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チェコのボヘミア地方東部、パルドゥビツェ州にある町リトミシュル(Litomyšl)。
人口1万人ほどの小さな町にも関わらず、ユネスコの世界遺産にも登録されているルネサンス様式のリトミシュル城や、世界的に有名な作曲家ベドジフ・スメタナの生家があることで知られています。(上写真はスメタナの像)
リトミシュルでは毎年5月にチェコの料理人として最高の名声を博した、マグダレナ・ドブロミラ・レッティゴヴァーの名を掲げる食の祭典(ガストロフェスティバル)が開催されるのですが、今回ちょうど私たちの旅行中にそのお祭りがあったので行ってきました!
もくじ
リトミシュルのガストロフェスティバル
「ガストロノミー」を無理やり日本語に訳せば「美食」となりますが、ただ単においしいもののではなく、そこに文化的な要素も加わります。
リトミシュルのガストロフェスティバル=食の祭典は、町の中心にある広場に地元レストランや各種団体がお店を出し、伝統的なチェコ料理を気軽にあれこれ楽しめるおまつりのようなもの。
ガストロフェスは、1418年に建てられた旧市庁舎と495mのスメタナ(Smetana)広場の北部を使って開催されます。
誰でもウェルカムですが、基本的にローカルの人たち向けなので、各ブースに英語表記はほぼなく、チェコ語のみです。外国人がこうした「観光客用」でないイベントに参加できる機会はなかなかないので、ワクワクします。
今日のお昼代として300コルナ(約1,500円)をいただき、さっそくフェスへGO!
リトミシュルのガストロフェスティバルでは、ビールを飲んでいるチェコ人がとにかく多いです。ビール1杯30コロナくらい(約150円)と安いせいもありますが、もうみんな水のようにビールを飲んでいる印象です。
フェス会場内で多くの人が持っていたこのプラスティックカップ。デポジット制で最初に50コルナ(約250円)を払ってビールカップを受け取り、ビールを買うたびにこれに注いでもらいます。
繰り返し使えるのでゴミも減らせて省エネになるほか、このカップの優れている点は、横についているフック。ここをベルトなどにさすことで、両手が空くんですよね。フェスなどの食べ歩きでにこれはすごく便利。
詳しくは、ネタフル・コグレさんのリトミシュルのガストロノミーフェスで食べ歩きしてたら究極の飲兵衛用ビールカップを発見!これはフェス向き!の記事をどうぞ。
チェコ在住の日本人の方や日本人留学生の人たちがお寿司を販売するブースを発見。
プラハなど大都会は別として、リトミシュルのような小さな町では日本食はまだ珍しいようで、このお寿司ブースはかなりのお客さんで賑わっていました。
おいしそうにお寿司を食べていたチェコの女性。カメラを向けるとにっこり笑顔を見せてくれました。
(この方たちは上手にお箸を使って食べていたのですが、割り箸を割らずに使っている人たちも見かけました。割って使うものと知らないのか、そのまま刺していたので、「それは割って使うんですよ。」と言いたくなりました。^^;)
チェコでよく飲まれているらしい蜂蜜酒とホットワインを販売するブース。
蜂蜜酒を飲んでみたかったのですが、チェコ語表記の看板がよくわからず、出てきたのはホットワインでした。でも美味しかったです♪
行列ができていたこちらのブースはチェコのポテトクレープのようなものを販売していました。看板がまったく飲めないので、作られている料理を見てどんなものか想像するしかありません。
じゃが芋入りの生地をボウルでこねる女性、その生地を薄く伸ばして鉄板で焼く男性。
そして焼き上がったものに具を載せて包み、お客さんに渡す女性が絶妙なコンビネーションでお客さんをさばいていました。
メニューはチェコ語のみで、英語表記がないため、推測すらできません。
前に並んでいたチェコ人のカップルに英語で質問をし、教えてもらったところによると、基本のポテトクレープが50コルナ(約250円)で、挟む具によってプラスされる料金が変わってくるようです。10コルナの具なら、合計で60コルナ(約300円)ということ。
それぞれの具がどんなものであるのかよくわからなかったのですが、甘いクリームを塗ったおやつ系と、塩気のあるおかず系があるらしかったので、おかず系のクレープを注文。
焼けたポテトクレープにピーナッツバターのような茶色いペーストを塗り・・・
生野菜を巻き込んで包めばできあがり!
どんな味なんだろう~とわくわくしながら食べてみたのですが、最初に塗ったペーストがじゃりじゃりした食感で、正直いまいち。チェコ旅行中に食べた料理でおいしくないと感じたのは唯一これだけでした。甘いおやつ系を頼めばよかったのかな~。
こちらは魚のソテーと魚のフライを販売するブース。ビールによく合いそうな料理です。
魚のソテーが75コルナ(約370円)、魚のフライが65コルナ(約320円)。
白身魚のソテー(パイクパーチという魚らしいです)。私は食べていないのですが、食べたブロガーさんたちが「めちゃくちゃ美味しかった!」と言っていました。
コイのフライ。レモンをきゅっと絞っていただきます。ビールとの相性抜群。
チーズ入りのソーセージは、ナイフで切るとチーズがとろけだして美味しい!
さまざまな種類の菓子パンを売るブース。
かわいい手作りのアイシングクッキーはおみやげにも良さそうですね。
ユニークなグラーシュコンテストも開催
食べ歩きを楽しんだ広場の一筋隣りでは、グラーシュ(チェコの伝統的な肉の煮込み料理で、シチューのようなもの)をチーム対抗で競うコンテストが行われていました。
参加チームはみんなそれぞれテーマ性のある衣装を着て、みんなで楽しそうに大鍋でグラーシュを煮込んでいます。これは参加者がいちばん楽しむタイプのやつですね。^^
「東京」と描かれたTシャツを着たこちらのチームは、SOKOL TOKYJOという地元のスポーツクラブ(サッカーチーム)の仲間だそう。
グラーシュコンテストなのに、なぜかカレーを煮込んでいてビックリ!
「カレーでもいいの? 失格にならないの?」と聞いたら、「牛肉の煮込み料理だからオッケーさ。」との返事。意外とアバウトなコンテストなんですね。^^;
ブースの前に置かれた看板にも「KARE RAISU(カレーライス)の表記。ジャポネスキ・グラーシュ、つまり「日本のグラーシュ」と描かれています。
「CURRY」じゃなくて「KARE」なのが不思議な感じ。ちなみに「ライスは炊けなかったからパンを用意してる」とのことでした。それはカレーライスといって良いのかどうか…?
女看守と囚人チーム。どのチームも衣装に凝っていて、見るだけでも楽しいです。
いっしょにフェスを回っていたUKOARAさんが取り調べを受けました(笑)よく考えたら、なんで看守じゃなく囚人が取り調べをするのだろう……。
チェコの強いお酒を手渡されるブロガーののりおさん。
ナズドラヴィー(乾杯)! 出店者もお客さんも、みんないっしょになって盛り上がって楽しむ、そんなイベントです。
グラーシュコンテストは、来場者がそれぞれ「自分が一番と思ったチーム」に投票し、最も多く票を集めたチームが優勝となるようです。
今回私たちは試食タイムの前にフェス会場を後にしなくてはならず、残念ながらグラーシュの味見はできなかったのですが、雰囲気をたっぷりと楽しませてもらいました。
バンドの演奏する音楽の流れる中、地元のリトミシュルっ子たちに混じって、チェコ料理を食べたりビールを飲んだりしながら歩くのは、本当に楽しい経験でした。
このガストロフェスは毎年5月に行われるそうなので、タイミングよくリトミシュルを訪れる予定のある方は、ぜひのぞいてみてくださいね。
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Special Thanks!
今回のチェコ旅行は、チェコ政府観光局にご招待いただき、旅費、食費、宿泊費、アクティビティ代金を負担していただいています。
また、海外インターネット GLOBAL WiFiさんに旅行中のモバイルルーターを無償でお借りしています。おかげで旅先の発見をその場でSNSに投稿することができます。
クラッシュバゲージ公式オンラインショップより、スーツケースを今回のチェコ旅行用にモニターさせていただいています。→ クラッシュバゲージの口コミレビュー
このような貴重な機会をいただき、感謝しています。ありがとうございます。