チェコ旅行の最後にプラハ半日観光! ムハ美術館や旧市街広場の見どころとカレル橋をまわる

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プラハのカレル橋

ここまで長々とチェコ旅行記2018を書いてきましたが、このブログでの旅行記はこの記事が最後です。最後の記事は今回の旅のゴール、プラハのお話。



チェコ クトナー・ホラからプラハへ電車で移動

私は今回が二度目のチェコでしたが、前回(2017年5月)はプラハに立ち寄らなかったため、プラハは今回初めて訪れました。(最終日の朝にクトナー・ホラから電車に乗ってプラハに行き、半日プラハの観光をして、プラハ国際空港から出国。)

チェコ プラハ本駅

一般的には”チェコといえばプラハ”なのでしょうが、二度目のチェコ旅行の最終日に初めてプラハを訪れた私はけっこう珍しいケースかもしれません。

最終日のプラハは半日フリータイムだったので、プラハ本駅からムハ美術館、旧市街広場を通って、カレル橋まで歩きました。本当はプラハ城も行きたかったのですが、時間が足りなかったのと人混みに疲れてしまったので、カレル橋までで引き返し。

そのようなわけで、プラハ観光の目玉ともいえるプラハ城の情報はありませんが、私が初めてのプラハで実際に訪れたスポットを紹介します。

プラハ本駅

プラハ本駅

クトナー・ホラから電車に1時間弱乗って、プラハ本駅(Praha Hlavní Nádraží)に到着。電車は2階のホームに着くので、そこから2階の構内へ出ます。

チェコ プラハ本駅の手荷物預かり所

この日は半日(6時間ほど)プラハを観光した後、再びプラハ本駅に戻って空港行きのバス(エアポート・エクスプレス)に乗る予定だったので、大きなスーツケースは駅の手荷物預かり所に預けました。

チェコ プラハ本駅の手荷物預かり所

プラハ本駅の2階には有人の手荷物預かり所があり、スモールサイズの荷物を24時間まで60コルナ(300円ちょっと)、ビッグサイズの荷物を24時間まで100コルナ(500円ちょっと)で預かってもらえます。(ユーロも対応)

私はいわゆるLサイズ(受託手荷物最大サイズ)の大きなスーツケースを持っていたのでビッグサイズ扱いかと思いきや、スモールと言われました。高さ1メートル未満のものはすべてスモールサイズになるようです。

チェコ プラハ本駅のコインロッカー

2階の手荷物預かり所は6:00~23:00の営業となっているため、それ以外の時間に荷物の預け入れ・取り出しをしたい場合は、駅1階にあるコインロッカーを使うとよいでしょう。こちらは24時間まで100~120コルナなので、預かり所より少々高め。

チェコ プラハ本駅

プラハ本駅の3階はアールヌーヴォー様式のドーム状の天井になっており、おしゃれなカフェがあります。とても写真映えのするスポットなので、プラハ本駅に行ったらここで記念撮影をしてみては。

プラハ空港行のエアポートエクスプレス乗り場

3階から外に出ると、すぐ近くにプラハ国際空港行きのバス(エアポートエクスプレス)の乗り場があります。プラハ観光後にバスで空港へ行く予定の人は、あらかじめバス停の場所と時刻表を確認しておくと安心です。

プラハ観光

チェコ プラハ本駅

プラハ本駅を出て、徒歩でプラハ中心部へ。地下鉄(メトロ)や路面電車(トラム)を利用する方法もありますが、今回は街歩きも楽しみたかったので歩くことに。

プラハ観光の見どころとなる旧市街広場はプラハ本駅の北西(地図の左上)にあり、その先(西)にプラハ城へと続くカレル橋があります。

プラハ本駅と旧市街広場の間にムハ(ミュシャ)美術館があるので、興味のある方は旧市街広場へ向かう途中に立ち寄るとよいでしょう。

ムハ(ミュシャ)美術館

チェコ プラハのムハ(ミュシャ)美術館

アールヌーヴォーを代表する画家として有名なアルフォンス・ムハ(ミュシャ)は、パリのイメージが強いですが、実はチェコの出身です。プラハにあるムハ美術館では、約100点の貴重なムハの作品を鑑賞できます。

チェコ プラハのムハ(ミュシャ)美術館

入館料は240コルナ(1200円ちょっと)なのですが、あいにく私が訪れたとき受付のクレジットカードリーダーが壊れていたようで、最終日のため現金をほとんどもっていなかった私は入ることができませんでした。

館内にはミュージアムショップもあり、そちらは入館料なしで入ることができます。ポスターやノート、メモ帳、カレンダー、しおりなどのムハグッズがたくさん揃っていたので、アートなおみやげを買いたい人は立ち寄ってみては。

プラハ観光

(前日プラハ入りしていたチェコ旅仲間のUKOARAちゃんとここで合流し、しばしいっしょに行動することに。彼女は今回2度目のプラハだったので、おすすめカフェへ連れて行ってもらいました。)

黒い聖母の家 グランド・カフェ・オリエント

黒い聖母の家 グランドカフェオリエント

旧市街にあるチェコの建築家ヨセフ・ゴチャールが設計した代表的なキュビズム建築「黒い聖母の家(House of the Black Madonna)」。建物角(向かって右側角)に飾られている黒い聖母像が名前の由来だそうです。

Grand Cafe Orient

1階にはキュビズムをモチーフにしたショップ、らせん階段で2階に上がるとグランド・カフェ・オリエント(Grand Cafe Orient)があります。

黒い聖母の家 グランド・カフェ・オリエント

シャンデリアなどにもみられるカクカクした独自のデザインを「キュビズム」というそうです。「キュビズム」は「キューブ」、すなわち立方体のこと。

グランド・カフェ・オリエント

このお店は、1920年代に8年間だけ営業していたカフェを再現したものだそうです。インテリアが素敵で、スタッフさんもフレンドリーで、居心地よくくつろげます。

惜しむらくは、クレジットカードが使えなかったこと。プラハの中心地で、こんなに外国人観光客が多い場所なのになぜ……と思いました。

グランド・カフェ・オリエント

現金マストですが、チェコらしいカフェでお茶したいならおすすめです。

エスプレッソ48コルナ、カプチーノ65コルナ、トラディショナル・リトル・チェコケーキ55コルナ。ほかにサンドウィッチやお酒もありました。

UKOARAちゃんのプラハ記事(2017年)はこちら→ キュビズム建築にあのスタバも!初めてのプラハ街歩き #チェコへ行こう #visitCzech

プラハの旧市街広場

プラハの旧市街広場

カフェのあとは、プラハ旧市街の中心にある旧市街広場へ。11世紀頃から作られ始めたというこの広場のまわりには、ゴシック様式、ルネッサンス様式、バロック様式など、さまざまな時代の建築様式が混在しています。歴史や建築が好きなら、散策するだけでも十分楽しめることでしょう。

ただし、観光客はもちろん、大道芸をしている人や露店商もいて、とにかく人が多いです。スリなどに十分注意してくださいね。

プラハの旧市街広場

上写真の左側に写っている塔のある建物が旧市庁舎です。(その隣に有名な天文時計があります。私が行ったときは工事中でしたが。)

写真右側に映っている白壁の教会が聖ミクラーシュ教会(後述します)。

プラハの旧市街広場

旧市街広場の中心あたりには、15世紀のチェコにおける宗教改革の先駆者ヤン・フスの像があります。彼はカトリック教会の堕落を批判したため、宗教的異端として処刑されましたが、その死は1419~36年のフス戦争のきっかけとなったそうです。

聖ミクラーシュ教会

プラハ 聖ミクラーシュ教会

旧市街広場の北西角にある聖ミクラーシュ教会(St. Nicholas Church)は、バロック様式のファサード(建築物の正面部分)が荘厳な雰囲気の教会です。何度も立て直しや改修が行われ、完成したのは18世紀の初頭とのこと。

プラハ 聖ミクラーシュ教会

この教会は月~土の10時~16時、日曜の12時~16時の時間帯であれば誰でも無料で入ることができます。音響がよいこの教会では、ほぼ毎日夕方からミニコンサートが催されており、この日も昼間からチケットを買う人の列ができていました。

プラハ 聖ミクラーシュ教会

教会内部は美しい装飾が施されています。聖ミクラーシュの生涯や聖書をモチーフにした優美な天井画とバロック様式の重厚な彫刻は息をのむほどの見事さ。

プラハ 聖ミクラーシュ教会

この教会でミニコンサートに参加したら、とても厳かで、祝福されたような気持ちになることでしょう。今回プラハは半日だけの観光でしたが、もし今度プラハに泊まることがあれ、ここのコンサートに足を運んでみたいと思いました。

カレル通り周辺

クラム・ガラス宮殿

旧市街広場からカレル橋までの曲がりくねった細道が「カレル通り」です。かつての「王の道」の一部だったと言われています。

上写真は、カレル通り沿いではありませんが、その近くにあるクラム・ガラス宮殿です。玄関を飾るバロック様式の彫刻は、彫刻家のマーチャーシュ・ブラウンの作品。現在はプラハ市の資料館となっており、通常は一般公開されていません。

プラハ

カレル通りの写真がないのですが、この通りにはたくさんのお土産物屋が立ち並び、観光客がひしめき合っているので、ここでもスリには十分注意しましょう。

カレル橋

チェコ プラハ カレル橋

プラハの見どころ・観光スポットとしてとても有名なカレル橋は、ヴルタヴァ川にかかるプラハ最古の美しい石橋です。14世紀後半から15世紀の初めにかけて、カレル4世の時代に作られた全長520mのゴシック様式で作られました。

チェコ プラハ カレル橋

カレル橋の向こうの丘の上にプラハ城が見えます。 この日は週末ということもあり、歩くのが困難なほどの人・人・人! 橋の両側に似顔絵かきや露天商、パフォーマーが並び、歩くのが困難なほどです。

プラハのカレル橋

触ると幸運が訪れると言われる聖人ヤン・ネポムツキー像の台座のレリーフ。もちろん私もしっかり触ってきました。この彫像は橋上最古で、唯一のブロンズ像です。

プラハのカレル橋

ここまで来たらプラハ城まで足を伸ばしてみたい気持ちもありましたが、あまりの人混みに疲れてしまい、時間もあまり余裕がなかったので、プラハ城は断念して、ここで引き返すことに。

プラハのカレル橋

丘の上にあるプラハ城までは行けませんでしたが、実物を見ることができたので今回は満足しました。その姿をしっかり目に焼き付けて、私のプラハ観光は終了です。

プラハ

その後はぶらぶらお店をのぞきながら、来た道を戻りました。

プラハ観光

プラハの旧市街はとにかくお店が多いので、チェコ土産を買う場所には困りません。ただ、やっぱり地方に比べるとプラハは物価が高い印象でした。

プラハの広場のファーマーズマーケット

たくさんのひとで賑わっていたファーマーズマーケットで焼きチーズを買い食い。チェコ旅行中は何度もチーズを食べたけれど、どれもとっても美味しかったなぁ。

プラハ中心部では上の動画のビアサイクル(ビール自転車)を何台も見かけました。(このツイートになぜかすごい数のいいねとリツイートがついてびっくり。)

プラハ

プラハはお祭りのような賑やかさのエキサイティングな町で、見どころや観光スポットももりだくさんだったのですが、田舎者の私としては、ずっといると疲れてしまうというのが正直な感想でした。20代ならまた違ったかもしれませんが。

これは好みの問題なので、賑やかで見どころの多い都会が好きな人はプラハ滞在を長めに、逆にゆったりのんびり派で自然豊かなところが好きな人はプラハ滞在は少なめにして、チェコの地方をまわるのが良さそうです。

▼私のおすすめのチェコの地方都市
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プラハ空港行のエアポートエクスプレス乗り場

その後、歩いてプラハ本駅へ戻り、朝預けた荷物を受け取って、駅3階の空港行バス(エアポートエクスプレス)乗り場からバスに乗って、プラハ国際空港へ。

(※プラハ本駅→プラハ国際空港までは60コルナ。支払いは現金のみなので、チェコ最終日でコルナを使い切りたくても、それだけは残しておくのをお忘れなく。)

チェコ旅行記

以上で、私のチェコ旅行記(2018)は終了です。全14記事(文字数にして約46,500文字)と、長きにわたってお付き合いくださり、どうもありがとうございました。

チェコは日本からは遠い国ですが、私の旅行記でチェコに興味を持ってもらえたら、いつかチェコに行ってみたいなぁと思ってもらえたら、とても嬉しく思います。

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チェコ旅行記2018



[Special Thanks!]この旅はチェコ政府観光局に旅費宿泊費を負担していただいています。