台所(キッチン)リフォームの見積もりをしてみた話

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キッチン 台所

もう数カ月前のことなのですが、わが家の台所(キッチン)リフォームを考えたことがあり、業者に見積もりを依頼しました。


私たち家族は3年前に築二十数年の中古住宅を購入し、部分的にリフォームをして、住んでいます。その(入居前の)リフォームというのは、トイレ交換、洗面所交換、廊下(床張り替え)、和室の畳替え、玄関ドア交換、内装(クロス)張替え、で、予算的にキッチンとお風呂は手が回りませんでした。どうしても、水周りのリフォームは高額になってしまうし、既存のキッチンやお風呂が使えないわけではなかったので・・・。

流し台の水もれトラブルと老朽化

しかし、去年秋頃(つまりこの家に住むようになって2年過ぎたころ)、キッチンの流しの排水に不具合が出て、シンク下への少量の水もれと、それによる臭いが発生しました。
シンク下には鍋などの調理器具だけでなく、醤油や油などのボトルもしまってあるので、これはマズイな、と・・・。
部品交換など、応急処置的な対処もできるだろうとは思いましたが、なにせ30年以上も現役で使われてきたキッチン(流し)ですから、あちこちガタがきても無理はありません。
お金をかけて部分的に直しても、そこから何年、何十年と使っていくのは難しい気がします。
シンク下の水漏れだけでなく、排水管も相当古いだろうし、キッチンの壁のタイルも部分的にはがれたり、盛り上がってきたりしています。戸棚の扉もガタついてます。
それを見て、私の心の中にこんな思いがわき上がってきました。

「それならいっそ、流し台をシステムキッチンに取り替えて、壁のタイルもキッチンパネルに張り替えて、キッチン丸ごとリフォームしてみたらどうだろう?」

入居前にキッチンリフォームができなかったことが、自分で思っている以上に心残りだったのか、はたまた「新しくて使い勝手の良いキッチン」への憧れが一気に噴き出したのか、”キッチンリフォーム”のアイデアに、私は心を奪われました。
そのとき娘は小1と幼稚園年長でしたが、「もう5年もすれば、この子たちだって料理やお菓子作りを一人でやりたがるハズ。そのとききれいなキッチンだったら嬉しいだろうな。」と、想像(妄想?)はどんどん膨らんでいきました・・・。

キッチンリフォームの見積もりを依頼してみる

キッチンのリフォームをするかしないかは、どのくらい費用がかかるのかわからないことには判断もできません。
というわけで、リフォーム会社のフェア(イベント)に行ってみたり、ネットで調べてみたり、地元の工務店(新聞折り込みチラシに入っていたところ)に問い合わせをしてみたりしたりして、最終的に計2社に家に来てもらって見積もりを出してもらうことにしました。
そのうち1社は、来てもらったときの印象があまり良くなくて、こちらの話をしっかり聞いてくれていないと感じてしまったので、早々にお断りしました。
もう1社は、大手ホームセンターでリフォーム部門をもっているところ。お店に展示されているシステムキッチンを実際に見た後で、家に見積もりに来てもらったので、システムキッチンのイメージがしやすく、またスタッフの方も丁寧でしっかりやってくれている印象を受けたので、「もし頼むとすれば、ここにお願いしたいね」と私も夫も感じました。

家に来てもらった日は、既存キッチンの状態確認と採寸。後日、詳しい見積書を作成して、もってきてくれることになりました。

見積もり書の金額は

1週間ほどして、スタッフの方が見積書を持って家に来てくれました。

ちなみに、私が選んだシステムキッチンはクリナップから出ている「クリンレディ」というもキッチンで、本体価格が約50万円(税込)。それに工事費が約83万(税込)で、合計約133万円という数字があがってきました。

工事費83万円の中には、換気扇取り付けのための工事(換気扇のタイプが違うので外壁の工事が必要)や、キッチン内蔵の食器洗浄機のための配水、そして台所の壁(タイル張り)の上にキッチンパネルを重ねる費用も含まれます。
(キッチンパネル設置をしなければ、10万円くらい安く済むようです。)

システムキッチン本体の価格が変わっても工事費はほぼ同じらしく、私が選んだ50万円のキッチンの場合はトータルで133万でしたが、もう1つグレードを下げて40万円のキッチンにすればトータル123万円という計算になります。
でも、一度キッチンリフォームをしたら、何十年もそれを使っていくことになると思うので、10万をケチるより、自分たちにとって使い勝手が良いもの、好きなものを選んだほうが、長い目で見たときに良いように思いました。工事費は同じですしね。

私たちの最終的な判断

見積もり金額も出て、工事をした場合の流れもわかり、疑問も解消されました。
さぁ、どうする!?と夫と話しあい、夫は「キッチンはお前が主に使うところなんだから、お前がしたいならリフォームすればいいよ」と言ってくれたのですが、迷いに迷って、最終的に今回はリフォームを見送ることにしました。

見積もりをしてくれたお店は好印象だったし、見積もりそのものにも納得できたのですが、ネックになったのは、「今使っているガスコンロと食器洗浄機がまだ使えるのに、処分するのが忍びない」という点。
そうです、もしシステムキッチンにリフォームをしたら、まだ買ってから3年も使っていないガスコンロや食器洗浄機を捨てなくてはなりません。

ガスコンロや食器洗浄機が、もう十分使いこんで、古くなっていたり、不具合がでているのなら諦めもつきますが、まだまだ使えるこれらを捨てるのはあまりにももったいない・・・

キッチンリフォームの夢は、あと5年くらい先延ばしにしよう。そう思いました。
あと5年経てば、今のガスコンロも、食洗機もモトを取れるくらい使いこんで古くなっているだろうし、今7歳&6歳の娘たちも、12歳&11歳になっていて、料理やお菓子作りに積極的になっているかもしれない。そのタイミングでキッチンリフォームをしたほうが良いのではないかと思いました。
(まぁ、5年経つ前にガスコンロか食洗機のどちらかが壊れるかもしれませんが。)

もう一つの理由は、住宅ローンのこと。いまキッチンリフォームに133万円出すよりも、繰り上げ返済をして早く住宅ローンを完済してからのほうが、お金の使う順序として適しているのではないか、と感じました。

そんなわけで、キッチンリフォームの夢は数年後に持ち越しということに決定。
せっかく見積もりしてくれたスタッフさんには申し訳なかったけれど、具体的な金額がわかったので、現実的なビジョンを持ちやすくなりました。いつか気に入ったシステムキッチンで料理やお菓子作りをできる日が来ることを夢見て、繰り上げ返済に励むことにします。

(これは2010年秋ごろのエピソードを元に書きました。)