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ようやく、映画館で「ノルウェイの森」を観てきました。

大学生のころに村上春樹さんの小説に出会ってその虜になり、以来十数年に渡って村上作品のファンである私。中でも、「ノルウェイの森」はとても好きな作品のひとつで、もう何回読み返したかわからないほど。

その「ノルウェイの森」がようやく映画化されると聞いて、「観たい!」という気持ちと、思い入れのある作品だけに「観てがっかりするのがいや」という気持ちの間で揺れていましたが、公式サイトの予告編を見て、ビートルズの「ノルウェイの森」の楽曲と、美しい映像に惹きつけられ、これは映画館で観よう!と決めました。
公開後すぐにでも観に行きたかったのですが、時間が作れないうちに冬休みに入ってしまって、年を越してしまいました。が、ようやく、一人でレイトショーを観てきました!


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これから観る方のためにネタバレっぽいことは書きませんが(とはいえ、世界的ベストセラーが原作なんだから、ネタバレもなにも・・・という感じではありますが。)、私の中にある「ノルウェイの森」像を壊すことのない、とても綺麗な作品でした。キャストもかなりイメージに近いし、映像と音楽がぴったりとあわさって、ノルウェイの森の世界観(テーマは「哀しみ」「喪失感」「再生」)に浸ることができました。60年代も雰囲気もよく出ていたと思います。

原作を何度も読んでいる私は、当然、「次にこうなる」とか「この場面のセリフはこう」とかわかって観ているのですが、それが少しも退屈ではなくて、文章として理解しているものが映像と音とで目の前に現れる新鮮な感覚を楽しむことができました。松山ケンイチ演じるワタタベくんもよかったし、菊地凛子演じる直子も透明感があって、儚げで、抱え込んだ混乱が大きくなっていく様子を見事に表現できていたと思います。個人的には玉山鉄二演じる永沢さんが格好良くて好き。

ただ、物語の進み方(シーンの移り変わり)が、なんというか”切り取ってつなげた”ような断片的な感じがあって、原作を知らない人にとってはやや唐突な印象、物語がつながりにくい印象を与えているかも、とも。あと個人的には「原作のここの場面はカットしてほしくなかった」というシーンが2~3あって、それが少し残念でした。(火事とかお葬式とか・・・)

それでも、これだけ物語の世界観を見事に映像化できているのは素晴らしいと思います。原作が「僕」の一人称で語られるのに対して、映画はそうではないのに、登場人物の哀しみとか混乱がしっかり伝わってきます。ワタナベと直子の草原のシーンは特に心に残りました。

私のつたない感想では映画評とはいえないかもしれないけれど、こちらの方の感想記事が素晴らしかったのでご紹介。⇒ THE GREAT ESCAPE – 映画『ノルウェイの森』の感想

今この記事のコメント欄を読んでて知ったのですが、ワタナベと緑のバーのシーンで、村上春樹さんご本人がバーテンダー役で出演されていたんだとか。えー、気付かなかった! 
DVDが出たらもいっかい観てチェックしてみよっと。

映画 ノルウェイの森 公式サイト

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