手入れいらずの鉄フライパン!?ダクタイルパン(岩鉄鉄器)を買って使ってみた口コミ・感想

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

岩鉄鉄器のフライパン ダクタイルパン

70年培った職人の鋳物技術で作った百年使えるダクタイルパン。

ダクタイルパンは、1949年(昭和24年)に岩手県北上市において製鉄業を目的として設立された「岩鉄鉄器」が、熟練の鋳物技術を使って作り上げた鉄フライパンです。

「鉄フライパンって憧れるけど、手入れが大変そうですぐ錆が浮きそう」「分厚くて重くて、持ちづらそう」「食材が貼り付きそう」そんなイメージがありませんか?(私はありました・・・)

ところがこのダクタイルパンは、鉄製なのに、薄い・軽い・錆びづらい特徴があり、油を塗るなどの手入れも要りません。それなのに、鉄製だからお肉も餃子もカリッと香ばしく、美味しく焼けちゃいます。

そんないいことずくめの鉄フライパンなんてあるの?

最初、実際に使った人たちの口コミ・感想を読んだときはそう思った私ですが、ダクタイルパンのことを知れば知るほど興味が出てきて、とうとう自腹で購入しました。(決して安いフライパンではないので、一生モノにするつもりで!)

それから一ヶ月半以上、旅行で不在のときを除き、ほぼ毎日のようにダクタイルパンを使ってきたので、調理写真とともに実際に使用した感想を紹介します。

岩鉄鉄器 ダクタイルパンの特長

岩鉄鉄器 ダクタイルパン

<素材:鋳鉄/対応熱源:ガス、IH、シーズヒーター、ラジエントヒーター等>

岩鉄鉄器の鉄フライパン「ダクタイルパン」の素材は鋳鉄です。ご存じのように鉄は錆びるため、ふつうの鉄フライパンは、表面に錆どめ塗装をする必要があります。

しかし、一般の錆どめ塗装は使っているうちに剥げてしまうので、毎回フライパンを使った後は必ず油を塗ってメンテナンスしなくてはなりません。

使った後、洗って、拭いて、火にかけてしっかりと水気を飛ばし、油を敷く・・・・・・。これが面倒で、鉄フライパンは使いたくないと思っている人も少なくないでしょう。

岩鉄鉄器の鉄フライパン「ダクタイルパン」

ところが、ダクタイルパンは岩鉄鉄器独自の特殊な表面改質処理により錆びづらくなっています。洗ったまま乾かすだけでオーケイで、油を塗る必要もありません。

また、写真を見ると表面に細かな凹凸があるのがわかると思います。この凹凸がフライパンと食材とが接する面積を小さくするので、焦げつきづらくなっているのです。「面」で接するのではなく、たくさんの「点」で接しているイメージでしょうか。

まったく焦げ付かないわけではなく、あくまで「焦げ付きにくい」ですが、もし焦げついてしまってもタワシでゴシゴシ洗えるので安心です。

岩鉄鉄器 ダクタイルパンの表面の凹凸

ダクタイルパンの特長として、特に女性に声を大にして伝えたいのが、その軽さ!

片手では振れないような、ずっしりと重い鉄フライパンを持ったことがあるかもしれませんが、一般的に鉄鋳物は強度が脆いので、厚さを厚くしなければならず、その結果フライパンは重量3㎏近い重いものになってしまうそうです。

しかし、岩鉄鉄器は70年に渡り工業用製品の生産で培ってきた高い技術力で薄い鋳物を実現、従来の半分の厚さでも十分な強度を持つ鉄フライパンを作りました。

それがこのダクタイルパンです。他の鉄器と比べて半分の薄さなので、重さも約半分(上の26cmサイズで約1.2Kg)。女性でも片手でらくらく楽々取り扱えます。

ちなみに、「ダクタイル」とは鉄内部の炭素を球状化する技術のこと。炭素を球状化することで、薄くても強度が維持できますが、ダクタイル鋳鉄は薄くするのが非常に困難なため、炭素を球状化した薄い鉄器を作れる鋳物会社はとても少ないとか。

ちなみにこの薄さでも、性質の違うものを層にした三重構造になっているそうです。

岩鉄鉄器 ダクタイルパン

岩鉄鉄器のダクタイルパンには、「22cm(1名~2名用)」と「26cm(3名用~)」の2つのサイズがあります。4人家族の我が家は26cmサイズを購入しました。

一人暮らしなら22cm、2人暮らしなら普段作る量によって、ファミリーなら26cmがいいかと思います。

ただし、大きめのオーブンに丸ごと入れて使いたい場合は、自宅のオーブンの庫内サイズとフライパンの大きさを確認して選ぶと良いでしょう。

岩鉄鉄器 ダクタイルパンを実際に使って見た感想

岩鉄鉄器 ダクタイルパン

鉄のフライパンは使い始めの油ならしが肝心、まず空焼きして保護被膜を取り除き、油ならしを・・・・・・。そんな面倒な手間、岩鉄鉄器のダクタイルパンなら不要です!

工業製品なので最初は中性洗剤で洗いますが、その後は普通に使い始めて構いません。ガス、IH、シーズヒーター、ラジエントヒーターなどの熱源に対応しています。

ダクタイルパンの使い方

火にかけて鍋肌から白い煙がでるまで温め、軽く油をひいて調理を始めます。フライパンが熱くならないうちに食材を入れると、くっつきやすいのでご注意を。

油の量は食材にもよりますが、お肉やベーコンなど脂気のあるものならナシでもOK、卵やご飯・麺などはくっつきやすいので少し多めに油を入れるほうが良さそうです。

これも使っていくうちに自然と油がなじんでくるので、最初のころはやや多めにして、様子を見て加減してけばオーケイ。

あくまでも鉄フライパンなので、テフロン加工のようなツルツルを想像しないほうがいいでしょう。

鉄フライパン「ダクタイルパン」で目玉焼きを焼く

卵(目玉焼き)を焼いたところ。縁がカリッと焼き上がるのが気に入ってます。

鉄フライパン「ダクタイルパン」で目玉焼きを焼く

こんな感じで剥がれます。

鉄フライパン「ダクタイルパン」でベーコンエッグを焼く

ベーコンを敷いてベーコンエッグにすれば、ベーコンの脂が抜けてカリッと焼き上がり、菜箸で持ち上げてお皿に移せるほど。

鉄フライパン「ダクタイルパン」で餃子を焼く

餃子も香ばしく焼けて、菜箸で剥がせます。

鉄フライパン「ダクタイルパン」で餃子を焼く

少し焦がしてしまいましたが、鉄フライパンで一気に焼き上げた焼き餃子のカリカリ・パリパリとした皮の食感は最高です。

ダクタイルパンの使い方

餃子を焼いた後の(洗う前の)ダクタイルパン。テフロン加工のように”するんするん”ではないものの、餃子の皮がこびりついてはいません。

後ほど書きますが、水をかけてタワシでこすれば汚れはきれいに落ちます。

ダクタイルパンでハンバーグを焼く

外側の香ばしさと内側のふっくらジューシーな食感の対比が魅力のハンバーグ。

ダクタイルパンでハンバーグを焼く

貼り付かず、菜箸でもきれいに焼き上がります。

ダクタイルパンでお肉を焼く

お肉も表面がカリッと香ばしく、きれいな焼き目に。ちょっとテフロン加工のフライパンでは真似できない焼き上がりでしょう。

ダクタイルパンでチキンを焼く

グリルチキン。こんがり焼き付けた鶏皮はパリパリ香ばしく、もも肉はジューシーな仕上がりで、子どもたちに大好評でした。

ダクタイルパンでピーマンを炒める

鉄フライパンなら強い火力×熱伝導率の良さで、野菜もしゃっきり炒められます。

ダクタイルパンでフレンチトーストを焼く

熱したダクタイルパンにバターを溶かして、フレンチトースト&焼きバナナ。26センチのダクタイルパンは食パン1枚と縦に切ったバナナ1本を並べられるサイズです。

ダクタイルパンで焼いたフレンチトースト

焼いた熱々のバナナはとろっとして、フレンチトーストにのせて食べると最高♪

ダクタイルパンをオーブンに入れて調理

ダクタイルパンは持ち手(ハンドル)の部分まで鋳鉄なので、自宅のオーブンが大きければ、そのままオーブンに入れて調理することも可能です。

上はダクタイルパンにスフレパンケーキの生地を流し入れ、オーブンで焼いているところ。(オーブンのサイズによりフライパンが庫内に入らない場合があります。サイズをご確認ください。)

ダクタイルパンでスフレパンケーキを焼いたところ

スフレパンケーキの焼き上がり。

ダクタイルパンでスフレパンケーキを焼いたところ

熱いうちに切ったため断面が崩れてしまいましたが、ふわんふわんにできました。

ダクタイルパンでスフレパンケーキを焼いたところ

パンケーキはケーキ型を使うケーキよりも手軽に作れるのおやつにぴったり。

ダクタイルパンで手こねパンを焼く

手こねパン生地をダクタイルパンに並べ、オーブンで焼いてみました。もう少しパン同市がくっついて一体化し、ちぎりパンのようになると思ったのですが、フライパンが大きかったかも・・・・・・。

スキレット風に使うことが多ければ、26cmではなく22cmが良いかもしれません。

そのほか、ダクタイルパンをオーブンに入れて調理するものとしては、パエリア、ドリア、グラタンなども。シンプルなデザインのダクタイルパンは、焼き上がったらそのまま食卓に並べられるのも魅力です。

ダクタイルパンのお手入れ・洗い方は?

ダクタイルパンのお手入れ・洗い方

ダクタイルパンのお手入れはとても簡単。使い終わったフライパンに水をかけ、たわしでクルクルこすればきれいになります。スポンジでもいいですが、たわしのほうが凹凸の汚れをかき出せるのでおすすめ。

食器用洗剤(中性洗剤)を使っても構いませんが、日常的には使わなくても大丈夫そう。私は普段は水のみで洗い、タレを煮詰めたときの後だけ洗剤を使っています。

スチールたわしなどの金属製たわしや、研磨剤入りスポンジは使ってはいけません。

ダクタイルパンのお手入れ・洗い方

たわしでこすって洗った後は、乾いた布で水分を拭き取ってしまいましょう。空焼きしたり、油を塗ったりするお手入れは必要ありません。(私はそこまで丁寧に水気を拭いていませんが、錆はまったく出ていないです。)

そして、主婦の方や日常的に料理をしている方は、フライパンで一品作ったら、そのフライパンを洗ってすぐ次のものを作ることもあると思います。

このダクタイルパンなら、焼く→水をかけてたわしでササッとこすって流す→拭いてすぐ次の料理、とスムーズに取りかかれるので便利です。

ダクタイルパンの持ち手(ハンドル)部分も鉄ですが、火に掛けて持ち手はほんのり温かくなる程度で、素手で持てます。

オーブンに入れた場合は当然持ち手も熱くなるので、持つ際は鍋つかみを使用してください。

ダクタイルパンの使い方

お肉や餃子など、同じものを(量が多く)複数回続けて焼くこともあると思います。そのときはわざわざ洗うことも、油を足すこともせずに、そのまま二回目、三回目を焼けるのでラクちんです。

STAMP WORKS公式ストア

今回紹介した岩鉄鉄器 ダクタイルパンは、岩鉄鉄器オンラインストアにて購入できます。

私が買った26cmの価格は15,000円(税抜)で、22cmが13,000円(税抜)。安くはないけれど一生モノだから、これから10年、20年、それ以上、毎日使うことを思えば、決して高い買い物ではないと思います。

公式サイト 岩鉄鉄器オンラインストア

岩鉄鉄器 ダクタイルパン

【2020年8月追記】この記事を読んでダクタイルパンを購入されたゆっこさんが感想をツイートしてくれました。気に入ってもらえてすごく嬉しいです!