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先日書き上げたチェコ旅行記、このブログでは全18記事で終了のはずだったのですが、チェコの食べ物のことについてあまり触れていなかったので、追加でチェコ各地で食べたチェコ料理まとめを載せます。
日本人にとってチェコ料理はあまり馴染みがないので、私も実際にチェコ旅行に行くまでは、「チェコ料理ってどんなもの? おいしいの? 日本人の口に合うの?」と疑問を持っていました。
そして、実際にチェコを約1週間旅して数々のチェコ料理を食べ、そのおいしさに感激。チェコ料理は華美ではなく素朴でどっしりしたものが多いのですが、味付けも濃すぎず、クセもあまりなく、日本人の口に合うものが多いです。全体的に茶色多し。
では、私がチェコ各地で食べたチェコ料理をまとめて紹介します!
もくじ
チェコ各地で食べたおいしいチェコ料理まとめ
プルゼニュで食べたチェコ料理
ドイツとの国境に接するチェコ西部、西ボヘミア地方にあるプルゼニュ(Plzen)のレストラン、 ウ・ピエタトゥジツァートゥニークーで前菜として出てきたソーセージの酢漬け。
チェコ語では「ウトペネッツ(Utopenec)」というそうです。(水死体という意味だそう。)
お酢と水の中にソーセージ、玉ねぎ、パプリカなどを漬け込んで作るらしく、さっぱりとした美味しさがビールによく合います。
ジューシーポークネックフィレ(豚ネック肉のロースト)はとても柔らかく、オニオンとキャラウェイの風味が良いアクセント。ザワークラウトとポテトの付け合わせ、そしてじゃがいものクネドリーキ(蒸したジャガイモの団子のようなモチモチしたもの)がついて149コルナ(約700円)とお手ごろ価格です。
「スマジェニー・スィール(Smažený sýr)」というチーズフライ。カリカリ衣の中にチーズが入っており、かじるとチーズがとろけ出します。ベジタリアンメニューとは思えないボリューム感。
伝統的なチェコ料理である牛肉のグラーシュ。チェコ語では「ホヴェジー・グラーシュ(Hovězí guláš)」と言います。
パプリカなどの野菜といっしょに牛肉を煮込んだシチューのようなもので、ハンガリーにルーツを持つ料理とのこと。素朴でどっしりとしており、初めて食べるのにどこか懐かしく、ほっとするお味。日本人の口にもよく合うと思います。
付け合わせは余ったパンなどを使って作られるクネドリーキ。(先ほどのじゃがいものクネドリーキとは別物)。グラーシュに浸していただきます。
リトミシュルで食べたチェコ料理
チェコのボヘミア地方東部、パルドゥビツェ州にある町リトミシュル(Litomyšl)のガストロフェスティバル(美食フェス)で食べたコイのフライ。確か300円くらいだったと思います。レモンをきゅっと絞って食べると、ビールとの相性抜群。
【関連記事】リトミシュルで地元のガストロフェスに参加! ローカルに混じってチェコの食の祭典を楽しむ
チェコのボヘミア東部にある町、リトミシュルの4つ星ホテルAplaus(アプラウス)併設レストラン・ボヘム(Bohém)でいただいたディナー。
代表的なチェコ料理、スヴィーチュコヴァーは、ローストビーフのクリームソース煮のような料理で、やや甘めで優しい味わいのソースにクネドリーキと呼ばれるパンを浸して食べます。
マスタード入りのポテトピュレでぐるりと囲まれたジューシーポーク・テンダーロイン。
Jucy pork tenderloin “sous-vide” 295CZK(約1,386円)。
マスのグリルにポテトとハーブの添えられた一皿。淡白なマスに程よい塩気とバターのコク、レモンの酸味が加わって、ビールによく合う美味しさでした。
Grilled Fillet of local trout 295CZK(約1,386円)
苺入りの甘いクネドリーキ。クネドリーキはダンプリング(小麦粉の団子)の一種で、肉料理やシチュー料理の添え物というイメージですが、フルーツといっしょに甘いソースに絡めれば、デザートにもぴったりです。
このレストランのことは別媒体にも詳しく書いています。→
【世界の美食】リトミシュルの4つ星ホテル・アプラウスのレストラン・ボヘム(Bohém)でチェコ料理を堪能
オロモウツで食べたチェコ料理
チェコ第5の都市・オロモウツでは、約600年前からこの土地で作られているオロモウツチーズ「トヴァルーシュキ」を食べました。
手前のコルネのようなものは柔らかいオロモウツチーズが入ったクリームロール。その右側はオロモウツのスライスケーキ(甘くはないです)、奥がオロモウツチーズといっしょにザワークラウトとハムを巻き込んだオロモウツ・ストゥルーデル。
クセがあるチーズと聞いていたけれど、それほどクセは気になりません。ちょっと塩気が強いけれど、ビールのおつまみにぴったりだと思います。
【関連記事】 チェコ・オロモウツの歴史地区を観光 世界遺産の聖三位一体柱、バロック様式の噴水、天文時計
オロモウツのレストラン「ポドゥコヴァ(Podkava)」の鶏肉、玉ねぎ、パプリカ、マッシュルームなどが刺さったバーベキュースタイルの料理。180コルナ(約900円)
ドライフルーツのプラムを中に詰めたポーク・テンダーロイン・フィレのプラムソース添え。175コルナ(約875円)
豚肉はとても柔らかくてジューシーな食感。プラムを使ったソースは濃厚でやや甘酸っぱく、初めて食べる味なのにくせになりそうなおいしさで、豚肉によく合いました。
このレストランのことは別媒体にも詳しく書いています。→ 【世界の美食】チェコ第5の都市・オロモウツで一番おいしいレストラン「ポドゥコヴァ(Podkava)」
クロムニェジーシュで食べたチェコ料理
クロムニェジーシュで食べたチェコの伝統的なじゃがいものスープ、クライダ(kulajda)は濃厚な旨みが特徴。ウズラの卵とマッシュルームが入っています。
ビーフタルタル(Tartar Steak) 150g 269コルナ(約1260円)は、大ぶりなピクルスと紫玉ねぎのスライス、そして唐辛子が添えられています。
いっしょにでてくる揚げパンにニンニクをこすりつけて風味をつけ、その上にタルタルと付け合わせの野菜をのせて味わいます。もちろんビールとの相性は抜群。
チェコでは、PIVOVAR(ブルワリー=醸造所)と書かれているレストランには、自前のマイクロブルワリー(小さい規模のビール醸造所)があり、自家製のビールを戴くことができます。値段も150円~200円程度と安く、ついつい飲み過ぎちゃうのも納得。
春はアスパラガスのシーズンということで、アスパラガスのアイス。初めて食べる味わいでしたが、バニラとアスパラガスが意外なほどマッチして美味しかったです!
このレストランのことは別媒体にも詳しく書いています。→ 【世界の美食】チェコ・クロムニェジーシュにある絶品レストラン「チェルニー・オレル (Černý Orel)」
ブルノで食べたチェコ料理
チェコ・ブルノの高級ホテル「ホテルロイヤルリック(Hotel Royal Ricc)」の朝食ブッフェ。瓶入りのヨーグルトが可愛かったです。
ミクロフで食べたチェコ料理
チェコの南東部、オーストリアとの国境に位置する、人口約8,000人の小さな町ミクロフのレストラン、マルツェラ・イフナチァーカ(MARCELA IHNAČÁKA)で食べたお料理。
こちらはサーモンフィレのエンダイブとマンゴー添え、胡麻と柑橘ソース。脂がのったサーモンはふっくら柔らかくて、皮も香ばしく焼けて美味しかったです。
Salmon fillet with endive salad, mango, sesame and citrus sauce 315CZK(約1,480円)
ユダヤ教で安息日に食べる煮込み「チョレント」。これは、ダック、豆、小キュウリの入ったひき割り燕麦のチョレントで、ぽくぽくした燕麦の食感がユニークでした。
ミクロフにはユダヤ教の教会シナゴーグもあるので、ユダヤ料理が伝統的に食べられているのかもしれません。
Cholent – sabbath cholent, groats with duck, bean and ghekins 185CZK(約870円)
プラムジャムソースのかかったダックのミートパイ、白キャベツ添え。ソースも美味!
Duck meat pastry with white cabbage and plum jam sauce 220CZK(約1,030円)
パンチェッタとフェンネルのリゾット、トマトとセロリ添え、白ワインとハーブで。チェコといえばビールですが、ミクロフの周辺は質の良い白ワインが生産されることで有名。
カルロヴィヴァリで食べたチェコ料理
Panchetta and fennel risotto with tomatoes petiolate celery, white wine and herbs 185CZK(約870円)
カルロヴィヴァリで食べたローストダック(アヒル)。私はあまり鳥料理は食べないのですが、同行メンバーが「ダックってこんなに柔らかくてジューシーだった?」と驚くほどの脂ののりと柔らかさでした。ちなみに、チェコではダックはお客様が来るときなどに出すはご馳走だそうです。
再び、代表的なチェコ料理、スヴィーチュコヴァー。お店によって少しずつ味わいが違うのも面白いです。
煮リンゴをパイ生地で包んだアップルシュトゥルーデル。チェコ語では「ヤブルコヴィ・ザーヴィン(Jablkový závin)」と言い、もともとはオーストリアやウィーンのお菓子だそうです。甘いけれど適度な酸味もあり、パイ生地も薄いのでぺろっと食べられちゃいます。
チェコの温泉地カルロヴィ・ヴァリにある高級ホテル グランドホテルアンバサダーの朝食ブッフェ。フルーツ、ヨーグルト、各種パン類、ケーキ類、サラダ、ハム、チーズ、麦のお粥、ウインナー、温野菜などバラエティ豊かなラインナップで大満足でした♪
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チェコの伝統的なお菓子、トゥルデニーク。小麦粉の生地を炭火で焼いて砂糖やシナモンをまぶしたコルネのようなものの中に、アイスクリームやフローズンヨーグルトが入ってます。
甘くておいしいけど大きすぎて、ふたりでもギブアップでした^^;
チェコ国鉄の食堂車で食べたチェコ料理
ブルノからプラハへチェコ国鉄で移動したときに、食堂車(ビストロ車両)で食べた仔牛のロースト、カラフルペッパー添え、レンズマメと野菜のサラダ、デミグラスソース。
通常価格は310コルナとのことでしたが、ハッピーアワーで169コルナ(約800円)でした。列車の中でこんなに本格的でおいしい料理を食べられるなんて!
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以上、駆け足ですが、チェコで食べたおいしいチェコ料理の紹介でした。気になるチェコ料理はありましたか?
冒頭にも書きましたが、チェコ料理は素朴でどっしりしたもの(茶色いもの)が多く、味付けは濃すぎずクセもあまりなく、日本人の口に合うものが多いです。バターこってりのものやオイリーな料理は少なくて、胃もたれもしにくい気がします。
今回私は首都プラハに寄らず、チェコの地方都市をあちこちまわって旅してきました。チェコは中央ヨーロッパに位置し、ドイツ、オーストラリア、スロバキア、ポーランドの四つの国に囲まれているため、地方ごとにかなり特色、雰囲気が違います。
チェコは北海道くらいの大きさの小さな国ですが、それだけに国内の都市から都市への移動がしやすく、一度の旅行で雰囲気の違う地方都市を複数まわって楽しめるのが魅力。
機会があればチェコを旅して、おいしいチェコ料理を味わってみてくださいね。
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今回のチェコ旅行は、チェコ政府観光局にご招待いただき、旅費、食費、宿泊費、アクティビティ代金を負担していただいています。