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北欧フィンランド・ヘルシンキに泊まった最初の夜は、「Restaurant Grön (レストラングローン)」というモダンな北欧料理・フィンランド料理のお店で夕食を食べました。
Restaurant Grönは、いわゆる伝統的な北欧料理・スカンジナビア料理・フィンランド料理を提供するお店ではなく、北欧・スカンジナビアンならではの食材や調理法は取り入れつつも、新しさを織り交ぜたモダン・キュイジーヌをいただけるレストラン。
店内はさほど広くありませんが、金曜の夜ということもあり、ほぼ満席に近い状態でした。
最初にでてきたのは自家製の天然酵母パン。長時間発酵をして高温で焼きあげたというパンは、表面の皮がぱりっと香ばしく、内側はややしっとりで、とってもおいしい!
添えられていたホイップバターには、レモンバーベナ(lemon verbena )と呼ばれるハーブ入りソルトが混ぜられており、軽くて酸味があります。初めて食べる味ですが、柑橘系のさわやかな香りと味わいがとっても気に入りました。
スターターは、森のキノコ(フォレスト・マッシュルーム)とほうれん草のパイ。上に載っている赤い実は「リンゴンベリー」という北欧で自生するベリーの一種です。フィンランド語では「puolukkahillo」、日本人は「コケモモ」と言うほうがなじみがあるかもしれませんね。
リンゴンベリー(コケモモ)はスカンジナビア料理に欠かせない定番の食材で、実のまま使うほか、保存のきくジャムにして使うことも多いそうです。
パイはバターリッチなデニッシュタイプではなく、タルト生地をごく薄く焼いたような、固くて歯ごたえのあるパイでした。
もう一品のスターターは、ドライ・エイジングビーフ(乾燥熟成牛肉)を細かく刻み、揚げたケール(アブラナ科の葉野菜)をのせて、マスタードソースをかけた料理。
ビーフタルタルのような感じというとイメージしやすいかもしれません。味わい深い生の牛肉とケールの組み合わせがおいしくて、ソースは少々塩気が強かったものの、ワインにとてもよく合う味でした。味が濃いので、白いご飯にのせてどんぶり風にしてもおいしいかも!
ケールは、日本では青汁の原料として有名なので、青臭くて食べにくいイメージを持っている人もいるかもしれませんが、このケールは素揚げにしてあり、パリパリ・さくさくとしたクリスピーな食感で、青臭さはちっとも感じませんでした。
メインは菊芋(Jerusalem artichokes)などの野菜のグリルと生野菜を濃厚なソースとともに。
上にのっていた湯葉のようなものは何なのかよくわかりませんでしたが、どの料理も盛り付けがおしゃれでモダン。
デザートはりんごのグラニテ(シャーベットのようなもの)とホワイトチョコレートのクランブル(そぼろ状のもの)に、アップルビネガー入りのキャラメルソースをかけたもの。
グラニテはさっぱりなのですが、ホワイトチョコレートクランブルがけっこう甘く、さらに濃厚なキャラメルソースまでかかっているので、たくさんのお料理とワインをいただいたあとの私は完食できませんでした。日本人感覚では、デザートはグラニテだけでも良かったかも。
でも、どのお料理も、スカンジナビア料理・フィンランド料理をベースにはしているものの、モダンで斬新なアレンジが取り入れられていて、ヘルシンキのおしゃれなレストランとして人気があるのも納得です。
外国人むけの「伝統的な昔ながらのフィンランド料理」を提供するレストランではなく、ローカルの人たちがモダンなスカンジナビア料理を食べに行くレストランなんだろうな、と感じました。
若いスタッフたちはフレンドリーで、きびきびとしており、料理の説明なども丁寧にしてくれます。(英語)
店内はやや薄暗く、テーブルにはキャンドルの炎がゆらめき、しっとりとした大人の雰囲気。カップルやグループでゆっくりと会話を楽しみながら食事をしている人たちが多かったです。
以上、フィンランド・ヘルシンキのレストラン、Restaurant Grön の紹介でした。
とてもおしゃれで女性好みのレストランだと思ので、ヘルシンキに滞在するときのレストラン候補に加えてみてくださいね。^^
Restaurant Grön
Albertinkatu 36, 00180 Helsinki
営業時間 17時~24時
公式サイト: http://www.restaurantgron.com/