「あがってうまく話せない人でも大丈夫 10秒で伝わる話し方」 新年度、新環境ですぐ使えるコツ

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あがってうまく話せない人でも大丈夫 10秒で伝わる話し方

気象キャスターの荒木真理子さんが書いた「あがってうまく話せない人でも大丈夫 10秒で伝わる話し方」 という本を、日本実業出版社よりご提供いただいて読みました。

「しゃべりのプロであるアナウンサーの人が書いた話し方の本なんて、私には関係ないわ。」

私も最初はそう思ったのですが、この本は、しゃべることを職業としている人のための本というよりも、「人前に出るとあがってしまってうまく話せない。」「みんなの視線が自分に集中すると頭が真っ白になってしまう。」という、ごく普通の人のための本です。

人前で話すシーンは身近にたくさんあります

大勢の人の前に立ってスピーチをするというと、大げさなことに聞こえるかもしれませんね。

でも、そういうシーンは誰にとっても起こりうるものです。それも、突然に。

そんな大舞台でなくとも、4月からの新年度、新しい環境で「ちょっと一言」や「簡単な自己紹介」を求められることは十分あり得ます。

学校や会社などに属していればもちろんのこと、主婦の方であっても、子どもの保育園や幼稚園の保護者会、学校のPTA、町内会・自治会の集会、子どものスポーツチームや習い事……。
ブログをやっている人であれば、オフ会やセミナーなどもあるかもしれません。

何もアナウンサーのように難しい内容すらすらと話せなくてもいいんです。

でも、人前で話すシーンで「しどろもどろにならず」「赤面するような思いをせず」「相手へ良い印象を与え」「必要な内容を必要なだけ伝える」ような話し方ができたらいいと思いませんか?

人前で話すことにはあまり慣れていない、でも実際にそういうシーンがやってきたときに、慌てたり、みっともない姿をさらすのはイヤ! これはそんなあなたのための本です。

あがってうまく話せない人でも大丈夫 10秒で伝わる話し方

「10秒で伝わる話し方」の内容

10秒で伝わる話し方

「10秒で伝わる話し方」は、あがり症アナウンサーだった荒木真理子さんさんが、自分にもできたうまく伝えられる簡単なコツをわかりやすくまとめた本です。

「うまく話せない」
「あがり症だ」
「しどろもどろになる」

このように悩む人は、まずは10秒だけ話す練習をすることで改善できます。
アナウンサーである著者は極度のあがり症だったものの、10秒ずつ話すことでうまく話せ、相手にもしっかり伝わることに気づきました。
その後、テレビニュースの天気コーナーという短い時間で伝える場で技術を極め、高視聴率を定着させるまでになったのです。
本書では、あがってしまう人でも今日から実践できる50のコツをやさしく教えます。

(Amazonの書籍内容紹介より引用)

冒頭に書いたように、これはアナウンサーになりたい人のための本ではありません。

もちろん、アナウンサーになりたい人にも有効だとは思うのですが、むしろ、私たち一般の人が日常的に遭遇する「人前で話すシーン」に備えるための本だと言えるでしょう。

以下に、目次を引用します。(以下は章のタイトルで、実際はそれぞれの章の中に5~6つのコツがかかれており、7章通して50のコツとなります。)

  1. 「短く話す」ことにはメリットがいっぱい
  2. 頻繁に出くわす苦手シーンもたった「10秒」で克服
  3. できる人はやっている「10秒」伝達のコツ
  4. どう話す? 相手の心に刻む「10秒」のストーリー
  5. 「10秒」を最大限に生かす+αのテクニック
  6. つなぎ話法「10秒×α」でいざ、スピーチ・プレゼン!
  7. 人前がこわくなくなる! すぐにできる「あがり症」対策

書籍のタイトルや、各章のタイトルにある「10秒」というのは、著者の荒木さんが実体験から発見した考え方で、「長いスピーチも10秒の積み重ね。10秒に大切な情報を含め、それをつなげていけばいい。」というものです。だいぶ端折った説明なので、正確な意味は書籍で確認してください。

あがってうまく話せない人でも大丈夫 10秒で伝わる話し方

私が「10秒で伝わる話し方」を読んで特に印象に残った部分

私が「10秒で伝わる話し方」を読んで特に印象に残った部分を紹介します。

例えるなら、「おしゃべり」は、ふらふら自由に歩く散歩ですが、「伝えること」は相手を目的地に「道案内」する行為です。

(p.18より引用)

散歩なら目的もなくふらふら気ままに歩くのも楽しいかもしれませんが、人前で話すときにそれをしてしまうと、余計な言葉で相手を拘束してしまうことになります。このページでは、話す前にどんなプランを立てることが必要なのか?について、具体的に説明されています。

「起承転結」は「転」を先に! 基本に逆らって注目を集める

(P.108より引用)

これはSNS時代ならではのテクニック。私たちが学校で習ってきた「起承転結」は、物事の流れや会話のスピードが段違いに速くなった現代に、とてもフィットする考え方だと思います。

「要は結論から先に言えってこと?」 いいえ、違います。「起承転結」の「転」を先に持ってくるんですよ。「転」こそが話のクライマックスですから。

「どういうこと?」と思った方は第4章をじっくり読んでみてください。このコツは、「伝わる話し方」はもちろん、SNSなどで情報発信する際にも役立つこと請け合いです。

難しい話題は、日常生活の身近な体験になぞらえて話してみましょう。「子どもでもわかる」が目標です。

(p.126より引用)

これは日ごろ文章を書いていても実感することですが、相手にとって身近な例えを使うことで、物事を簡単に伝えることができます。

以前、別サイトに書いた「WEBライターが教える「読みやすい文章」を書くためのライティングのコツ」という記事でも、読み手がリアルにイメージできる「身近な例え」を用いることについて触れましたが、「身近なたとえ」はかなり使えるテクニックです。

「小道具は、あがり症を助けるという面だけでなく、「聞き手の理解を助ける」「聞き手を飽きさせない」という意味でも活躍します。

(p.208より引用)

たくさんの目が自分を見ている、視線が自分に突き刺さる……そんな状況は、緊張感をさらに高め、練習してきたはずのスピーチの内容が頭から消えてしまうなんてことも。そうならないための「聞き手の視線を操る方法」について書かれています。

「操る」というと何だかよくないことのように聞こえるかもしれませんが、このテクニックは、「聞き手の理解を助ける」「聞き手を飽きさせない」ため、話し手・聞き手の双方にとってプラスになります。ちなみにこれは、スライドに限った話ではありませんよ!(詳しくは本で。)

最も手っ取り早い、あがり症解決策は、「相手を想って伝えようという情熱」なのかもしれません。

(p.232より引用)

これはもう、本当にその通り。しゃべりのプロでない私たちの話し方が多少拙くても、「こんなすごいニュースを早く伝えたい」「これを早く聞かせて喜ばせたい」「これを伝えたら悩みが解決できるかもしれない」などの想いが根底にあれば、きっと言葉がでてくるはず。

読み終わって、「人前で話す」ことに対するハードルが下がり、変な気負いがとれたように感じています。なんだか背中を押してもらった気分!

「面白そう、読んでみたいな。」という方は、現在、Amazon、楽天ブックスとも在庫ありなので、すぐに購入できますよ。

新年度、新環境ですぐ使えるコツが満載なので、この春から新しい環境になるご家族のいる方は、エールを送るつもりで、机の上にそっと置いておくのもよいかもしれませんね。^^

楽天ブックス: 10秒で伝わる話し方 [ 荒木真理子 ]

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おまけ(セミナーのお知らせ)

私の中の得意を集めて もっと自由に暮らす、働く。

私事ですが、2017年4月19日(水)にフリーランス仲間であるmicaさん(@mica_kyoto)、mocaさん(@coco_moca)とともに、東京・渋谷で「得意分野を見つけて、それを仕事にする方法」をテーマにしたセミナーを開催します。

基本的に私たちは文章を書くことを仕事にしていて、人前で話すことはそれほど慣れているわけではありません。スムーズにできない部分もあるかもしれませんが、「相手を想って伝えようという情熱」ながあるからこそ、「やりたい、やろう!」と思えました。

上手に話せるかはわかりませんが、この本で学んだことを活かし、今の私のベストを尽くします。

なお、このセミナーは、最初は昼の部だけの予定でしたが、告知直後から予想以上のお申し込みをいただいたので、急きょ二部制にし、夕の部を設定。現在は、昼の部は定員30名が満席ですが、夕の部はまだ半数ほど席が残っている状況です。(4/2現在)

「得意分野を見つけて、それを仕事にする方法」にご興味のある方のご参加をお待ちしています。

▼セミナー詳細はこちら
私の中の得意を集めて もっと自由に暮らす、働く。