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ダクタイルパンは、1949年(昭和24年)に岩手県北上市において製鉄業を目的として設立された「岩手製鉄」が、熟練の鋳物技術を使って作り上げた鉄フライパンです。
「手入れが大変ですぐ錆が浮きそう」「分厚くて重そう」「食材が貼り付きそう」と思われがちな鉄フライパンですが、このダクタイルパンは、鉄製なのに薄い・軽い・錆びづらいの三拍子がそろっています。
ガス、IH、シーズヒーターなどの熱源に対応しており、洗った後は乾かすだけで、油を塗るなど面倒なメンテナンスも必要ありません。
最初は「そんないいことずくめの鉄フライパンなんてあるの~?」と思っていた私も、実際にダクタイルパンを使い始めて、その使い勝手の良さと料理の仕上がりを実感すると、鉄フライパンのイメージを改めざるを得ませんでした。
さて、今回紹介するのは、そのダクタイルシリーズの新作、ダクタイルポットです。
材質はダクタイルパンと同じ鋳鉄ですが、蓋付きの円形の鍋で、ご飯を炊いたり、煮ものをしたり、揚げものをしたりと、さまざまな使い方ができます。このダクタイルポットで炊いたご飯がとてもおいしくて、家族にも評判が良いです。
この記事では、ダクタイルポットならではの魅力と、ほかほか白ご飯・きのこの炊き込みご飯・豚骨付き肩肉と大根の煮もの・ローストビーフ・海老と野菜の天ぷら実際に使った口コミと感想を紹介します。
本記事はAgile Media Network運営のメディア「STAMP WORKS」に2020年11月に掲載されたものですが、STAMP WORKS閉鎖に伴い、当ブログに記事を移しました。商品はSTAMP WORKSより提供されたものです。
もくじ
ダクタイルポットは軽くて焦げ付きにくい
岩手製鉄・岩鉄鉄器シリーズのダクタイルポットの素材は鋳鉄です。ご存じのように鉄は錆びるため、ふつうの鉄フライパンや鉄鍋は、表面に錆どめ塗装をする必要があります。
しかし、一般の錆どめ塗装は使っているうちに剥げてしまうため、毎回フライパンや鍋を使った後に必ず油を塗ってメンテナンスしなくてはなりません。
洗って、拭いて、火にかけてしっかりと水気を飛ばし、油を敷く・・・・・・。これが面倒で、鉄フライパンや鉄鍋は使いたくないと思っている人も少なくないでしょう。
しかし、このダクタイルポットは独自の特殊な表面改質処理により錆びづらくなっています。洗ったまま乾かすだけでよく、油を塗る必要もありません。
ダクタイルポットの表面には細かな凹凸があります。この凹凸が鍋肌と食材とが接する面積を小さくするので、焦げつきづらくなっているのです。「面」で接するのではなく、たくさんの「点」で接しているイメージでしょうか。
まったく焦げ付かないわけではなく、あくまで「焦げ付きにくい」ですが、もし焦げついてしまってもタワシでゴシゴシ洗えるので安心です。(金ダワシは表面を傷つける恐れがあるため使用しないようにしましょう)
ダクタイルポットには、「ダクタイルポット20」と「ダクタイルポット16」の2つのサイズがあります。私が使っているダクタイルポット20の大きさは、直径(内径)20cm、深さ9cm、高さ(蓋含む)11cmで、重さは約1.95kgです。
一般的に鉄鋳物は強度が脆いので厚くしなければならず、その結果、鉄フライパンや鉄鍋は重いものになってしまいます。
しかし、岩手製鉄は70年に渡り培ってきた高い技術力で薄い鋳物を実現、従来の半分の厚さでも十分な強度を持つダクタイルシリーズのフライパンやポットを作りました。
ちなみに、「ダクタイル」とは鉄内部の炭素を球状化する技術のこと。炭素を球状化することで、薄くても強度が維持できますが、ダクタイル鋳鉄は薄くするのが非常に困難なため、炭素を球状化した薄い鉄器を作れる鋳物会社はとても少ないとか。
だからこそ、ダクタイルシリーズのフライパンや鍋は、他社製品とは一線を画した商品となっているのでしょう。
ダクタイルポットで炊く、煮る、焼く、揚げる
鋳鉄の性質を活かし、さまざまな調理ができるダクタイルポット。使い方をイメージしやすいように、私がダクタイルポットで作った料理の一部を紹介します。
ほかほか白ご飯
ダクタイルポットの特におすすめの使い方は、ご飯を炊くこと。鍋でご飯を炊くのは難しいと思われるかもしれませんが、ダクタイルポットなら簡単においしいご飯が炊けます。
ダクタイルポット20は、1~4合のご飯を炊くことが可能です(16は1~2合)。
研いでザルで水気を切った白米をダクタイルポットに入れ、白米の約1.2倍の水を入れて蓋をし、30分~1時間ほど浸水させます。
蓋をしない状態でダクタイルポットをコンロにセットし中火で加熱スタート。全体が沸騰したら蓋をして、火を弱め(弱火)、そのまま10分加熱します。
10分経ったら火を止め、蓋をしたたま10分ほど蒸らして完成です。なお、火を止める寸前に5秒だけ強火にするといい感じにおこげができるので、私はいつもそうしています。(ごく小さなパチパチ音と香ばしい香りがしてくるのがサイン)。
蒸らしを終えて蓋を取ると、炊きたてのご飯からふわっと湯気が立ち上ります。キラキラ光る米粒と、甘くて香ばしい香り。
しゃもじをさっくりと入れて、底から持ち上げるように軽くほぐします。
いい感じにおこげができていました。炊飯器ではおこげはできないので、わが家では取り合いになる部分です。
ほかほかのご飯をお茶碗によそって、熱いうちにいただく贅沢。
ダクタイルポットをコンロにかけたままよそってもよいのですが、食卓の中心に置いておけば、席を立たずに各自おかわりをよそえて便利です。
「鉄鍋でご飯を炊いても貼り付かないの?」と思うかも知れませんが、鍋底に炊けたご飯の粘りは付くものの、しゃもじで簡単にこそげる程度。おこげの部分もタワシでこすって水洗いすれば簡単に落ちます。
きのこの炊き込みご飯
白ご飯がおいしく炊けるダクタイルポットは、炊き込みご飯も上手に作れます。今回は3種のきのこ(しいたけ、まいたけ、ぶなしめじ)と油揚げの炊き込みご飯を作りました。
研いで浸水させてお米に調味料と水を加え、きのこと油揚げを入れて軽く混ぜたら、白米と同じように炊きます。
10分蒸らしてから蓋をとると、この通り。醤油とおだしの香りが食欲をそそります。
おこげもいい感じに出来ていました。ちょっぴり焦げた醤油味のおこげは、焼きおにぎりの外側のよう。
具材が全体にいきわたるようにさっくりと混ぜてから、お茶碗によそいます。
炊き込みご飯のできあがり。仕上げに青みとして刻みねぎを散らしてみました。
醤油が入っている炊き込みご飯のほうが、白米を炊くときよりも焦げ付くかなと思ったのですが、しゃもじでこそげば取れる程度で、まったく問題ありません。
電気炊飯器と違い、ダクタイルポットには保温機能はないので、多めに炊いて余ったご飯はおむすびにしておくのもおすすめです。ラップに包んで冷凍しておけば、好きなときに電子レンジで温めて食べられます。
(熱いうちにラップに包み、蒸気が内側に付着するようにして冷凍するのがコツです。)
豚骨付き肩肉と大根の煮もの
ダクタイルポットは、食材を焼き付けてから煮込む料理もおいしく作れます。今回は豚骨付き肩肉(スペアリブ)と大根の煮ものを作ってみました。
熱したダクタイルポットに油をひき、スペアリブの両面にしっかりと焼き色をつけます。
その後、下ゆでしておいた大根を加えて、水と調味料を入れ、蓋をしてじっくり煮込むと…
この通り、骨付き肩肉も大根も煮汁を吸って良い色に仕上がりました。
肉はお箸で骨から取れるほどホロホロやわらかく、大根も噛むとじゅわっと汁が溢れます。
ローストビーフ
素材の味を閉じ込めてジューシーに仕上げられるダクタイルポットで、ローストビーフを作ってみました。
30分以上室温においた牛もも肉に塩こしょう+好みでおろしにんにくをすり込み、熱したダクタイルポットに油をひいて、10分ほどかけてすべての面を焼き付けます。
その後、牛もも肉を取り出してアルミホイルに包み、その上からふきんで包んで、余熱でゆっくりと肉に火が入るよう、30分ほど放置。
その間に、空いたダクタイルポットで油を足して、じゃがいも、にんじん、いんげんをこんがりと焼き付けます。(火の通りにくいものから順に、時間差で)。
野菜がやけたら皿に盛り、ローストビーフを薄切りにして並べれば完成です。1つの鍋で、肉と野菜を順番に調理できて便利ですし、安いオージービーフでもごちそう感がでます。
赤身肉なのでやわらかい食感ではありませんが、ジューシーで噛みしめると肉のおいしさが口いっぱいに広がり、家族にも好評でした。
海老と野菜の天ぷら
高い蓄熱性を持つダクタイルポットは、深さもあるので揚げものにもぴったりです。
油を入れて180度程度に熱し、衣をつけた野菜と海老を揚げていきます。
揚げものは食材を入れて油温が下がるとべちゃっとなりやすいですが、蓄熱性の高いダクタイルポットは温度を一定に保ちやすく、カラッと揚がるのがポイントです。
家で揚げものをすることの少ない家庭だと、わざわざ専用の天ぷら鍋を買うのも・・・と思うかもしれませんが、ダクタイルポットなら「たまの天ぷら」も楽しめますよ。
まとめ|ダクタイルポットは料理が楽しくなる鍋
深さのないダクタイルパン(フライパン)では作れなかった天ぷらやフライも作れてしまうダクタイルポット。炊く、煮る、焼く、揚げると、1つでさまざまな調理ができ、万能感があります。
唯一欠点を言うなら、これでご飯を炊いていると煮ものや揚げもののおかずが作れない、おかずを作っているとご飯が炊けないことでしょうか。
そのため、「これさえあれば炊飯器いらず」というわけにはいきません。
しかし、炊飯器で炊いたご飯よりダクタイルポットで炊いたご飯のほうがおいしいので、ダクタイルポットをおかずの調理に使わないときは、できるだけご飯を炊くのに使うようにしています。
蒸らし時間を入れても23分ほどで炊き上がるので、炊飯器の通常炊飯モードでよりも早いですし、鋳鉄の性質なのか、炊き込みご飯を作っても匂い残りがしないのも利点です。
(炊飯器で炊き込みご飯を作ると内釜に匂いが残りやすいので・・・。)
いろいろなメニューがおいしく作れて家族も喜んでくれるので、ダクタイルポットがわが家に来てから料理をするのがより楽しくなりました。
サイズの合う市販の蒸し目皿を用意すれば、野菜の甘みをじっくり引き出す蒸し料理もできるそうなので、近いうちに試してみるつもりです。
おいしいものを作るのも食べるのも好きなら、ダクタイルポットでますますおうちごはんが楽しくなるはず。少々値段は張りますが、一生モノの鍋だと思えば、十分に値段以上の価値はあるのではないでしょうか。
公式サイト ダクタイルポット20
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