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「新築」ではなく「中古一戸建て」を選んだ理由と、5年経過して思うこと。
これから家を買おうと思っていて、新築がいいか、中古住宅がいいか迷っている方に向けて書いた記事です。
かん吉さんの「わかったブログ」で、「億万長者は普通の家に住み、中古車に乗る」という記事を読みました。「となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則」という本を読まれた感想と、ご自身の考えが書かれており、とても読み応えのある記事でした。
私たち夫婦は、”家は古くても全然OK”という価値観だったこと、立派な新築を建てて長く重いローンを背負うよりも、できるだけローンは短く少なくして、その分やりたいことにお金をかけられる暮らしを望んでいたので、中古一戸建てを買うという選択をしました。
そんな経緯もあり、思わずコメントしようと思ったのですが、長くなりそうだったので、ブログ記事として書います。できれば、続きを読んでもらう前に、かん吉さんの「億万長者は普通の家に住み、中古車に乗る」を読んでもらうほうが、わかりやすいかと思います。
もくじ
新築でなく、中古一戸建てを買って良かったこと
わが家は、2008年9月に、中古一戸建ての家を買いました。いきさつは、中古一戸建て購入体験記に書いています。(書きかけで放置してしまい、完結していないのですが…^^;)
名古屋市内から転出して、田舎で家を買ったことも、コストを抑えるのに役立ちました。
具体的な住宅取得価格は控えますが、このエリアで土地を買って新築するor新築の建売を購入することを考えると、ざっくりとした計算ですが、半額~約7割くらいの費用で済んでいるんじゃないかな?と思います。
築20数年の中古戸建を買ったので、固定資産税の明細などを見ると、住宅そのものの価値としてはほとんどなく、ほとんどが土地代金という感じでした。とはいえ、私たちにとっては、まだまだ十分に快適に住める家だと感じています。
さらに、中古一戸建ては資産価値が下がりにくいことが挙げられます。価値の大部分が土地なので、当然といえば当然ですが、資産が目減りしにくいという点において、中古住宅は優良だと思います。)
この家を購入し、住み始めてから5年4か月が経過しました。お金のこと・暮らしのことで、中古一戸建てを選んでよかったなと思うことは、まずは何といっても住宅ローンの支払いが(新築購入に比べて)だいぶ軽く済んでいることです。
詳しい借入金額を書くことは控えますが、私たちは2008年に20年ローンを組みました。(※本当は月々の返済額を増やして15年ローンにしたかったのですが、審査が通らなかったため、20年ローンになりました。)
月々の返済額が比較的低めだったので、その分のお金を貯め、繰り上げ返済を年1回ペースで過去5回行い、住宅ローンの金利引き下げ交渉もしたので、このペースでいけば、あと3~4年でローンが終わる(つまり、住宅ローンが10年以内に終わる)予定です。
住んでいるエリアの土地価格や、住宅事情、選ぶ家の規模など、いろいろな条件によって金額は変わってくるので、一概には言えないと思いますが、我が家の場合は、新築ではなく、中古一戸建てを選んだことで、住宅ローンが生活にのしかかる負担はかなり減らせたと思っています。
その代わりに、我が家では、子どもたちがやりたいという習いごと、塾、スポーツをさせることができています。また、趣味である旅行に年1~2回行くことができています。
わが家の場合、「豪華新築だけど、やりたいことにお金をかけられない生活」よりも「家は古くて狭いけれど、やりたいこと(趣味、勉強、旅行)にお金をかけられる生活」のほうが価値があるので、中古一戸建てを選んだのは、正解だったと思っています。
中古一戸建てを買ってよくなかったこと
中古一戸建てを買ってよくなかったこと・・・は、正直、ありません。家が古いのは納得済みで購入、入居したわけですしね。
まぁ、強いて言えば、築年数の結果した中古戸建なので住宅ローン控除が受けられなかったとか、入居時にリフォーム費用が掛かったこと、一度台風で屋根のスレートが一枚ずれて修理費用(2万)がかかったこととか、それぐらいでしょうか。
家が古いので、あれこれ手を加えることにも抵抗がなく、夫がウッドデッキを自作したりもしました。(上が夫が考えたイメージ図)もちろん出費はありましたが、ほぼ材料費だけですし、愛着の持てるスペースができたので、これは「よくなかったこと」ではないですね。
あ、あと、キッチンがかなり古かったので、入居から3年後、ニトリのシステムキッチンで格安キッチンリフォームをし、ここで約63万円の出費がありました。でも、これも自分たちで比較検討し、低コストで自分たちのニーズにあったキッチンにすることができたので、良かったと思っています。
たまに、娘たちが「○○ちゃんのお家はすごく広くて、豪華なんだよ~」ということはありますが、「人は人、家は家」と話していますし、「もし、新しくてきれいな広い家を建てようと思ったら、習い事もいまみたいにはできないし、旅行もあまりいけなくなるけど、どちらがいいと思う?」と聞くと、娘たちは今のままがいいと答えます。
別に広くて立派な家がいけないというのではありません。ただ、自分たちの収入に応じた(身の丈に合った)暮らしをする上で、自分たちによって価値の高いものを優先するほうがいいと思う、という考えは、娘たちに話して聞かせています。
まとめ
何に価値を置くかはその人・その家庭の考え方によって異なると思うので、これが模範解答というわけではないでしょう。
でも、自分と家族がどういうことに価値を置いているのか、気になるところ・気にならないところはどこか、譲れるところ・譲れないところはどこか、をじっくり考え、家族で話し合い、自分たちにとっては特に意味を持たない思われる部分を切り捨てることで、より満足度の高いお金の使い方ができ、より幸福度の高い生活が送れるのではないかな、と思っています。
矛盾するようですが、「自分の理想とするつくりの家で過ごす時間が何よりも価値がある」「旅行は好きじゃない」と思う人は、選ぶものが私と逆になるんだろうな、と思います。
つまるところ、自分自身を知り、自分がどんな暮らしを望んでいるのかをよく考えることで、おのずと選び方が決まってくる、ということはないでしょうか。
かん吉さんの「億万長者は普通の家に住み、中古車に乗る」を読んで感じたことをまとめるつもりが、ビジネス要素や投資要素はすっぽり抜け落ちてしまいました。(^^;
それでも、かん吉さんのおっしゃる
「お金の心配をしながら贅沢な暮らしをするよりも、質素な生活でもお金を心配しない暮らしを目指したいです。」
という点については、非常に共感しています。
お金の心配のできるだけ少ない暮らしのベースをつくり、そして、自分が価値があると思える部分にお金を使う暮らしをしていきたいと思っています。
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