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エストニアの首都タリンの旧市街は、タリン歴史地区(Historic Centre (Old Town) of Tallinn)と呼ばれ、ユネスコ世界遺産にも登録されている場所。
そのタリン旧市街は、ゴシック様式の旧市庁舎を中心として、曲がりくねった石畳の小路が連なる下町と、トーンペア城やアレキサンダーネヴス大聖堂などのあるトーンペアの丘の2つの地域からなっています。
もくじ
タリン旧市街の2つの地域 トーンペアの丘と下町
エストニア タリン旧市街の2つの地域はだいたいこんな感じ。
・ トーンペアの丘(上の地図で青い線で囲まれた部分)
・ 下町(上の地図で赤い線で囲まれた部分)
トーンペアの丘は、その名の通り小高い丘の上にあり、その昔貴族や支配階級が住んでいた地域。対して、下町は職人や商人など一般の人たちが住んでいた地域です。
昔は貴族や支配階級が下町を文字通り「見下ろして」いたのかもしれません。しかし、現在は2つの地域はどちらもエストニアの主要観光スポットとして、旅行者に人気の場所となっています。
2つの地域はピッケヤルグ(長い脚)とルヒケヤルグ(短い脚)と呼ばれるふたつの小路で結ばれ、多くの訪問者はどちらか一方の脚を通ってトーンペアへ上がり、もう一方の脚をと言って下町に戻ってくるとのこと。
今回はこの2つの地域のうち、トーンペアの丘を紹介します。
タリン旧市街の山の手 トーンペアの丘
トーンペアの丘は、ユネスコ世界遺産に登録されているタリン歴史地区の西側、小高い丘の上にある地域を指します。「TOOMPEA」と書くため、日本語では「トーンペア」と「トームペア」の2つの表記が混在している模様。
「下町」に対して「上の街(Upper Town)」と呼ばれることも。
トーンペアの丘の見どころとしては、
・ トーンペア城とのっぽのヘルマン塔
・ アレキサンダーネヴスキ大聖堂
・ 聖母マリア聖堂
・ ふたつの展望台
などがあります。(ほかに、今回私たちは立ち寄りませんでしたが、エストニアの飲文化の博物館、デンマーク王の庭園なども。)
以下、順番に写真つきで紹介していきますね!
トーンペア城とのっぽのヘルマン塔
トーンペア城は、1227~1229年にドイツ騎士団が建てた石造りの要塞。それ以来ずっとエストニアの権力の中枢であり、現在は国会議事堂(リーギコグ)として使われています。
トーンペア城の南西にそびえ建つのは「のっぽのヘルマン塔」と呼ばれる背の高い塔。てっぺんにはエストニアの国旗がはためき、日の出と日没の時刻にはそれを知らせる鐘の音が鳴り響きます。
アレキサンダーネヴスキ大聖堂
こちらの教会は、1900年にロシア正教の教会として設立されたアレキサンダーネヴスキ大聖堂。
中世のたたずまいの建造物の中、特徴あるロシア風玉ねぎ型ドームが象徴的なこの大聖堂は、ひときわ存在感を放っています。
観光客であっても自由に中に入ることができます。(入場無料)
ただし、中は写真撮影は不可。帽子やフードなどのかぶりものは外して入りましょう。
中の広間は荘厳で、ロシア正教についてほとんど知らない私も、神聖な気分になりました。
トーンペアに行かれたら、ぜひアレキサンダーネヴスキ大聖堂に立ち寄ってみてください。
聖母マリア聖堂
こちらは聖母マリア聖堂(聖母マリアのための教会)です。
このドーム型教会は、1233年に設立されたエストニアの主要なルーテル教会で、観光客向けの場所ではありませんが、博物館やコンサートホールとしても使われており、毎週日曜日には礼拝も行われているとのこと。
私たちが訪れたときは扉が閉ざされており中には入れなかったのですが、開館時に入場料を支払って入ると、69メートルの高さにあるバロック建築の鐘楼からすばらしい眺めが堪能できるそうです。扉は小さく見えますが、中はかなり広いとガイドさんが教えてくれました。
ふたつの展望台
トーンペアの丘には、「Kohtu通り展望台」と「Patkuli展望台」の2つの展望台があり、どちらもタリン旧市街を遠くまで見渡せる素晴らしいロケーション。絶好の写真撮影スポットでもあります。
この日はあいにくの曇り空でしたが、旧市街のたくさんの屋根や塔、その向こうまで見渡せる大パノラマが楽しめ、晴れた日にはおとぎの国に迷い込んだような気分になれることでしょう。
トーンペアの丘 まとめ
以上、タリン旧市街、トーンペアの丘の主要な見どころを紹介しましたが、パステルカラーに彩られた建物が連なる街並みも可愛らしく、センスのよいウィンドウディスプレイがされたショップやお土産物屋さんものぞいてみたくなります。
小高い丘の上にあり、冬場は冷たい風が吹くので、しっかり防寒をして、タリン旧市街 トーンペアの丘の街歩きと景色を楽しんでくださいね。