宮崎県は焼酎だけじゃない! ワイナリーをめぐり、おいしいワインに出合う2泊3日宮崎旅行(県北)

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2022年10月22日~24日、宮崎県の主催する「レストランバスを活用した県産酒の魅力発信ツアー(2泊3日)」にご招待いただいて、宮崎県北部を旅してきました。

宮崎県産ワイン

今回の旅のテーマは「宮崎県のワイン」。焼酎のイメージが強い宮崎ですが、実は県内には複数のワイナリーがあり、ワイン造りが行われています。今回はその中から、五ヶ瀬ワイナリー、都農(つの)ワイナリー、香月ワインズを訪ねました。

レストランバス
WILLERの2階建てレストランバス

初日は宮崎ブーゲンビリア空港に集合し、今回の取材ツアー用に特別に手配された真っ赤なレストランバスに乗り込んで、宮崎県県北部へと出発!

都農ワインのスパークリングワインキャンベルアーリー
都農ワインのスパークリングワイン キャンベル・アーリー

車内でふるまわれたのは都農ワインの「スパークリングワイン キャンベル・アーリー」。きりっと冷えていて、やや甘口で、とっても飲みやすいワインです。

この記事では、ワイナリーをめぐる2泊3日の宮崎旅行で訪れたスポットを紹介します。

五ヶ瀬ワイナリー

五ヶ瀬ワイナリー

宮崎市から海沿いを北上し、延岡を経て向かったのは、宮崎県北西部で熊本県との県境にある西臼杵郡五ヶ瀬町。標高600mの寒暖の差の激しいこの地に、「五ヶ瀬ワイナリー」があります。

五ヶ瀬ワイナリー

五ヶ瀬ワイナリーでは社員さんの案内でワイン工房見学をさせていただだき、その後試飲をさせてもらいました。

こちらでは五ヶ瀬町で収穫されたぶどうのみを使用してワインを造っています。一般的には発酵の過程で糖度が上がっていくと同時に酸が下がりますが、五ヶ瀬町の葡萄は酸の切れ方がゆるやかなので、甘口だけどシャープですっきりした飲み口なのが特徴だとか。

五ヶ瀬ワイナリー

特に人気があるのは「ナイアガラ」や「キャンベルアーリーロゼ」。

ワイン試飲

生食用のぶどう品種を使った「ナイアガラ」は、キンモクセイを思わせる華やかな香りで爽やか飲み口の甘口白ワインです。

ワインボトル

見学と試飲の後は、レストランバスに戻って、「ナイアガラ」「キャンベルアーリー」「夕陽」の3種類のワインといっしょに、地元・高千穂町の「GOKOKU gold tea salon」の料理を堪能しました。

シャインマスカットの白和え、トマトスープグラタン、山女魚バインミー、高千穂牛バーガー

シャインマスカットの白和え、トマトスープグラタン、山女魚バインミー、高千穂牛バーガー、釜炒り茶ショコラ。

シャインマスカットの白和えは白ワイン「ナイアガラ」と相性ぴったり。高千穂牛も旨みが詰まったお肉で、赤ワイン「夕陽」とのマリアージュがすばらしかったです。

名称:五ヶ瀬ワイナリー
住所:宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町桑野内4847-1
TEL:0982-73-5477

高千穂の夜神楽

その後、高千穂町のホテルにチェックインし、20時からは高千穂町神社境内の神楽殿にて、「高千穂の夜神楽」(国指定重要無形民俗文化財)を鑑賞してきました。

高千穂の夜神楽

高千穂地方に伝承されている神楽は、天の岩戸に隠れた天照大神(あまてらすおおみかみ)を誘い出すために天鈿女命(あまのうずめのみこと)が楽しげに舞ったのが始まりとされているそうです。

高千穂の夜神楽

今夜観た夜神楽は以下の4番。

  • 手力雄(たぢからお)の舞
  • 鈿女(うずめ)の舞
  • 戸取(とどり)の舞
  • 御神躰(ごしんたい)の舞

舞台(神庭=こうにわ)は高天原を表していて、の四方には「彫り物(えりもの)」(切り絵のような白い紙)が飾られています。

夜神楽は、毎年11月末から翌年2月の間に地域ごとの当番の民家で夜通し舞われるそうですが、高千穂神社の神楽殿ではシーズン以外も毎晩神楽鑑賞が可能です。(→詳細・予約

夜の神楽殿の厳かな雰囲気の中、幻想的な雅楽の調べに誘われ、夜神楽に惹き込ました。

名称:高千穂の夜神楽
所在地:宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1037(高千穂神社 神楽殿)

天岩戸神社

天岩戸神社

2日め、高千穂町のホテルをチェックアウトして、最初に向かったのは、天岩戸神話の舞台になった「天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)」です。

天岩戸神社 西本宮では、日本神話(古事記・日本書紀)の中に書かれている、天照大御神が隠れた天岩戸と呼ばれる洞窟を御神体として祀っています。
 
御神域は撮影不可ですが、神職の方のご案内でおまいりをさせていただきました。豊かな緑に包まれた大きな岩は、いい気が満ちているような不思議な場所です。

天野安原

その後、西本宮から岩戸川に沿って10分ほど歩くと、見えてくる大洞窟が「天安河原(あまのやすかわら)」。ここは、天の岩戸に天照大神がこもり、闇に閉ざされた世界を案じた八百万の神々が集まって話し合いをした場とされています。

天安河原

間口40メートル、奥行き30メートルの空間の内外に願いを込め積まれた石が無数に並び、洞窟の暗さと外の緑の眩しさも相まって、神秘的な雰囲気でした。

名称:天岩戸神社
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073番地1

トンネルの駅

トンネルの駅

次に向かったのは、高千穂町にある「トンネルの駅」。ここには総延長1115メートルのトンネルを利用した焼酎の貯蔵庫があり、約5000樽もの樫樽の焼酎が並んでいます。

敷地内のトンネル貯蔵庫では、焼酎の原酒をじっくり熟成させている樽貯蔵の様子を無料で見学でき、試飲や購入も可能です。(焼酎以外の高千穂物産の販売もあり)

焼酎の酒造メーカーさん

今回は宮崎県のワイナリーをめぐる旅なのですが、宮崎といえばやっぱり焼酎ということで、高千穂町の3つの酒造メーカーの焼酎を試飲させてもらいました。

宮崎の焼酎

高千穂酒造さんの熟成梅酒
・アカツキ酒造さんの本格米焼酎「暁」
神楽酒造さんの本格麦焼酎「ひむかのくろうま」

梅酒と焼酎

どれも香りがよくて飲みやすかったですが、私は高千穂産の契約農家で栽培された高千穂産梅を使用し、本格麦焼酎の原酒で漬け込んで、熟成梅酒をブレンドした「熟成梅酒」が特に気に入りました。

熟成酒ならではの丸みのある舌触りで、芳醇な梅の風味が広がります…はぁ、しあわせ。

高千穂牛のひつまぶし

その後はトンネルの駅にある「青い電車」(※動きません)の中に移動しで、高千穂牛のひつまぶしの昼食をいただきました。内閣総理大臣賞を受賞したこともあるというブランド牛・高千穂牛はお肉がやわらかく、脂に甘みがあるのが特徴です。

高千穂牛のひつまぶしとワイン

ペアリングは、宮崎県南部にある都城ワイナリーの赤ワイン「アメノコヤネ」「フトダマ」「タジカラオ」を。力強いフルボディのタジカラオが、しっとりやわらかく旨味たっぷりの高千穂牛によく合いました。

アメノコヤネとタジカラオ(ワイン)

ワインの名前を神様からいただき、ワインのエチケット(ラベル)にも神様が描かれているのは、神話の国・宮崎らしい印象です。

名称:トンネルの駅
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字下野字赤石2221-2
電話:0982-73-4050

都農(つの)ワイン

ワインを樽で熟成させているところ

午後は、児湯郡都農(つの)町にある「都農ワイン」へ。「ワインは地酒であるべきだ」という信念のもと、1996年から地元・都農町産のぶどうだけを使ってワイン造りをされているワイナリーです。

都農町では戦後間もない頃からキャンベルという品種のぶどうを多くて栽培していたのだとか。そのキャンベルを使った色鮮やかな薔薇色のワインが「キャンベルアーリーロゼ」。

都農ワイン キャンベルアーリーロゼ

良質な果汁のみを使用し低温発酵させ、熱処理せず、やや甘口のフルーティーなワインに仕上げているので、食前酒やデザートワインにぴったり。英国のワイン情報収誌「ワインリポート」で「最もエキサイティングなワイン100選」に選出されたこともあるとか。

都農ワイン工房

都農ワインでは二十数名のスタッフさん(+畑のスタッフさん10名ほど)で、9ヘクタールの自社農園でぶどう栽培&工房でのワイン造りを行っており、年間20万本(750ml換算)のワインを製造しているそうです。

工房では、ぶどうの茎(軸)を取り除く自動除梗機や、搾汁機、バスケットプレスなどの機械や、ワインを熟成させているフレンチオークの樽なども見せていただきました。

都農ワインの試飲

ワイナリーショップはとてもおしゃれで、試飲も可能です。今回は3種類のワインを試飲させていただき、「スパークリングワイン キャンベルアーリー」(1,870円)と「キャンブルスコ・レッド」(2,200円)を自分用に購入しました。

蟹のケークサレ

こちらはレストランバスの中でいただいた軽食、蟹のケークサレとフレンチおでん。都農ワインのキャンベルアーリーロゼとともに。

名称:都農ワイン
住所:宮崎県児湯郡都農町大字川北14609-20
TEL:0983-25-5501

有明産業

洋樽メーカー 有明産業

その後は、国内唯一の洋樽製造メーカー「有明産業」で、樽づくりや樽とお酒のつながりのお話を聞きました。原酒は呼吸をして丸みを帯び、抽出される成分で色付き、熟成します。ほかの容器ではこれができないため、お酒造りと樽は切っても切り離せません。

熟成させるお酒によって、樽に使う木の種類(アメリカンホワイトオークやフレンチオーク)、トースティング(内側を焼くこと)の度合いも変わるそうで、奥深い世界です。

名称:有明産業
住所:宮崎県児湯郡都農町大字川北1948-2

香月ワイナリー

香月ワインズ

3日目(最終日)は、朝9時に宿泊していた「ホテルJALシティ宮崎」をチェックアウトして、宮崎県綾町にある「香月ワインズ」へ向かいました。

香月ワインズ
バスケットプレス(左)と手回し除梗機(中央)

ユネスコエコパークに登録された有機農業の町・綾町にある香月ワインズは、今年で6年目になる、少量生産の手造りナチュラルワインに力を入れる家族経営のワイナリーです。

香月ワインズのaya blanc

代表の香月克公さんは、ニュージーランドとドイツで10年間ワイン醸造を学び、地元宮崎県で家族やコミュニティを基本としたワイン造りに取り組んでいる方。

香月ワインズのワイン

日本の食用ぶどう栽培のテクニックをヨーロッパのワイン用品種に適合させ、今まで温暖多湿な宮崎県では不可能だと思われていたワイン用品種の無農薬栽培を行っています。

香月ワインズ aya rouge

香月ワインズの赤ワイン「aya rouge(アヤルージュ)」は1本7,700円とお高めながら、ファンが多く、今期分はすでに完売してしまったそうです。綾町で収穫された無農薬栽培のぶどうのみを使用したフィールドブレンドで、複雑な味わいが楽しめます。

来期分については、香月ワインズのメルマガ登録をしておくと発売の案内が届くそうです。

名称:香月ワインズ
住所:宮崎県東諸県郡綾町大字北俣 2381番地

綾・早川農園

綾・早川農園

香月ワインズの隣にあるのが、自然生態系農業を目指して無農薬・無化学肥料栽培の野菜を育てている「綾・早川農苑」です。早川農苑の代表・奥誠司さんは、ブラジルで日本語教師をされたあと、綾町に移住し27年間にわたり有機農業に携わってきた方です。

綾・早川農苑のにんじん

綾・早川農苑では畑で奥誠司さんのお話を聞き(元教師なのでとってもお話が上手!)、にんじんやかぶなどの間引きをする体験のあとにランチをいただきました。

なお、綾・早川農苑では、今回のような取材でなくても、4名以上で農業体験受け入れを行っています。ランチ付きの半日体験で、1人2,750円とのこと。詳細はメールか電話でお問い合わせください。

早川農苑のランチ

紫蘇の実をトッピングした五分搗き米のおにぎり、ビーツのポタージュ、サラダ、季節野菜の天ぷらなど、農苑で穫れたお米や野菜がふんだんに使われたメニューは、滋味あふれるおいしさ。さつまいもや里芋の甘さに驚きました!

早川農園の甘酒

ランチといっしょに出してくださったごぼう茶がすごくおいしかったので、お土産に購入。農苑のごぼうを天日干しして鉄釜でじっくり焙煎しているそう。いっしょに農苑のお米だけで作った玄米甘酒と人参甘酒も購入しました。

旅先で飲んだり食べたりして気に入ったものをその場で買って持ち帰れるのは、旅の楽しみのひとつ。非日常である旅と日常の暮らしがつながっている感覚を味わえます。

名称:綾・早川農苑
住所:宮崎県東諸県郡綾町北俣2330

バスを見送ってくれる早川農園と県関係者のみなさま

綾・早川農園を後にして、宮崎空港へ。2泊3日の宮崎旅行はおいしいワインや焼酎、宮崎の豊かな食を堪能し、神楽鑑賞など文化に触れることもできて、とても良い体験でした。

購入したワイン
今回の旅で買ったワイン3本。飲むのが楽しみ!

焼酎のイメージが強かった宮崎県ですが、今回の旅ではぶどう栽培やワイン醸造を取り組んでいる人たちに出会えたのも新しい発見でした。そのまま飲んでもおいしいワインですが、土地や造り手といった背景も含めて味わうと、より豊かで深い体験ができます。

飛行機

宮崎の人は「私が、私が」という主張がなくて皆さん控えめで、親切で温かい県民性を感じました。今回は県北しかまわっていないので、次回は県南も訪ねてみたいなと思います。

ワインが好きな人は(もちろん焼酎が好きな人も)、宮崎を旅しておいしいお酒と食べ物、そして景色や文化もいっしょに楽しんでみてください。

※本記事は、宮崎県主催の「レストランバスを活用した県産酒等魅力発信業務」に参加し、往復航空券・宿泊費・レストランバスツアー参加費をご負担いただき、取材・執筆しております。