滋賀グルメ探訪ツアー(5) 「御代栄」で有名な老舗蔵元・北島酒造を見学

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琵琶湖汽船の「ミシガンクルーズ」で船上ランチを楽しんだあと、私たちの乗ったツアーバスは大津から名神高速道路に乗り、琵琶湖の南端をぐるっとまわるかたちで東へ移動。滋賀県南部に位置する湖南市へとやってきました。

北島酒造

目的地は、北島酒造という老舗の蔵元。なんと、創業文化二年(1805年)というのですから、実に210年以上も続いていることになります。歴史を感じますね。

今回は、この北島酒造さんで酒蔵見学と試飲をさせていただいてきました♪
普段なかなか見る機会のないお酒の発酵の様子や、しぼりたてのお酒の試飲など、貴重な体験をしてきたので、写真とともにお伝えします。

「御代栄(みよさかえ)」で有名な北島酒造

御代栄(みよさかえ)

北島酒造は、「御代栄(みよさかえ)」というお酒がとても有名です。
御代栄の名前は、大伴家持が詠んだ歌、「天皇の 御代栄えむと 東なる 陸奥山に 黄金花咲く (すめろきの みよさかえむと あづまなる みちのくやまに くかねはなさく」から名付けられたそうです。なんとも縁起の良い名前!

北島酒造 杉玉

外につるされた杉玉は、新酒ができましたよ、の合図。杉玉が茶色くなっていくのとともに、お酒も熟成されていくんですって。杉玉にそんな意味があるなんて、私は今回初めて知りました。

日本酒造りについて、お話を伺いました

北島酒造 常務の山本さん

北島酒造の酒蔵にて、常務の山本さんからお酒造りについてお話を伺いました。

北島酒造 酒蔵見学

日本酒造りに使うお米に水を吸わせているところを見学しながら、大吟醸、吟醸酒などの分類(お米ん精米度)についての説明を聞きました。

普段は厳重に管理されている「製麹室」の中もちらっと見せてもらいました。ここでは蒸し米に麹菌の種胞子をふりかけて繁殖させているのだとか。温度、衛生面などを厳重に管理しながら、2日間かけて麹を作るそうです。大きなタンクが並んでいる部屋では、タンクの中で発酵途中のお酒(のモト)を見せてもらいました。

北島酒造 大吟醸「御代栄(みよさかえ)」

幸運なことに、私たちが酒蔵見学をした日は、偶然にも大吟醸「御代栄」をしぼる日だったので、酒蔵でしぼりたてのお酒を試飲させていただきました!
これは年に一回のチャンスだったらしく、まさに”僥倖(ぎょうこう)の極み”。

精米度35パーセントの大吟醸で、一升瓶が一万円ほどするそうです。私、特に日本酒に詳しいわけでも、飲み慣れているわけでもないんですが、これがめちゃめちゃ美味しいのは一口飲んですぐわかりました。スーッとしみ込むように喉を流れ落ちて行って、口の中に何とも言えないふくよかな後味が残るんです・・・。
まぶたを閉じて舌に神経を集中させ、御代栄の余韻を楽しみました。

お酒づくりに関する難しい話は、正直よくわからないところもありましたが、北島酒造で働いている人たちは、みんな自分たちの作っているお酒を愛し、誇りを持っていることが、今回酒蔵見学をさせてよくわかりました。

「滋賀にこんなにおいしいお酒があるんだよ!」ということを日本中の人に知ってほしい・・・そんな気持ちが伝わってきました。

お待ちかね! 北島酒造のお酒の試飲タイム

北島酒造 試飲

酒蔵から店先へと移動し、今度は店頭販売されている北島酒造のお酒の試飲♪ 待ってましたー!
(※先ほどの酒蔵での試飲は、たまたまです。通常は店先で試飲をします。)

北島酒造 みずかがみ

こちらは、近江米の新品種である「みずかがみ」で作られた「みずかがみ」という日本酒で、ココクールセレクションにも認定されている商品です。

近江米「みずかがみ」は、地球温暖化対策品種として高温に強く、食味の良いお米ですが、もともとは食用米なので、蔵元では水分調整に気をつかうなど試行錯誤を繰り返したとか。その結果、口当たりがやさしくてキレのある、だれもが「おいしい」と言われるお酒に仕上がったそうです。

大吟醸「御代栄」

先ほど酒蔵でしぼりたてを試飲させてもらった大吟醸「御代栄(みよさかえ)」も化粧箱に入って販売されていました。北島酒造でいちばん高いお酒で、一升瓶が9,709円(税別)。自宅で気軽に飲むにはちょっと高すぎる値段なので、贈答用として買われることが多いそうです。お酒の名前もおめでたいですものね。

ちなみにこの大吟醸「御代栄(みよさかえ)」は、平成27年全国新酒鑑評会で金賞を受賞したお酒で、美容家・佐伯チズさんもお気に入りなのだとか。

しぼったそのまま一番酒

北島酒造で一番よく売れている(売り上げの三割を占める)のが、「しぼったそのまま一番酒」。甘口の原酒(水を一滴も加えていないお酒)で、アルコール度数は19度。これも試飲させてもらって美味しかったので、お土産に買って帰りました。

ゆず酒

こちらは、私が試飲して即買いした日本酒ベースのリキュール「ゆず酒」。
北島酒造の日本酒をさわやかで甘酸っぱい国産ゆず果汁で割り、伊豆大島で海水を煮詰めて結晶化させた天然塩をほんのひとつまみ加えたリキュールです。

これ、絶対女性好みだと思います! 日本酒をあまり飲みなれない方もクイッといけちゃいそうな飲み口の良さ。お湯割りもホットレモネードのようで飲みやすいけれど、個人的にはロックのほうがゆず感が楽しめて好みです。
本当に美味しくて、好みの味で、もう1本買ってこなかったことが悔やまれるほど。

北島酒造の酒蔵見学、誰でもできるの?

「個人でも酒蔵見学ってできるの?」「試飲とかさせてもらえるの?」

はい、できます!!

今回私たちはココクールモニターツアーというかたちで北島酒造さんにおじゃましましたが、個人でも事前に予約をすれば酒蔵見学は可能だそうです。(前日に納豆などの発酵食品を食べない・・・など、いくつか決まりごとがあるそうです。)

お酒って、どれだけ説明を聞くより、自分で匂いを嗅いで、味わって、好みのものを見つけていくのが楽しくもあり、醍醐味でもあるのかな・・・と、日本酒初心者でありながらそんなことを思っています。いろいろ試飲させてもらって、自分好みの一本を見つけられるのは、ほんとに楽しい体験でした♪

自動車で行くと運転手さんは試飲ができないのが残念ですが、お酒好きな方は、蔵見学&試飲をしに足を運んでみては。気に入ったお酒はその場で買って帰れます。

北島酒造 データ

〒520-3231
滋賀県湖南市針七五六番地
Tel 0748-72-0012
Fax 0748-72-0124
営業時間:8:30~17:30 日、祝祭日は休み

・名神高速 栗東ICより 車で20分
・JR草津線 甲西駅より 徒歩5分

公式サイト: 北島酒造

※北島酒造では、オンライン販売はしていませんが、メール、FAX、電話で申し込みが可能です。1本からでも発送してもらえます。