現状引渡しの中古住宅を購入後、リフォーム代金はどれくらいかかった?

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

中古一戸建てリフォーム

2008年に、中古住宅(中古一戸建て)を購入したわが家。メインサイトに中古一戸建て 購入体験記なるコンテンツを作っているのですが、サイトを見てくださっている読者のコウママさんから、「中古住宅購入後のリフォーム代金、いくらくらいかかりましたか?」という内容の質問メールをいただきました。

以下、コウママさんからメール文面の掲載許可をいただきましたので、質問の部分を抜粋して、掲載いたします。

現在中古一戸建てを検討していまして購入体験記を読ませていただいています。
うちも子供がこの秋に二人になるので、現在の賃貸マンションではとても荷物が収納しきれなくて購入を検討しています。

先日、いい物件が見つかったのですが、現状引渡しということでクロスやらキッチンなどをリフォームしないといけない状況で、物件の値段にリフォーム代を足すとどれくらいになるのか?と疑問に思っています。

Ayanさんは、リフォーム代にどれくらいかかりましたか?
よろしければ、そのへんの詳細を教えてください。よろしくお願いいたします。

コウママさん、ご質問ありがとうございました。中古住宅(中古一戸建て)の購入には、新築には必要のない「リフォーム代金」がかかってくることが多いため、その分のお金を計算して、住宅購入をする必要があります。

以下、わが家のリフォームにかかった代金のことを書かせていただきますが、あくまで”わが家の場合”ですので、どの部分をリフォームするか、どういうふうに(どんな材質を使って)リフォームするかで、当然のことながら個人差は(かなり)あると思います。その点ご承知おきくださり、参考程度にご覧いただければ嬉しいです。

私が中古一戸建て住宅購入後にリフォームをした箇所とその費用

私たちが購入した物件は、築ニ十数年の木造二階建て(土地+建物)。前の所有者さんが数年前に屋根と外壁をリフォームをしていたので、その部分は手を加えずに済みました。

それ以外に、リフォームをしたところは以下の通りです。

箇所 リフォーム内容 費用
玄関ドア 玄関ドア、枠ごと総取替え 約50万円
内装(クロス) 家中の壁紙(クロス)と一部ビニール床を張替え 約20万円
和室(6畳×2部屋)の畳いれかえ 約18万円
塗り壁 和室の壁を塗り替え(珪藻土) 約3万円(DIY)
ふすま・障子 ふすま&障子はりかえ – (売主負担)
トイレ 便器まるごと取替え&床板張り 25万円
洗面所 洗面化粧台・・・まるごと取替え 25万円
廊下 廊下の床(フローリング)張替え 5万
工賃 工賃(もろもろ) 約20万円
電気・照明 電気配線と各種照明設置
(分電盤、コンセント設置、照明器具設置、
アンテナ、インターホン、エアコン着脱など)
約70万円
クリーニング ハウスクリーニング 約6万円

ざっくり言うと、全部で250万円くらいかかった計算になります。

私たちの場合は、ひとつの工務店に丸ごとリフォームを頼むのではなく、「工務店」「電機店」「内装(クロス)やさん」の3つに、それぞれ個別にお願いをしました。(※それぞれツテがあり、信頼できるところにお願いすることができました。)

経験してみて思うのですが、この方法にはメリットとデメリットがあります。

メリットとしては、窓口がひとつ(例えばA工務店とします)になっていると、A工務店が下請け(電機やさん、内装やさん、大工さんなど)に仕事を出すことになるので、中間費用が発生することになります。なんでもそうですが、間を通さずに直接頼むことで、費用を抑えられると思います。

逆にデメリットとしては、面倒くさいというのと、自分で決めなくてはいけないことが増える、ということでしょうか。

例えば配線のために電気屋さんが壁に穴を開ける作業と、内装やさんがクロスを張る作業の順番など、それぞれの職人さんにそれぞれの仕事をスムーズにしてもらうため、全体の作業の流れを把握し、相互の連絡をスムーズにする必要があります。

また、設置するもの(例えばトイレの便器、洗面化粧台、照明器具など)の種類や、位置(どこにどの照明を取り付けるか等)の指定をきちんと決めて伝えないといけません。まぁ、種類や位置を決めるのは、窓口がひとつの場合でも同じかもしれませんが、各社の兼ね合いなど、やらなくちゃいけないことは増えるかな?と思います。

わが家の場合は、契約日(=カギをもらった日)から入居までが約半月とけっこう駆け足だったので、業者さんとのやりとりをしていた夫はそれなりに忙しそうでした。

リフォームは譲れるところと譲れないところを決め、優先順位をつけよう!

中古住宅、それも築年数の経過している一戸建てを買うとなると、「あっちも直したい、こっちもキレイにしたい・・・」と、リフォームしたいところがあちこち出てくると思います。

でも、なかなか全部は予算的に難しいですよね。なので、リフォームで譲れるところと譲れないところを決め、お金をかけることのできる優先順位をつけることをおすすめします。

わが家の場合は以下が夫婦で決めたリフォームの優先事項でした。

「玄関ドアは、家の印象を大きく左右するところなので、気に入ったドアを取り付けたい。」

「照明・電気関係は夫の好きなようにさせる(好きな照明器具を選び、好きな配置をする)。」

「トイレと洗面化粧台は新しいものに交換する(ただし、あまり機種にはこだわらない)。」

「畳はすべて交換。さらに、1階の畳は琉球畳(半畳の縁なし)にする。」

洗面化粧台・トイレ
洗面化粧台とトイレは、最低限の条件(サイズと機能)だけ決め、それ以外はこだわらないことを工務店に伝え、過剰在庫品(新古品?)になっているものを安く設置してもらいました。なので、予算のわりにはいいものが設置できたと思います。

照明
照明プランは私はノータッチで夫に任せきりだったのですが、KOIZUMIのカタログを随分眺めて選んでいたようです。最終的に、天井の四隅を照らす間接照明がダイニングとリビングにそれぞれ4つ、そして真ん中にメインの照明、という形になりました。「ほかの部分はいいから、照明だけは好きなようにさせて」といっていた夫も、思い通りに仕上がったようで満足そうでした。

内装(クロス)
内装(クロス)は、子どもが小さいうちは汚れるのは避けられないと思い、かなり安いものを選びました。1平方メートルあたり3000円のクロスを10年使うより、1平方メートルあたり1000円のクロスを5年ごとに張り替えるほうがいい、という考えです。(どっちが正解ということはないんでしょうが、あくまで私たちの場合は、です。)

壁塗り
和室(6畳×2質)の壁は、ホームセンターで珪藻土を買ってきて、義父にお願いしてDIYで塗ってもらいました。ほんとは夫ができればよかったのですが、時間的余裕がなく、義父が引き受けてくれて助かりました。義父には手間をかけさせてしまいましたが、材料費のみで済みました。

畳の処分費用
あと、細かい部分ですが、畳を替えた際に、古畳の処分費用というのが発生しました。新しい畳をお願いする畳屋さんに処分をしてもらおうと思ったら、 「(古畳12畳で)処分費用3万円です」と言われびっくり。(そんなにかかるなんて知らなかった~!)

高すぎるので、自力で自治体の環境センターに持込をしました。環境センターではごみの種類にかかわらず、10kgあたり150円だったので、畳12枚300kgでは4,500円。最初の畳屋さんの提示した処分費用(3万円)に比べると、なんと 1/6以下で済みました! 畳み12枚の持込は疲れましたが、こういうところでも出費は抑えられますね。

リフォームでお金のかかるところは水まわり(キッチン、お風呂)といわれていますが、わが家の場合は、キッチンもお風呂もリフォームをしなかったので、その部分に関してはあまり参考にならなくてごめんなさい。(お風呂のタイル目地をホームセンターで買ってきたパテで埋めたり、キッチンの水道の蛇口を自分で新しいものに取り替えたりというようなプチリフォームはしましたが。)

【追記】
この記事を書いた後、キッチンリフォームと浴室リフォームをしたので、それぞれ詳しい記事を中古一戸建て住宅を購入したわが家のリフォーム体験談まとめ (キッチンリフォーム、浴室リフォームほか) に掲載しています。良かったらご覧ください。

これを読んでくださった方の中古住宅リフォームが満足のいくものになりますように。