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チェコ第2の都市ブルノは、チェコ南東部・モラビア地方の肥沃な低地に位置しています。工業が盛んで、19世紀から1世紀の間に飛躍的な発展を遂げました。
ブルノの人口は約40万人。大学など高等教育機関が13個あり、8万人の学生がブルノで学んでいます。また、ブルノはチェコの司法の中心と言われており、メンデルなどたくさんの科学者を輩出していることでも有名。
ブルノの有名な観光スポットは、ゴシック様式の聖ペテロパウロ大聖堂、シュピルベルク城の要塞(現在は博物館およびギャラリー)、ユネスコ世界遺産に登録されているトゥーゲントハット邸、町の中心にある青果市場広場と地下道、聖ヤコブ教会の地下納骨堂など。
今回は約2時間のブルノ市内ウォーキングツアーに参加し、上記の観光スポットの何か所かを見学してきたので、写真とともに紹介します。
もくじ
聖ペテロパウロ大聖堂
こちらがブルノ市内の歴史中心部にある「ペトロフの丘」の上にあるゴシック様式の聖ペテロパウロ大聖堂。英語読みだと「聖ピーター&ポール大聖堂」になるようです。
大聖堂の中には、礼拝の儀式に使われた装飾品、冠、神聖な織物、聖体顕示台などが展示されています。(内部は撮影禁止なので写真はありません。)
この大聖堂には、三十年戦争の際に生まれた多くの伝説があり、スウェーデン軍から町を救ったという話も残っています。
左の鍵を持っている人が聖人ピーターで、右が聖人ポール。
ブルノの地元民も通う青果市場
ブルノの中心には地元民も通う青果市場があり、毎日多くの人で賑わっています。
この市場はキャベツ市場広場とも呼ばれ、13世紀からずっと市が立っているとのこと。
野菜や果物は量り売り。多くの人が店主とやりとりしながら買い物をしていました。
海外の市場って、色鮮やかで見ているだけでワクワクしますね! ただし、この青果市場は地元の人も観光客も多いので、歩くときはスリなどには十分ご注意を。
青果市場の一角には、幼少のアマデウス・モーツァルトも演奏を行ったというブルノ国立劇場の建物があります。建物の前にあるこの像は、大人の顔と子どもの体をしたモーツアルトの像。モーツアルトが幼少期から天才だったことをあらわす現代アートだとか。
今回は時間の都合で立ち寄ることができませんでしたが、この市場の地下には「青果市場下のラビリンス」と呼ばれる地下部分があります。
個人で勝手に入ることはできず、有料のツアーに参加する必要がありますが、歴史的なセラーと地下道が入り組んだユニークな迷路を中世のコスチュームに身を包んだ経験豊富なガイドが案内してくれるそうですよ。(ツアーは英語のみ)。
ブルノ 旧市庁舎
こちらは青果市場の近くにあるブルノの旧市庁舎。この建物は、正面にある装飾がねじれたように取り付けられているため、建築家アントン・ピルグラムがゴシック芸術に遊びを取りいれて(ふざけて?)作ったと言われています。
旧市庁舎のエントランスにつるされているのは・・・ワニ? その昔ブルノ市民がワニを見て、童話に出てくるドラゴンをと勘違いしたことに由来するようです。
(ドラゴンとワニじゃ全然違うと思うんですが。^^;)
この旧市庁舎では、ルネッサンス様式の円天井を持つ63mの塔を登ることもできます。
続いて、ガイドさんの案内で街の中心地である自由広場へ。
こちらは2010年に製作された、黒い花崗岩の現代的な天文時計。毎日午前11時になると、使徒ペテロ伝説をモチーフにしたブルノ市民の女性の球が落とされるそうですが、誰もこの天文時計の時刻の読み方はわからないのだとか。もはや時計ではなくモニュメント?
こちらの建物は、自由広場でもっとも古い16世紀後半のルネサンス建築とのこと。こういう建物が普通に街中に存在し、使われているのは、さすがヨーロッパ。
ブルノの町の模型は、1645年にスウェーデン軍が侵攻してきたときのもの。
こちらは馬の像なのですが、脚が長いので「Žirafa(キリン)」と呼ばれているとか。
この馬はあるアングルから見るとちょっとしたネタになっているのですが、ここでは触れずに置きます。(ちょっとシモの話なので。)
もしかしたら今回同行したブロガーさんのどなたかが記事にするかも?(笑)
聖ヤコブ教会の地下納骨堂
ブルノ市内観光の最後に立ち寄ったのが、聖ヤコブ教会の地下にある納骨堂。
教会の脇にある専用の階段から地下納骨堂に入ることできます。
地下納骨堂の通路を進むと人骨がぎっしりの柱!
ガイドさんの話によれば、かつて聖ヤコブ教会の周りに墓地がありましたが、場所が狭かったため、埋葬から10~20年経過したもの(つまり骨だけになったもの?)は地下納骨堂に移動させていたのだとか。火葬の日本ではちょっと考えられませんが、土葬の場合、現実的に埋める場所がなくなってしまって、やむなく埋め替えをしたのでしょう。
その後、18世紀にコレラなどの伝染病が流行り、衛生面の問題から、1784年にヨゼフ2世の命令によって納骨堂は閉鎖されました。
以降人々から忘れられていた地下納骨堂ですが、2001年に地質調査をした際に発見され、再び日の目を見ることになります。
発見当時は、およそ100年分の骨(5万人人分の骨)が保管されていて、これはフランスのカタコンベに次いで、世界で2番目に骨の多い納骨堂だそう。5万人の骨が見つかったときには、ブルノの人々はぞっとしたでしょうね…。
その後、骨は洗浄され、一部(約5,000人分)を展示して、残りは別の場所へ納められたそうです。5,000人分でも相当な存在感があるのだから、5万人分は恐ろしい量だったのでしょうね。
私は霊感は一切ないのですが、なんだかこの場所には長居をしたくありませんでした。
怪我なのか、手術痕なのか、頭蓋骨に穴のあるものもありました。こうして展示されていると「物体」のようですが、この骨がひとりひとり生きていた人間だったと思うと、少し息が苦しくなるような感覚で、ヨーロッパの歴史の重みに触れた気分です。
以上、駆け足ではありましたが、チェコ第2の都市・ブルノの観光スポットの紹介でした。
見どころが町の中心に集中しているので、数時間あれば一通り歩いて回ることができると思います。もちろん、街中をたくさん走っているメトロを利用するのも◎
ブルノは、プラハから鉄道も走っており、チェコ東南部モラビア地方の拠点となる都市。ブルノに宿泊して、オロモウツ、ミクロフ、ヴァルチツェ、レドニツェなどモラビア地方の町を観光するのが便利でおすすめです。
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