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御岳山(みたけさん)は東京都青梅市にある標高929mの山で、武蔵御岳山とも呼ばれます。
御岳山は古くから霊山と崇められる山であり、山岳信仰の盛んだった中世の関東では、金峰山御嶽蔵王権現の名によって信仰を集めたそうです。その後、明治維新を経て、御嶽蔵王権現から御嶽神社(武蔵御嶽神社)に名を改め、現在に至るとのこと。
御岳山に上る人は、武蔵御嶽神社へおまいりをすることが目的の人だけでなく、季節ごとの自然に触れる山歩きをしに来る人や、ボーイスカウトやクラブなどのグループでハイキングに来る人たちも多いです。
今回は、都心から御岳山への行き方(アクセス)、御岳山散策の見どころ、御岳山山頂からの美しい景色、そして武蔵御嶽神社について紹介します。
もくじ
東京都心から御岳山への行き方(アクセス)
立川・青梅を経由して御嶽駅へ、そこからバスとケーブルカーを利用
御岳山のある青梅市は東京都の多摩地域北西部にあり、東京駅から出発する場合、まずは立川経由で青梅に行き、青梅から乗り換えて御嶽駅(みたけえき)に行きます。その後、バスとケーブルカーを乗り継いで、御岳山山頂に上がることができます。
東京駅から青梅駅への行き方(アクセス)
都心から青梅市へ電車で行くには、JR東京駅からJR青梅駅まで約1時間20分、JR青梅駅からJR御嶽駅まで約20分かかります。東京駅から青梅駅までの料金(運賃)は大人920円、東京駅から御嶽駅まで運賃は1,080円です。
なお、東京駅から中央線青梅特快に乗車すれば、立川で乗り換えの必要なく、直通で青梅まで行けます。中央特快を利用する場合は立川乗り換えとなります。
青梅駅から御嶽駅への行き方(アクセス)
青梅駅からJR青梅線の電車に20分ほど乗れば、御嶽(みたけ)駅に到着します。
青梅駅から御嶽駅までの運賃は大人170円です。
御嶽駅到着。駅を出て右手に進み、道路の反対側にあるバスの停留所へ向かいます。
(バス停は御嶽駅から徒歩1分程度、セブンイレブンの手前。)
御嶽駅バス停からバスに乗り、滝本駅(ケーブル下)へ。
バスの運賃(御嶽駅~滝本駅)は大人280円。ケーブルカーの下の乗り場(滝本駅)近くにあるバス停は、バスの終点なので、乗り過ごす心配はありません。
御岳登山鉄道 ケーブルカー
終点のバス停でバスを降り、少し坂を上ると、御岳登山鉄道 ケーブルカーの乗り場が見えます。
御岳登山鉄道 ケーブルカーの基本運賃は、大人往復 1,110円、大人片道590円。往復券は翌日でも利用できるので、山頂に泊まる予定の方も往復券を買うのがおすすめ。
(PASMO・Suicaで利用できます。)
ケーブルカーに乗って、標高929メートルの山、御岳山へ登って行きます。このケーブルカーはペット乗車OKなので、犬などを連れて御岳山に上りたい方にも便利です。
ちなみに、この御岳山ケーブルカーは昭和10年に開通したのですが、昭和19年に戦争のため休止、その後、昭和26年に運行が再開したとのこと。当時を知るお年寄りの中には、ケーブルカーがない時期に歩いて御岳山に上った思い出がある人も少なくないとか。
約6分ほどでケーブルカーは御岳山駅に到着。山の上だからか、麓より気温が低い気がしました。
御岳山山頂からの美しい景色
御岳山駅の外に出ると、東京都心が遠くに見渡せる展望台があります。望遠鏡を使えば東京タワーやスカイツリーも見えるそうですよ。
また、御岳山駅の少し上にはパワースポットとして知られる産安社(うぶやすしゃ)もあります。ここの御朱印は女性たちに人気があるそうですよ~。
御岳山散策の見どころ
御岳山駅を出てすぐのところにあるアーチをくぐって、武蔵御嶽神社の参道を進みます。
林の中はしーんとして、時おりすれ違う人の足音を除けば、聞こえてくるのは鳥の声くらい。
御岳山は東京都の鳥獣保護区/特別保護地区に指定されています。
一年中見られる鳥は、ミソサザイ、キセキレイ、ウグイス、アオバト、ホオジロ、カケス、ヒガラ、ヤマガラ、エナガ、ゴジュウカラ、キクタダキ、アオゲラ、アカゲラ、ガビチョウなど。
冬には、ジョウビタキ、ウソ、ルリビタキ、カヤクグリ、カシラダカ、ベニマシコ、アトリが見られるとのこと。私は鳥に詳しくありませんが、バードウオッチングが趣味の方に良さそうです。
御岳ビジターセンター
御岳山駅から武蔵御嶽神社へ向かって歩いて10分ほどのところに、御岳ビジターセンターがあります。こちらには、御岳山を訪れる人のための自然・登山情報が揃っており、マルチスライドの上映を見たり、どんぐりや小枝など自然の材料を使ったクラフト体験(実費50円)をすることも可能。
また、山を歩く目的や興味、かけられる時間に応じて、御岳山のおすすめスポットやおすすめコースを気さくな解説員さんから教えてもらうこともできます。
(御岳山のおすすめスポットの例:富士峰園地、大塚山、ロックガーデン、日の出山。長尾平、御岳平、神苑の森など)
御岳ビジターセンターの利用は無料なので、御岳山に来たらぜひ立ち寄ってみてくださいね。
御岳ビジターセンター
開館時間 9:00~16:30
休館日 月曜日(月曜が祝日にあたるときはその翌日)
入館料 無料
所在地 東京都青梅市御岳山38-5
電話 0428-78-9363
神代欅(神代ケヤキ)
御岳ビジターセンターからさらに武蔵御嶽神社のほうへ歩いていくと、神代欅(神代ケヤキ)が見られます。推定樹齢1,000年、平安時代から御岳山を見守ってきた大ケヤキは、国の天然記念物にも指定されています。
空へと枝を伸ばす神代欅(神代ケヤキ)。荘厳な佇まいに、しばし見入ってしまいました。
武蔵御嶽神社
大ケヤキのあるところから飲食店の並ぶ通りを抜け、(私が訪れたのが日没の少し前だったため、お店はもう全部しまっていました)、石段を上がると、武蔵御嶽神社が見えてきます。
石段の上に鎮座するのが、武蔵御嶽神社 本社。御祭神として、 武運の神さま日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が祀られています。
色鮮やかな本社は、山の上にあるためもあってか、神々しい雰囲気が漂います。
たくさんの人が家内安全、商売繁盛、五穀豊穣を願い、ここへおまいりにくるとのこと。
なお、この本社と、盗難除け・魔除けの神「大口真神」、標高1077メートルにある「奥の院」の3つが御岳山の遥拝所とされ、この3つにおまいりをすることを「御岳詣で」と呼ぶそうです。
私が御岳山に上ってきたのが夕方で、武蔵御嶽神社に着くころには日が暮れかけ、東の空に月が顔を出していたため、本社しかおまいりできませんでしたが、山の上からの素晴らしい景色とともに、御岳山の荘厳な雰囲気を味わうことができました。
この日はちょうど満月。山門の向こうに、まん丸なお月さまが見えました。
もう少しゆっくりと御岳山を散策したかったけれど、冬の御岳山は日が暮れるのが早く、暗くなってからの山歩きは少し不安なので、名残を惜しみつつ、今晩泊まる御師集落の宿へと向かいます。
Speciak Thanks! tokyo reporter 島旅&山旅, reviews(レビューズ), 青梅市観光協会
※本記事は、東京都の「多摩・島しょ魅力発信事業」のtokyo reporter 島旅&山旅企画にブロガーとして参加し、執筆しています。