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クロスメディア・パブリッシング(インプレス) より『1日5分 「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート』(永谷研一著)という書籍を提供していただき、読みました。
(※染谷昌利さんの運営するサービス・ブロガー(発信者)と出版社を繋ぐ「ギガ盛りUnlimited(β版)」を利用しています。)
最初は「できたことノート」というタイトルから、ツール(ノート)の使い方指南本みたいな内容なのかな?と思ったのですが、単なる「書き出してみましょう」提案ではなく、新たな視点を与えてくれる一冊でした。
というのも、この本の著者である永谷研一氏は、行動科学や認知心理学をベースに、これまで1万2,000人以上の行動実践データを検証・分析し、目標達成のための行動習慣化メソッド「PDCFAサイクル」を開発した人物。
そして、そのメソッドは三菱東京UFJ銀行や楽天、日立グループなど60社以上の人材育成プログラムや大学・高校での教育で実践されているそうです。
ただ「今日できたことを手帳に書いてみましょう。」と言うのではなく、もう一歩踏み込んで、「なぜそれに意味があるのか」「それをすることでどんな効果が期待できるのか」を具体的に説明してくれているので、ものすごく説得力があるんですよ。
(特に、「できたこと」と「したこと」の違い、「能天気な人」と「楽観的な人」の違い、「事実」と「感情」を分ける方法などは、「なるほどな~!」と思いました。)
私自身は、自分のことを「自信を持ちにくい性格」だと思っています。フリーランスとして十数年仕事をしてきて、それなりの成果もあげ、自信を持ってもいいじゃないと思えることがあっても、「不変の自信」は持てずにいます。
自分のことを「私ってまぁまぁやるじゃない! うん、悪くない。」と思えるときと、「私ってなんでこんなことができないんだろう……。」と思うときが交互にやってくる感じ、というのが近いかもしれません。
年齢を重ねて、ある程度は自分で心の状態をコントロールできるようにはなってきたものの、自信をなくすようなことが続くと、手に負えなくなるときもあります。
「できなかったこと」がいくつかあったとしても、「できたこと」だってちゃんとあるのに、目に映るのは「できなかったこと」ばかり。一種の視野狭窄ですね。
永谷研一氏によれば、私たちの脳はもともと「足りないもの」「欠けているもの」に目が行く性質をしているそうです。だから「できたこと」より「できなかったこと」に目が行くとしても、それはある意味当然なのだとか。
そう聞くと、自分が「自己肯定感が低く、卑屈で、ネガティブ思考な人間なんだ……。」と思わなくてすみますね。おかしなことではなく、脳の性質なのですから。
では、どうしたらそういう性質でも、自分の「できたこと」に目を向け、健全な自信を持ち、よりよい自分、生きやすい自分になれるのか・・・そのヒントは本書に詳しく書かれています。
自分のことを肯定的に見るために必要なのは、根性や気合ではなく、ちょっとした考え方や視点。それに気づけば、外側の余分な殻を脱ぎ捨てるように(脱皮するように)本来のあなたのよいところが表に出てくるのかもしれませんよ。
行動科学や認知心理学をベースにしてあるとは言え、本の内容はとても親しみやすく、読みやすいもの。すらすらと読み進めるうちに、「ん、これってほんわか書いてるけど、けっこう核心をついてるぞ?」ということが出てきます。
(できたことノートはウェブページから無料ダウンロードもできます。)
自信を持ちにくい、自信がグラグラと乱高下する、どうしても「できたこと」より「できなかったこと」にばかり目が言ってしまうという方におすすめの一冊です。
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