちに来てくれてありがとうね、チャイ」と思わず声をかけてしまいました。

猫好きな方に読んでほしい、心があたたかくなるような短編集です。

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(2013/12/21現在、楽天ブックスのページには購入者レビューがまだついていませんが、Amazonのページについている評価はいずれも★5つの高評価でした。泣けるの声多数。)