チェコ・フルディム(Chrudim)のマリオネットミュージアム(人形博物館) バロック彫刻博物館

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チェコ・パルドゥビツェの絶景夕焼けスポット「クニェティツカホラ・キャッスル」 で美しい夕暮れを見て、パルドゥビツェのホテルに泊まった翌朝は、車で南へ約20分の距離にあるフルディム(Chrudim)という町へ観光に行きました。

チェコのフルディム(Chrudim)

チェコ・フルディム(Chrudim)

フルディム(Chrudim)は、チェコの首都プラハ(Prague)から東へ約110kmに位置する東ボヘミア地方の町です。中世の建築物や城砦旧跡などの歴史遺産が残るフルディムは、東ボヘミアのアテネとも呼ばれているとか。

ネオゴシック様式の聖母マリア大聖堂

ネオゴシック様式の聖母マリア大聖堂(上写真)が建つ中央広場の近くにあるマリオネットミュージアム(人形博物館)は、チェコの伝統的な操り人形だけでなく、世界各国から集められた人形や劇場、舞台装飾を見られることで知られています。

フルディムはプラハから電車で(パルドゥビツェ Pardubice hl.n.で乗り換えをして) 1時間ちょっとなので、日帰りでも十分アクセス可能です。

フルディムには宿泊施設はあまりないので、私のようにパルドゥビツェのホテルに泊まってフルディムに観光に行く、というのも良いかもしれません。

チェコ・フルディム(Chrudim)

それでは、フルディムのマリオネットミュージアム(人形博物館)、バロック彫刻博物館、そしてフルディムのおすすめレストランンを順番に紹介します。



フルディムのマリオネットミュージアム(人形博物館)

フルディムのマリオネットミュージアム(人形博物館)

フルディムのマリオネットミュージアム(Chrudim Puppetry Museum)は、1972年に開館した、たくさんの人形や劇場、舞台装飾の展示を扱う操り人形博物館です。

チェコ第4の都市プルゼニュにもプルゼニュのマリオネットミュージアムがあって、私は去年そちらにも訪れているのですが、同じマリオネットミュージアムといっても、それぞれ所蔵している人形や舞台装飾も異なり、違う楽しさがあります。

フルディムのマリオネットミュージアム(人形博物館)

マリオネットミュージアムがあるのは、アーケードとアレゴリカル・レリーフを持った不朽のルネッサンス様式の建物、ミドラーシ邸(あるいはミドラージョフの家)。この古い建物がリノベーションされ、博物館となって一般開放されています。

フルディムのマリオネットミュージアム(人形博物館)

もちろん人形や劇場を見学する場所なのですが、建物自体もとても素敵なのです。

フルディムのマリオネットミュージアム(人形博物館)

このミュージアムに所蔵されている操り人形の大部分は、開業医であり教師でもあったジャン・マリク(Jan Malík)さんという人物の個人的なコレクションを譲り受けたもので、その数は4万体を超えるとのこと。

フルディムのマリオネットミュージアム(人形博物館)

ほとんどの操り人形は、その状態を保つためにガラス製のケースに入れられており、実際に触ることはできませんが、間近でゆっくり眺めることはできます。

フルディムのマリオネットミュージアム(人形博物館)

人形劇のストーリーは様々ですが、決まった役回りのキャラクターというものがいて、王様や悪魔はその代表的なもの。

フルディムのマリオネットミュージアム(人形博物館)

衣装などの細かい部分まで実に手が込んでおり、見ていて飽きません。

フルディムのマリオネットミュージアム(人形博物館)

サーカスのようなストーリーを表現した舞台展示。

フルディムのマリオネットミュージアム(人形博物館)

なぜかハウルを連想するこちらのおばあさん、スカートがまくれ上がっていますが、実はこれ、ストーリーの途中で気球に早変わりするのだそうです。

実際にマリオネットたちが動き回る舞台を見てみたくなりますね。

悪魔の人形はいくつも展示されていましたが、どれもかなりインパクトのあるものばかり。日本の昔話には鬼が出てきて、子どもたちに「悪いことをすると鬼が来るよ」というような教訓を与える(勧善懲悪を説く)ものが少なくありませんが、人形劇の悪魔もそうした存在だったのかもしれません。

フルディムのマリオネットミュージアム(人形博物館)

プルゼニュのマリオネットミュージアムでも見かけたSpejbl and Hurvínek(スペイブルとフルビーネク)という父と子の人形もありました。スペイブルとフルビーネクはスーツを着た父親が大真面目におバカなことをやらかすストーリーのコメディ作品で、チェコではかなり有名です。

また、フルディムのマリオネットミュージアムの特徴として、チェコのマリオネットだけでなく、世界中から収集された人形も多数展示されていることが挙げられます。その数は実に8,000体を超え、中国やインドネシア、そして日本のからくり人形も含まれていました。

フルディムのマリオネットミュージアム

館内にはプレイルームもあり、ミニシアター型の舞台装置で小さいマリオネットを動かして遊ぶこともできます。子連れで訪れたら楽しそうですね。

フルディムのマリオネットミュージアム

最初に博物館が入っているのはルネッサンス様式の古い建物だと書きましたが、この建物はらせん階段を使って屋上に上がることができます。

フルディムのマリオネットミュージアム

この日案内をしてくださった博物館スタッフの方といっしょに。

フルディムのマリオネットミュージアム

博物館の建物の屋上は、フルディムの町が見渡せる絶景スポットでした♪

フルディムのマリオネットミュージアム

また、博物館の裏手にはテラスがあり、ここからも美しい景色が楽しめるので、ここで休憩するのもおすすめです。

マリオネットミュージアム
名称 Muzeum loutkářských kultur
住所 Břetislavova 74 | 537 60 Chrudim, Czech Republic
電話 +420 469 620 310
開館時間 毎日8:30~17:00
入館料 大人80コルナ、子ども40コルナ、6歳以下無料

フルディムのバロック彫刻博物館

フルディムのバロック彫刻博物館

マリオネットミュージアムを見た後は、歩いて数分のところにあるバロック彫刻博物館(Museum of Baroque Sculpture)へ。ここはフルディムの前カプチン修道院内にあった聖ジョセフ教会が再建築された場所です。

バロック彫刻博物館(Museum of Baroque Sculpture)

博物館内には17世紀末から18世紀前半の東ボヘミア地方の彫刻を代表するバロック様式の石像や木造彫刻が展示されています。

バロック彫刻博物館(Museum of Baroque Sculpture)

館内のシアターでドラマ仕立てのストーリーを見せてもらったのですが、チェコ語の音声に早い英語字幕だったので、あまり理解できず……。宗教的な背景を知ると展示されている彫刻もより楽しめるのかもしれません。

でも、知識がなくとも、厳かな雰囲気の館内で見事なバロック彫刻を眺めて楽しむことができました。

バロック彫刻博物館(Museum of Baroque Sculpture)

バロック彫刻博物館
名称 Muzeum barokních soch
住所 Chrudimská beseda Široká 85, 537 01 Chrudim Czech Republic
電話 +420 603 881 004

ホテル・フォルトナ・フルディム・レストラン

ホテル・フォルトナ・フルディム・レストラン

マリオネットミュージアムとバロック彫刻博物館を見学したあと、現地ガイドさんにフルディムでおすすめのレストランに連れて行ってもらいました。それが、中央広場の近くにあるホテルフォルトナ レストラン(Hotel Fortna Restaurant)です。

ホテル・フォルトナ・フルディム・レストラン

壁や天井の装飾も美しいクラシカルな内装の店内で、ビールやワインとともに伝統的なチェコ料理をいただけます。今回は叩いて薄く柔らかくした豚肉をフライにした「ポークシュニッツェル」と、牛肉のクリームソース煮「スヴィーチュコヴァー」をオーダー。どちらもボリュームがあり、とてもおいしかったです。

ランチタイムの軽食は日本円換算で800円くらいから、肉料理や魚料理は1,500円前後のものが中心でした。フルディム観光に行くならおすすめのレストランです。

ホテルフォルトナ レストラン
名称 Hotel Fortna Chrudim Restaurant
住所 Fortenská 43 537 01 Chrudim Czech Republic
電話 +420 469 312 128
営業時間 月~日 10:00-22:00

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フルディムまとめ

フルディムの中央広場

フルディムは小さな町ですが、見どころが中央広場(上写真)周辺にコンパクトにまとまっているので、半日もあれば十分見て回れると思います。プラハから日帰りあるいは一泊で訪れ、パルドゥビツェとあわせて観光するのがおすすめです。

チェコ フルディム

パルドゥビツェの見どころについては、次の記事で紹介します。

続き⇒チェコのパルドヴィツェの観光おすすめスポット ジンジャーブレッドストアとパルドゥビツェ城

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