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福島県いわき市で、ぶどう栽培から摘み取り、醸造、瓶詰め、ラベル貼りまで一貫生産を行っているいわきワイナリーに行ってきました。ショップの向こうには水石山などいわきの山々を背景にぶどう畑が広がり、日本ではないみたいな雰囲気です。
私は海外（ニュージーランドやイタリアなど）のワイナリーはけっこう行ったことがあるのですが、実は日本のワイナリー見学は初めて。福島県でワインが作られているということさえ知らなかったので、今回の取材はとても楽しみでした。
本記事はいわき地区商工会広域連携協議会からのご招待で取材を行い、執筆したスポンサード記事です。
いわきワイナリーは、ハンディキャップを背負った人たちのために立ち上げられたいわき初のワイナリーで、障がい者支援、農業振興、さらには観光の拠点となることを目指して作られた施設です。
ぶどうの木を植えたのが2010年、その翌年に東日本大震災が起こり、いったんはぶどう栽培を諦めたものの、その1年半後に再び本格的なぶどう栽培を開始して、2015年に「いわきワイナリー」の名称で果実酒製造免許を取得したとのこと。
現在は、いわきワイナリーに隣接する好間田代農園をはじめ3つの農園で、シャルドネ、メルロー、ピノ・ノワールなど10種類のぶどうを栽培しており、赤と白合わせて30種類ものワインを製造しています。その数、なんと年間18,000本！
そんないわき産のワインをゆったりとした気持ちで楽しめるのが、2018年にオープンしたいわきワイナリーガーデンテラス&ショップ（上写真）です。
もくじ
いわきワイナリー ガーデンテラス＆ショップ
いわきワイナリー ガーデンテラス＆ショップでは約30種類のワインを購入できます。種類が多いので、和食、洋食、中華など、さまざまな料理に合わせて楽しめるのが魅力です。
価格帯は、750mlボトルで2,000円台から5,000円くらいまで（高価格帯のものは樽熟成）。赤ワインも白ワインもありますが、6:4くらいで赤のほうが多いです。
とても丁寧に作られているので、買ってすぐに飲んでもよいですが、10年、20年と熟成させてもおいしく飲めるとのこと。大切な人へのギフトにもぴったりです。
いわき産の梨「豊水」を使った微発泡スパークリングワインもあります。こちらは規格外として廃棄されてしまう梨を有効活用したいと作られたものですが、梨のスパークリングワインは全国でも珍しく、完成までにかなり試行錯誤をしたとか。
スパークリング梨ワインはみずみずしくキリッとした飲み口で、ジュースのようにごくごく飲めますが、アルコール度数は7度あるので注意！ 冷やして食前酒としていただくのに向きそうです（750ml 2,200円／ハーフ375ml 1,100円）。
※今回は取材用にご提供いただきましたが通常スパークリング梨ワインの試飲はできません。
ワインの有料試飲｜3種飲み比べセットも
「ワインは好きだけどそんなに詳しくないし、選び方がわからない…。」という人には、手軽にワインテイスティングができる有料試飲がおすすめです。
いわきワイナリーの有料試飲メニューは以下の通り。
- 本日のワイン（50mL） 300円
- 3種飲み比べセット（白）ナッツ付き 1,000円
- 3種飲み比べセット（赤） 干しぶどう付き 1,000円
- コーヒー 300円
- ぶどうジュース 300円
- チーズ盛り合わせ 500円
- ミックスナッツ 300円
- オリーブ 300円
本日のワインおよび3種飲み比べセットは、日により提供できるワインが異なるとのこと。予約なしで行っても有料試飲はできますが、人数が多ければ予約して行くのがベター。
私は今回「マスカット・ベーリーA【樽熟成】」「フジノユメ」「北醇（ホクジュン）」の赤ワイン3種類を試飲しました。おつまみにレーズンが付いてくるのが嬉しいです。
| マスカット・ベーリーA【樽熟成】 | フルーティーな中にほのかな甘みが感じられる「マスカット・ベーリーＡ」を樽熟成したワイン。優しい味わいの中に複雑味と奥行きがある。750ml 3,850円（税込） |
| フジノユメ | ポリフェノールが多く含まれているので、濃く、深みのある色が特徴的。果実味とミネラル感たっぷりの、バランスの良い人気のワイン。750ml 2,750円（税込） |
| 北醇（ホクジュン） | 福島県田村市滝根町産の山ぶどう「北醇」を使用したワイン。野性味あふれる香りと豊かな果実味、柔らかな酸味が特徴。750ml 2,750円（税込） |
どれもおいしかったですが、私は野性味あふれる山ぶどうのワイン「北醇」が気に入ったので、1本買って帰りました。とっておきの機会に開けたいと思っています。
同行したnoccoさんの赤ワイン飲み比べセットの感想→「いわきワイナリー｜ぶどうの栽培から瓶詰めまで一貫して行うこだわりワインを堪能！（PR）」
こちらは白ワイン3種飲み比べセット。この日は甲州＆シャルドネ【樽熟成】、甲州オレンジ、甲州【樽熟成】というラインナップでした。おつまみのナッツ付き。
| 甲州＆シャルドネ【樽熟成】 | 「甲州」にいわきワイナリー独自比率で「シャルドネ」をブレンドし、樽熟成させたワイン。味わいと香りに複雑味と奥行きがある。750ml 3,850円（税込） |
| 甲州オレンジ | 薄紫色をした甲州ぶどうを、赤ワインをつくるように果汁を果皮とともに発酵させた、赤ワインでも白ワインでもない、オレンジ色のワイン。750ml 2,750円（税込） |
| 甲州【樽熟成】 | フレッシュでいきいきとした酸味と柑橘系の爽やかな香りの「甲州」を樽熟成させたワイン。キレのある味わいと爽やかな香りに複雑味と奥行きがある。750ml 3,850円（税込） |
白ワインの感想は、アスカさんの記事「いわきの絶景スポットにある「いわきワイナリー」で白ワインを飲み比べ！名産の梨ワインに驚愕【PR】」をどうぞ。
別途オーダーできるチーズ盛り合わせもワインによく合います。こちらは福島県産のものではありませんが、ワインとの相性を考えたおいしいチーズを厳選しているとのこと。
ハンドルキーパーや未成年の方にはぶどうジュースもあります。
カウンター席からはふどう畑やいわきの山々が見え、天気の良い日ならテラスのテーブルも利用可能です。青い空を見上げてワイングラスを傾ければ、ゆったりとした気持ちの良い時間が過ごせます。
豊かな自然に包まれたこの土地で、ぶどう栽培から摘み取り、醸造、瓶詰め、ラベル貼りまで一貫生産された、まさに「ゆったりとした時間の中で育まれたワイン」。
日本にもこんなにおいしいワインがあったんだ！と嬉しくなるのと同時に、「その土地で作られたものをその土地でいただく贅沢さ」をしみじみと感じました。こういう出合いがあるから、私はやっぱり旅が好きです。
いわきワイナリーのワインはオンラインショップでも購入可能できます。とはいえ、飲み比べをしてワインの違いを楽しんだり、好みのワインを見つけて購入したりできるのは、現地に訪れた人だけの特権と言えるでしょう。
いわきワイナリーのぶどう畑見学
今回はいわきワイナリー ガーデンテラス＆ショップの近くにあるぶどう畑で、いわきワイナリーのマネージャー・四家麻未さんにお話を伺いました。
ここではメルロー、シャルドネ、マスカットベーリーA、甲州の4種類のぶどうを栽培しているとのこと。 ワイン用のぶどうは生食用のぶどうに比べて小粒で皮の比率が高く、ぎゅっと詰まった濃い味わいが特徴だそうです。
「福島県は東北地方の中では温暖で、雪もあまり降らないので、ぶどう栽培に適しているんですよ。」と四家さん。お話の端々から、いわきという土地への愛やワインづくりへの情熱が伝わってきました。
今回は1月に訪れたので、ぶどうの葉や実は見られませんでしたが、背の低い「垣根栽培」でぶどうを作り、背の高い木は剪定していることなどを教えてもらいました。どの枝を残し、どの枝を切るかの見極めがとても大事なのだとか。
なお、いわきワイナリーには、醸造所、ぶどう畑、ワインセラーを見学した後、ショップでワインの試飲ができる「ワイナリーツアーコース」（40分1,500円）があります。
＜要予約・詳細はこちら＞
ベストシーズンは9月～11月で、ぶどうの収穫シーズンには収穫体験もできるそうなので、ワイン好きな方はぜひ足を運んでみてください。
（私は名古屋からなので遠かったですが、首都圏の方なら常磐線で行きやすいかと。）
いわきワイナリー 概要
住所：福島県いわき市好間町中好間字半貫沢34-72
駐車場：大型駐車場あり（無料）
TEL：0246-36-0008
FAX：0246-36-0009
営業時間：11:00～16:00（不定休）
公式サイト：いわきワイナリー
※ショップは通年営業（不定休）で、有料試飲や購入は季節に関係なく可能です。
本記事はいわき地区商工会広域連携協議会からのご招待で取材を行い、執筆したスポンサード記事です。
