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フィンランドの田園をめぐる旅、2日目。フィンランド最南端のまちハンコに一泊した翌日は、ヘルシンキ方面に戻る途中にあるタンミサーリ(エケナス)の旧市街を散策し、その後、1370年代に建てられたラーセポリ城址(遺跡)を見学してきました。
もくじ
タンミサーリ(エケナス)旧市街を散策
タンミサーリ(Tammisaari)は、フィンランド・西ウーシマー県ラーセポリにある16世紀に作られた古いまちで、18世紀から19世紀にかけて建てられた木造の住宅が今もたくさん残っています。
なお、「タンミサーリ」はフィンランド語ですが、スウェーデン系の人々が8割を占めるこのまちでは、まちの名前をスウェーデン語で「エケナス」と呼ぶことも多いようです。
(※タンミサーリとエケナスは同じ町のこと。)
ヘルシンキからタンミサーリは電車で1時間半ほど。ノスタルジックな雰囲気を残すこのまちは、足を延ばして週末を過ごすのにぴったりです。
教会と広場を中心としたタンミサーリ旧市街は、16世紀から街並みが変わりません。
この日は週末だったため、広間で開催されるマーケットがにぎわいを見せていました。
旬のキノコやベリー、野菜や果物を売る店がたくさん。ほかにも手作りのパンやお菓子を売る店、古道具を売る店、古本を売る店などが並んでいました。
海外のこういうローカルマーケットって、ほんと楽しくて、見ていて飽きません!
私は何も買わなかったのですが、プレストリップのメンバーのひとりは、スウェーデン王室御用達・ロールストランドの60年代のカップ&ソーサーを3セット5ユーロで買っていました。掘り出しもの!
通りには小さなショップが並んでいて、冷やかしながら街歩きをするのも楽しいです。
ハンドクラフトのお店、アンティーク雑貨のお店。
昔のフィンランドのポスターの復刻デザインポストカードはおみやげにもいいですね。
タンミサーリには、ここで晩年を過ごしたという女性画家、ヘレン・シャルフベック(Helene Schjerfbeck)のレリーフも見ることができます。すぐ近くに美術館もあり。
また、タンミサーリ旧市街にあるモーテル・マリーナ(Motel Marine)には、食事のできるカフェとモーテルがあります。外から見るとごく普通なのですが、エリック・アドレルクロイツとアルヴァ・アアルトが2人で設計した建物だそうで、内装がとてもおしゃれ。
エリック・アドレルクロイツとアルヴァ・アアルトが2人で設計したというモーテル・マリーナ Motel Marine にきました。ランプシェードがおしゃれ。
ここにはモーテル、レストランなどがあり、夏の間はアメリカやヨーロッパ中からたくさんの観光客が訪れるそう。#フィンランド pic.twitter.com/cMMABTuX8N— ayan@9/30ブロフェス登壇 (@warashibe) 2017年9月2日
もしタンミサーリで一泊するなら、ここに泊まってみたいなぁ。
【施設詳細】
名称 Motel Marine
住所 Kammakaregatan 4-6 10600 Ekenäs, Finland
公式サイト http://motelmarine.fi/en/
ホテル・シーフロントのレストラン・ストランディス
ホテル・シーフロント内のレストラン・ストランディスでランチを食べたあとは、そこから東へ車で30分ほどのところにある、ラーセポリ城址へ行きました。
明るく開放感のある店内。窓から海が見えるので、リゾート感も味わえます。暖かい季節の晴れた日には、テラス席で食事を楽しむのもよさそうです。
こちらでは野菜やチーズなど地元の食材を使った料理を提供しており、この日はおすすめのベジタリアンメニューをいただきました。
外はサクサク、中はトロッとしたチーズフライ、近くにあるテンコラという村で作られている「ハロオミチーズ」を使ったサラダ、フローズンヨーグルトのリンゴンベリー添えをいただきました。盛り付けもかわいく、どれも美味しかったです。
【施設詳細】
名称 Restaurant Strandis – Hotel Sea Front
住所 VALKOVUOKONKATU 2 10600 TAMMISAARI, Finland
電話 +358 19 246 1500
営業時間 11:00~14:30,15:00~20:00
定休日 なし
公式サイト http://www.hotelseafront.fi/en/restaurant-strandis/
中世と現代が混在するラーセポリ城址
タンミサーリのホテルシーフロント内レストラン・ストランディスで昼食を食べた後は、ラーセポリ城址(Raseborg Castle Ruin)に向かいます。ルートは上のような感じ。
こちらがラーセポリ城址。1378年から築城され、1450年代にのちのスウェーデン王となる人物が住んでいたというラーセポリ城の遺跡です。
私たちの案内をしてくれたのは、中世の衣装に身を包んだカタリーナさん。
1470年代のラーセポリ城。中世の時代のカタリーナさんもムーミンを知っていた!photo by @warashibe_ayan @warashibe #caito #moomin #フィンランド https://t.co/QZQhMKshyR pic.twitter.com/3Rr6x7n45s
— UKOARA・ゆーこあら🐨 (@Yu_koara) 2017年9月10日
カタリーナさんといっしょに記念撮影をするゆーこあらさんwithムーミン。
この城は行政の拠点として130年間使われたのちに打ち捨てられ、以降300年間廃墟となっていましたが、ここ数年はコンサートやフェス、結婚式などに使われているそうです。
1300年代といえば、日本でいえば鎌倉時代から室町時代くらい? その時代に建てられたお城が(その一部とは言え)21世紀の現代までこうして残っていることもすごいですが、一般の人がイベントに利用できるっていうのもすごいですよね。
(日本だったら保存のために厳重に管理されていそう。)
ちなみに、在りし日のラーセポリ城はこんな感じだったと考えられているそうです。
敵の襲来に備えてなのか、お城の周りは深さ3mの水で満たされて、8万本もの杭で木の柵が作られていたとのこと。
こちらがラーセポリ城の内側。むき出しの石壁が年月を感じさせます。
実は私たちが訪れた日、たまたま地元の若者たちによる大規模なテクノフェスが開催されることになっており、スタッフたちがその準備の真っ最中でした。
お城の遺跡でテクノフェス! 中世と現代が普通に混在しているヨーロッパすごいです。(400人規模の8時間ぶっ通しのテクノフェスだそう。)
写真からは伝わりませんが、私たちの見学中も大音量でテクノミュージックが流れていました。円形の遺跡だから、音の反響がいいんですって。
最新のテクノミュージックを聴きながら、14世紀のお城の遺跡を見学なんて、なかなかできる体験じゃありませんよね。
遺跡をイベントに使えるという話を聞いたときにも思いましたが、たくさんの古い建物が現存するヨーロッパだからなのか、古いものを人目に触れないよう大事に保存するのではなく、現代に生きる多くの人たちに使ってもらおう!という雰囲気がある気がします。
日本ではあまりそういうことがありませんが、なんかこういうの、中世と現代が混在する感覚で、すてきな活用方法だなと思いました。
ラーセポリ城址見学のあとは敷地内にあるカフェで休憩。
こちらでは、コーヒー・紅茶を軽食を食べることができます。お城見学のあとにちょうどいいですね。私たちは麦芽の黒パンとパイクパーチという魚のフライをいただきました。
あれ、カタリーナさん、現代人に戻ってる!?(本当はアンネさんというそうです。)
ラーセポリ城址はヘルシンキから特急電車で1時間弱。夏の間はバスも出ているとのこと。ヨーロッパの遺跡が好きな人は足を運んでみるのもよいかもしれません。
【施設詳細】
名称 Raseborg Castle Ruin
住所 Raseborgs Slottsväg, 10710 Snappertuna, Finland
電話 +358 19 234015
営業時間 5月1日~8月31日の期間中毎日、9月は週末のみ
入場料 大人5ユーロ、子ども1ユーロ
公式サイト http://www.visitraseborg.com/en/sights/
このあとは、フィンランド最後、そして北欧田園旅の最後の宿泊地、カリオラリゾートへ向かいます。(あと1記事で北欧旅行記は終了。)
続きの記事はこちら→ 海と自然と静けさが調和するフィンランドの群島にあるカリオラリゾートがすばらしかった!
提供:CAITOプロジェクト
※現地滞在費、飲食費、アクティビティ費、移動費等を提供していただきました。