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リネンが流行っているのか、それとも気になっているからリネンに目が行くのかわかりませんが、このところリネンのアイテムに興味津々の私。蒸し暑い梅雨シーズン、暑くて寝苦しい夏、サラリとしたイメージのリネンは、とっても心地よさそうです。
さて、今回、日本で初めてリネン製品の製造を始めた1907年創業の老舗「帝国繊維」のリネンブランド、Linen Fruitsのリネンシーツをモニターさせていただきました。
私、リネンの服は持っていますが、リネンの寝具は今回が初めて。リネンデビューが創業100余年の老舗「帝国繊維」のリネン製品だなんて、楽しみでわくわく!
もくじ
麻100% (リネン100%)優しい洗い晒し風合いのシーツ
今回私がモニターさせてもらっているのは、和布団用シングルサイズのフラットシーツ。ゴムが入っているタイプではなく、お布団を包むように掛ける1枚布地のシーツです。
ちなみに、季節的な要因もあるのかもしれませんが、この記事を書いている6月16日現在、フラットシーツ シングルは、同ショップのランキングNo.1のアイテムだそうです。
シングルのシーツサイズは150cm×250cmで、素材は麻100% (リネン)。カラーは、カームグリーン、ペールグレー、ジェントルブルー、ヴィンテージピンク、オフホワイトの5色展開で、私のはナチュラルなオフホワイトです。
シーツの下に手を入れて透かしてみたところ。優しい洗い晒しの風合いが素敵で、風をよく通してくれそうです。触った感触は、サラリ、シャリッ。
柔らかいですが、なめらかというのとは違います。肌にまとわりつかず、サラサラ、シャリシャリする感覚は、同じ天然繊維であってもコットンとはだいぶ異なります。
個人的な感覚ですが、コットンが食パンのイメージなら、リネンはバゲットのイメージ? コットンがゆるふわ系女子のイメージなら、リネンはクールビューティー?
麻=リネンじゃない? 麻にもいろいろあるんです
ところで、麻ときくと、ゴワゴワ、ちくちくした硬い生地をイメージする方はいませんか。私も以前は「麻」という1種類の植物があるのだと思っていましたが、実は、私たちが日ごろ麻と呼んでいるのは木や草に含まれている繊維の総称で、20種近くあるそうです。
代表的なのは、リネン、ラミー、ヘンプなどですが、同じ麻と呼ばれていても、原料となる植物によって、それぞれまったく性質が異なるのだそうですよ。だから、ゴワゴワした麻もあれば、高級ランジェリーに使われるような柔らかくなめらかな麻もあるんですね。
ちなみに、リネン(linen)という言葉は、ランジェリー(lingerie)の語源になっているそう。古代の人はリネンを「月光で織られた生地(Wooven Moonright)」と称え、人々はその美しさと心地よさに魅了され続けてきたという、ロマンティックな逸話もあるほど。
リネンはその糸の太さと織りによって見た目、質感が変わります。ランジェリーやリネンブラウスは細い糸を使って織られているのでなめらかで繊細です。
家庭用品品質表示法で、組成を「麻」と表示することを義務付けられているのはリネンとラミーだけですが、「麻」と書かれていても、それがリネンかラミーかによって、その使用感や肌触りがまったく異なると言います。そのため、品質の良いリネン製品には「麻」という表示とは別に、「リネン」と表示されているとのこと。
帝国繊維・Linen Fruitsのリネンシーツは、しっかりLinen100%の記載がありました!
リネンシーツの寝心地、肌触りは?
さて、いろいろとリネンの特徴を書きましたが、実際リネンシーツに寝てみた感想は、
サラッ、シャリッとした肌触りがやみつきになりそうです!
夏場は半袖半ズボンのパジャマや、Tシャツにステテコなど、腕や脚が露出している格好で寝る方が多いと思うのですが、これはつまりシーツに触れる肌の面積が広いということ。
広い面積の皮膚で、リネンのサラッ・シャリッとした感触を味わうのが心地よく、私は意味もなく寝返りを打ってみたり、脚を動かしたりしてしまいました。リネンのシーツは、繊維に張りがあるので、肌にまとわりつかず、いつまでもサラサラ、シャリシャリ、気持ちよさが続きます。
(※リネンの吸水速度はコットンの約4倍と優れています。濡れても肌への張り付きが少ないのは、繊維に張りがあるから!)
まだ本格的に暑い季節ではありませんが、汗ばむ真夏の夜には、このサラ・シャリ感(接触冷感)と、まとわりつかなさは、寝苦しさの解消に役立ってくれると思います。
そうそう、リネンというと夏の寝具というイメージがあるかもしれませんが、冬はシーツの下に毛布をしくと、ぽかぽかサラサラな感触を楽しめるそうですよ。
安いものではないので、夏場しか使えないのではもったいないと思いましたが、一年中活躍してくれるなんて、リネンはすごいですね! リネンはセルロース系繊維で、防虫性が良好なのもポイント。
リネンのある豊かで快適な暮らし
猫にもリネンの肌触りの良さがわかるのかな?
リネンは天然繊維のなかで最も丈夫な繊維だと言われています。帝国繊維・リネンフルーツ公式サイトより、リネンの機能性を一部引用します。
・長持ちで使うほどに風合いが増します。使うほどに肌になじみ愛着が湧きます。
・素晴らしい肌触り。 リネンの極上の肌触りは疲れやストレスを解消させ充実した睡眠や癒しの時間をもたらしてくれます。皮膚科の専門医の中にはリネンを推奨している方もおられます。
・濡れると更に強度が増します。 この特性を活かし、かつては消防ホースにはリネンが用いられていました。
・汚れが落ちやすいです。大きな分子が繊維内へ入りにくい構造をしているからです。
・すぐに乾くので便利。雑菌の繁殖も抑えます。キッチンクロスなど リネンにしていただくととても衛生的です。
(帝国繊維 リネンフルーツ公式サイトより引用)
上質なリネンは決して安くはありませんが、リネンがいかに優れた繊維か、私たちの快適で心地よい暮らしをサポートしてくれる魅力的な存在であるのかがよくわかります。
”LINEN COMFORT(リネンのある豊かで快適な暮らし)”
これは、帝国繊維が哲学としているキーワード。日本のリネンメーカーの先駆けとして、「上質な麻=リネンのもつ限りない魅力、快適さを、多くの方々に体感していただきたい」という思いで、上質なリネン製品を作り続けているそうです。
そんな帝国繊維のリネンに対する思いに触れ、今回シーツの素晴らしい質感を味わい、私はすっかりここのリネン製品のファンになってしまいました。
シーツなどの大きなものは値段もそれなりにしますが、キッチンクロスやハンドタオル、ハンカチなど、手の届くものから暮らしの中にリネン製品を取り入れていきたいな~と思っています。
リネンデビューして、新しい暮らしの楽しみに出あえた気分です。