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先日、長野県松本市で藍染体験をしてきました。生まれて初めての藍染体験だったのですが、想像よりもずっと簡単で楽しく、できあがった世界にひとつのオリジナル藍染Tシャツも素敵で、松本旅行の良い思い出になりました。
こちらの藍染体験は子ども(未就学児)でもできる易しさで、所要時間も2時間程度とコンパクトなので、松本へおでかけや旅行をした際に楽しむアクティビティとしておすすめです。
以下、詳しく藍染体験の様子をレポートしますね。
松本で唯一の染物屋さん「白木染工場」
今回、藍染体験をさせていただいたのは、創業130余年、伝統工芸の染色をしている松本で唯一の染物屋さん「白木染工場」。
松本駅から電車(JR大糸線)で2駅の島内駅から歩いて数分のところに自宅兼工場があります。
松本駅から島内駅までは乗車時間約5分と近いのですが、電車の本数が極端に少ない(1時間に1本以下)なので、電車で行く方は事前にしっかり電車の時刻を確認しておきましょう。
こちらが染工場白木のご主人、白木さん。神社のぼりや法被、のれん、旗、手ぬぐいなどの手染め製品を製造・販売しているお店です。
白木ご夫妻には、重度の知的障がいと身体障がいのある息子さんがいます。この息子さんが子どものころから描きためた絵を、母親の節子さんが藍染めにして製品化し、障がいのある子どもたちのいる院内病棟、養護施設へ出張して子どもたちへ藍染を教えていたのだとか。
それが次第に評判となり、今では工場での藍染体験の提供のほか、小学校や中学校の授業、サークルなどでの藍染の指導を通して、伝統工芸である染色業を多くの人に体験してもらう活動に尽力されています。
藍染体験でオリジナルの藍染めTシャツを作る
白木染工場では、藍染体験(Tシャツ、ストール、ハンカチなど)、草木染体験など複数の体験ができますが、今回はTシャツの藍染体験をしてきました。白無地のTシャツに好きな模様の藍染を施し、世界にひとつのオリジナル藍染Tシャツを作ることができる楽しい内容なんですよ。
藍染めと聞くとなんだか難しそうというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、白木染工場の藍染体験は、未就学児の子どもでもできるように難しい工程を省いたものなので、初めての方でも心配なし。
見本の藍染作品を見て作りたい模様(絞りやグラデーション)を決めたら、洗濯バサミ、ビー玉、輪ゴムといった身の回りにあるものを用いて模様を付けていきます。
こちらはTシャツの生地をつまんで引っ張り、その部分に輪ゴムをグルグルと巻いたところ。こうすると、輪ゴムで締め付けられているところだけが藍に染まらず、白い模様として残ります。
Tシャツでビー玉を包むようにして根元を輪ゴムで留めると、また違う模様ができます。(左側がビー玉を使って作れる藍染の模様。)
これは好きな位置に好きな個数作ってOK! なかなか完成品のイメージがわかないのですが、見よう見まねでたくさん付けてみました。模様が連なっているようになるかな~?
今回は松本旅行の記念にと、松本城のプリントもしたくて、事前に型おきを頼んでありました。
こちらは専用の型に糊付けをし、木挽き糠(ぬか)を敷いて乾かすという下準備が必要なため、当日の注文はできませんが、前もって頼んでおけば同じ体験料金内で可能。松本城のほか、道祖神、そばの花、手毬と、松本らしいモチーフが揃っています。
洗濯バサミ、ビー玉、輪ゴムなどで模様つけが終わったら、外へ出て、いざ藍染め!
最初にTシャツを水で濡らし、そのあと藍の染液に浸します。2種類ある藍の染液は濃度が異なり、今回はグラデーションにしたいため、まずは薄い方の染液にTシャツの胸の辺りまでを沈めます。
染液から引き上げるとこんな感じ。
青い色がでなくなるまでアルプス水流の地下水でよくすすぎます。
そのあと、今度は濃い方の染液にTシャツのお腹の辺りまで浸します。こうすることにより2段階の濃淡のグラデーションができあがるんですよ。
それを再度地下水で青い水が出なくなるまでよくすすぎます。
どんなふうに染まっているかドキドキ!
定着液(色素を定着させる薬剤)に漬けたのち、地下水の中でTシャツにつけた輪ゴムなどを外していきます。ここで初めて白抜きされた模様が現れるのですが、くっきりときれいな模様が出現すると思わず歓声を上げてしまいます。
じゃーん! こちらの男性(たまたま同じ日に一人で藍染体験に来ていた男性)は、大きめのビー玉でダイナミックな模様をつけていました。
藍で染め上がったTシャツはハンガーにかけて日当たりと風通しのよい場所で乾かします。
左側が私の作品で、Tシャツ前左下の毬のような模様は輪ゴムを細長くぐるぐる巻いてつけたもの、Tシャツ右上の水玉は選択バサミで挟んでつけたものです。
型おきをしてもらった松本城の絵柄もこの通りくっきり! 松本旅行のよい記念になりました♪
このTシャツを乾かしている間にアルプス水流の地下水でいれてくださったコーヒーをいただきながら休憩。藍染体験の感想などをおしゃべりしつつの楽しい時間です。
その後、干したTシャツ(乾いていない場合はビニール袋に入れて)を渡してくれるので、持ち帰ることができますよ。後日宅配などではなく、体験したその日に持ち帰れるというのは旅行者には嬉しいですね。
実際に藍染体験にかかった所要時間は約2時間ほど。実際に体験した感想としては、丸々一日がかりではなく数時間でこんなに楽しい体験ができ、記念のおみやげまでできたので、大満足です♪
松本旅行・松本観光といえば、松本駅から松本城にかけて徒歩でまわれるエリアが中心となりますが、電車で2駅ほど足を伸ばせば、こんな素敵な藍染体験ができるので、松本へおでかけの際に、半日ほど時間に余裕があれば、ぜひ体験してみてくださいね。
なお、藍染体験の料金は、Tシャツのサイズによって異なり、Tシャツ代金込みで2,800円~4,000円となっています。
子ども用90cm~が2,800円(税込)、大人用Mサイズが3,800円(税込)、大人用XLが4,000円。自分でTシャツを持ち込む場合は-500円です。
白木染工場
住所:長野県松本市大字島内3714
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